「シャブ極道」「竜二Forever」の細野辰興監督の新作

映画「貌斬り KAOKIRI

が1月20日(撮影終了)したそうです。

この映画「貌斬り KAOKIRI」のなかに舞台「スタニスラフスキー探偵団」も含まれる構造となっていて、1月8日から1月12日までは舞台公演を行ないながら映画撮影も並行して行い、13日から19日までは映画パートを撮影。無事クランクアップしました。
貌斬り KAOKIRI撮影風景

舞台『スタニスラフスキー探偵団』(演出:細野辰興 主演:草野康太、山田キヌヲ、主催:STANISLAVSKY DETECTIVES & FELLOWS)2015年1月8日~12日、高円寺明石スタジオにてスタートした公演は8公演中7公演が満席売り止めとなる大盛況。映画撮影が進行する中での舞台公演という前代未聞のプロジェクトに、監督、役者、スタッフのみならず観客もただならぬ緊張感を漂わせていました。
貌斬り KAOKIRI舞台
そして13日~19日は、本プロジェクトの肝となるべき映画としての完成を見るための撮影が行なわれ、翌20日、クランクアップした。映画パートには木下ほうか、佐藤みゆき、畑中葉子らが加わっています。

御殿場での稽古合宿ふくめ約2ヶ月におよぶ舞台および映画撮影に臨んだ3人のコメントが到着しました!!

細野辰興監督コメント
(舞台演出・「貌斬り KAOKIRI」監督)
「自分で企画したとは云え、『演劇と映画の融合』とはトンデモナイことに手を出してしまったようです(笑)。演劇と映画のパラドクスに陥ってはいないか? 演劇脳と映画脳の違いがもたらすスリリングな撮影現場。方法論とテーマが草野康太、山田キヌヲちゃんら異色俳優陣の演技を刺激し翻弄していく快感。兎に角、今回ほど最後の最後まで一瞬たりとも気が許せない現場は初めてでした。それらが映像として圧縮される私の10本目となる劇場公開映画『貌斬り KAOKIRI』の完成をお待ち下さい。」

草野康太さんコメント
(映画では俳優の尾形蓮司役、舞台では映画監督の風間重兵衛役、風間演じる馳一生役)
「細野さんが求めるテンションに持って行くためには稽古場に入ってからでは遅いと思ったので、自然と僕と山田キヌヲちゃんは稽古開始の1時間前から近くのコンビニの前で話してから稽古に入って、という毎日で大変でした。いざ本番を迎えると客席が暗くて集中できるし、初日のお客様がよく笑っていただくことが多かったから、勇気をもらいました。舞台をやることはあまりないんですけど、『あ、本当に毎回違うんだな』と自分でやりながら思っていました。作ったはずの役が舞台に立つとちょっとした変化で変わっていっちゃうから修正がきかないというか。稽古のときにはもっと考えながら、細野さんから声質を変えたりというアドバイスももらいましたが舞台にあがるとどんどん考えることなく感じながらやれました。見てくださる方のほうがいろんな想像をしながら考えることができるものになったのではと思います。舞台だけだったら躊躇していたかもしれない、でも今回は舞台のあと映画になるというプロジェクトだったので、そういった企画だったからこそ望めた部分は強いですね。」

山田キヌヲさんコメント
(映画では女優・南千草役、舞台ではプロデューサー役の蓋河久子役と蓋河演じる吉野薫役)
「役者として映画でも舞台でもやることって変わらないと思うんですけど、シナリオの解釈・・・映画の千草だったり舞台の蓋河の役の解釈が違うので。朝映画の撮影をして、そのあとマチネ、ソワレと舞台をやるときに、舞台の本番中に「あ、撮影のときはこうだったな」って反芻しながら舞台をやっていた回もありましたね。わたしは元々の貌斬りという台本の上にスタニスラフスキー探偵団という順番で役を構築していきました。舞台で演じていた蓋河は、細野さんは「俗物的な人間なんだ」って言ったんだけど、それだけではなくて可愛らしい面とか嫌な面だとか嫉妬心だとかいろんな面が描かれていて、一面的ではなくいろんな顔が見せられる脚本だったからやりがいがありました。息つく暇もない稽古スタイルというか、細野さんが何を言わないからOKなんだろうけど、それに甘んじることなく常に発見を探して行かなくちゃいけない作業がずっと続いていました。合宿も長かったし役者みんなストイックに役を重ねていったんじゃないかなと思います。2ヶ月毎日みんなと会っていてそれがなくなっちゃうのもすごく寂しいし、演じていた役が離れて行っちゃうもの少し切ないですね。」
山田キヌヲ

芸能の民は流浪の民・・・その扉をあける勇気はあるか芸能界の闇に消えた大スキャンダルを元に人間の業を描き出す!!映画「貌斬り KAOKIRI~戯曲『スタニスラフスキー探偵団』より~」
  
映画公式サイト:準備中(2015/1/21現在)
舞台公式サイト: http://statan.makotoyacoltd.jp

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物語
破天荒だが天才的な役者・尾形蓮司の主演舞台「スタニスラフスキー探偵団」の千秋楽。突如役者が失踪した。そして出演するはずのWキャストのヒロインも降りると言い出す。迫る公演時間。演出家はもう一人のヒロイン南千草、そして演出助手の清水に舞台にあがるよう指示し、混乱の中舞台の幕が開く。

新作映画『貌斬り』のホン直しのため、監督、脚本家、プロデューサー、チーフ助監督、助監督見習い、映画評論家が集まった。今回の企画は40年前に起こった馳一生の顔斬り事件を基にしていた。「なぜ一生は事件を不問に伏したのか?」「なぜ一生は5年後、事件の黒幕の会社に入ったのか?」複数の謎を前に脚本作りは難航、風間は十八番のロールプレイを復活させ、スタッフが登場人物になりきり、真相を解明しようということになった。ニューヨークのアクターズ・スタジオが取り入れ、マリリン・モンロー自殺のきっかけと言われる、スタニスラフスキー・メソッドが始ろうとしている。そこに演じる者の過去や現在の関係が複雑に入り乱れ、やがて演技とリアルの境界線が曖昧になっていく・・・日本が世界に誇る美男俳優・長谷川一夫の「貌斬り事件」をモチーフにした禁断の本格ラブ&サスペンス・コメディ!

キャスト
草野康太、山田キヌヲ、和田光沙、金子鈴幸、森川千有、森谷勇太、向山智成、南久松真奈、嶋崎靖、佐藤みゆき、畑中葉子、木下ほうか 他  
スタッフ
脚本・監督 細野辰興
撮影・道川昭如、録音・若林大介
美術・金勝浩一
舞台美術・照井旅詩、舞台照明・伊藤侑貴
音楽・籔中博章、
製作:細野辰興・日下部圭子 杉山蔵人・オフィスキール
 
 

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