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映画『Winny』x「活弁シネマ倶楽部」

この度、“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」に、映画『Winny』より松本優作監督と、主演の東出昌大、三浦貴大が出演しました。

番組MCは文筆家の折田侑駿さんが担当し、キャスティングを含めた企画・製作の経緯や、本作のクリエーションに関することなど、映画本編の裏側を語り尽くしています。

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東出昌大、三浦貴大登壇

Winny
本作は、かつて日本で実際に起きた「Winny事件」の顛末を映画化したもの。「Winny」とは、金子勇氏(ハンドルネームは47氏)が開発したファイル共有ソフトで、インターネット上で繋がった複数のパソコンでファイルを共有する分散ファイルシステムの技術を使用したソフトのこと。金子氏が電子掲示板サイト「2ちゃんねる」上で「Winny」を公開すると瞬く間にユーザーは増え、その匿名性の高さから、映画やゲーム、音楽などのデータが許可なく流通。著作権侵害の温床だとして、社会問題になりました。開発者の金子氏は著作権法違反幇助の容疑をかけられて逮捕されてしまったが、彼はただソフトを開発しただけだ。金子氏の無罪と警察の不当逮捕を訴えるため、壇俊光氏らによる弁護団が結成。本作ではこの一連の闘いの様子を描き、未来の技術者たちの背中を押す作品となっています。金子役には東出さんが、弁護士の壇役には三浦さんが配されました。

トークではまず折田さんが、映画公開を目前に控えた三者に現在の心境を問いかけるところからスタート。「率直に言って、ドキドキしています。ただ、自分たちができることのすべてをやったつもりなので、自信を持って、たくさんの方に観ていただきたいなと思っています」と松本監督が述べると、「映画なので、たくさんの人に届くといいな思います。自分としては、実在した事件と人物を演じるということで、非常に難しい部分もたくさんありました。どういうふうに観てもらえるのか、楽しみであり、怖くもある」と三浦さんが続ける。そして東出さんは、「僕はこの現場中、テーマめいたものは考えていませんでした。とにかく金子さんになること。それは(三浦さんが)壇先生になることも一緒ですよね。いい映画を届けたい一心でやりきって、仕上がった作品を観て『面白い映画になった』と思えました」と語る。

折田さんが本作に対する自身の感想とともに「こういった社会派の作品を20代の監督が撮ることができたというのが、松本監督ご自身の才能ももちろんですが、それを実現できる環境があることが希望だなと思いました」と口にすると、「僕は自分より若い監督とご一緒するのが初めてだったんですけど……いらっしゃるんですね。変な話、年齢じゃないんだなと。でもまだ若い分、体力もあって現場でもハツラツとしていらしたので、これからもいっぱい撮っていくだろうし、撮っていただきたいと思います」と東出さんが自身の気持ちを述べる。これに監督は「恐縮です」と苦笑している。
Winny
トークテーマが“キャスティング”に移ると、「金子さんに関しては、神秘的な人だという印象が強くありまして。それを誰が演じられるのか考えたときに、東出さんのことが頭に浮かんだんです。東出さんの持っているものと金子さんの持っているものが、自分の中でリンクしたんです。壇さんはこの物語を動かしていく存在で、これは彼の視点を通して描かれていく作品でもあります。なので、すごく難しい。三浦さんの出演作を拝見してきた中で、壇さんのように、いろんなバランスを見ながら前に進めていく力の優れている方だと感じていました。そして、柔軟性も持たれている。このお二人なら、金子さんと壇さんの友情が描けるのではないかと思ったんです」と、東出さん、三浦さんへのオファーの理由を松本監督が明かしている。

ここまでのトーク内容は全体のほんの一部。
作品の題材として実際に起きた事件を扱うことや、実在する人物を演じることの困難、それらを実現するために実践したことを三者が明かしているほか、それぞれにとって映画とは何なのか、演技というものは何なのか、といったところにまで言及しています。

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『Winny』

3月10日(金) TOHOシネマズほか全国公開

公式HP:
https://winny-movie.com

Instagram:
@winny_movie

Twitter:
@winny_movie

2002年、開発者・金子勇(東出昌大)は、簡単にファイルを共有できる革新的なソフト「Winny」を開発、試用版を「2ちゃんねる」に公開をする。
彗星のごとく現れた「Winny」は、本人同士が直接データのやりとりができるシステムで、瞬く間にシェアを伸ばしていく。しかし、その裏で大量の映画やゲーム、音楽などが違法アップロードされ、ダウンロードする若者も続出、次第に社会問題へ発展していく。次々に違法アップロードした者たちが逮捕されていく中、開発者の金子も著作権法違反幇助の容疑をかけられ、2004年に逮捕されてしまう。
サイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光(三浦貴大)は、「開発者が逮捕されたら弁護します」と話していた矢先、開発者金子氏逮捕の報道を受けて、急遽弁護を引き受けることになり、弁護団を結成。金子と共に裁判で警察の逮捕の不当性を主張するも、第一審では有罪判決を下されてしまう…。
しかし、運命の糸が交差し、世界をも揺るがす事件へと発展する――。
Winney

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監督・脚本:松本優作
出演:東出昌大 三浦貴大
皆川猿時 和田正人 木竜麻生 池田大
金子大地 阿部進之介 渋川清彦 田村泰二郎
渡辺いっけい / 吉田羊 吹越満
吉岡秀隆

企 画: 古橋智史 and pictures 
プロデューサー:伊藤主税 藤井宏二 金山
撮影・脚本:岸建太朗 照明:玉川直人 
録音:伊藤裕規 ラインプロデューサー:中島裕作 助監督:杉岡知哉
衣裳:川本誠子 梶原夏帆 ヘアメイク:板垣実和 
装飾:有村謙志 制作担当:今井尚道 原田博志 キャスティング:伊藤尚哉
編集:田巻源太 
音響効果:岡瀬晶彦
音楽プロデューサー:田井モトヨシ
音楽:Teje×田井千里
制作プロダクション:Libertas 制作協力:and pictures 
配給:KDDI ナカチカ 宣伝:ナカチカ FINOR
製作:映画「Winny」製作委員会(KDDI Libertas オールドブリッジスタジオ TIME ナカチカ ライツキューブ)
原 案: 朝日新聞 2020年3月8日記事
記者:渡辺淳基
2023 127min color CinemaScope 5.1ch
(C)2023映画「Winny」製作委員会

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