『虎の流儀』公開初日舞台挨拶この度、映画『虎の流儀』の公開初日舞台挨拶が池袋HUMAXシネマズにて、9月30日(金)より池袋HUMAXシネマズほかにて公開中です。 本作は、弱きを助け強きをくじく、主演 原田龍二が裸一貫で世直しの旅に出るストーリーとなっています。シリーズ1作目は名古屋・岐阜、2作目は北九州・下関を舞台に、ヒロインとの恋あり、アクションあり、カーチェイスあり、爆発ありと、様々な要素が詰まった痛快娯楽任侠映画が完成しました。 その公開初日舞台挨拶が池袋HUMAXシネマズにて行われ、原田龍二、脇知弘、木下隆之、森脇英理子、はいだしょうこ、辻裕之監督が登壇しました。 |
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原田龍二ら登壇名古屋&岐阜での先行公開を経て、ついにシリーズ2作品の全国封切り。令和の寅さんこと車田清役の原田は「役者として一人の人間として、主演として撮影現場にいられるというのは役者冥利に尽きること。それに加えて、現地の住民の方々のご協力のもと撮影が行われているんだなあと改めて実感しました」としみじみ口にしていた。 『虎の流儀 激突! 燃える嵐の関門編』での漁港の青年部部長で漁師の宮内を演じた木下は、この舞台挨拶が3年ぶりの公の場だという。「この場に立てていることは奇跡」と感激しつつ「みなさん、ペットボトルは隠してくださいね!」と自虐で笑いをとっていた。さらに「3年ぶりにお客さんの前でマイクを握らせてもらうのが映画の舞台挨拶で、相方と一緒ではないんやと」とややセンシティブなネタで客席をシーンとさせて「あれ…イジって欲しいんだけれど」と再びの自虐だった。 森脇は平家茶屋の若女将役。「元アイドルの女将という設定なので、テンポよく明るく元アイドルならではのスマイルを出して明るく演じました。アイドルビームも出してみました」と満面の笑み。“歌のお姉さん”ことはいだは、漁師宮内(木下)の妻役で映画初出演を飾り「原田さんにはバラエティ番組や旅番組でお世話になっていましたが、今回初めて役者という本当の姿を間近で見させていただきました」と喜び「まさか自分が映画に出られる人生だとは思っていなかったので一生の思い出。ちなみに車から引きずり降ろされたのも初めての経験でした」と女優魂を見せていた。 このバラエティ豊かなキャスティングに辻監督は「いつもこれが最後だという気持ちで映画を撮っているので、今回はいい遺作ができたと思う。今回のテーマは昭和!この顔ぶれを見てください!昭和でしょう?」と手応え十分。最後に主演の原田は、劇中セリフの啖呵を生披露しながら「今はどの映画でもカーチェイスや危険なシーンはCG処理で表現をしているけれど、この2作目「燃える嵐の関門編」での危険なシーンはすべてCGなしのホンモノ。どんな派手な場面でもCGは一切使っていません!」とガチな映画表現を見どころに挙げていました。 イベント紹介はここまで。 |
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原田龍二オフィシャルインタビューそして、今回は豪華。 最初に台本を読んだとき、「この役を演じたら楽しいだろうし、出来上がった作品も絶対楽しいものになる」と思いましたね。原案・企画もされている田中(宏章)プロデューサーが「あぶない刑事」や「西部警察」が好きな方なので、ただの任侠ヤクザ映画ではないエンタテイメントな作品になるんじゃないかと。ただ、地方ロケも多いですし、大変な撮影になるとも思いましたが、2作目の『~激突! 燃える嵐の関門編~』では、それがパワーアップしていました(笑)。 Q.当初からシリーズ化は決まっていたのですか? とにかく、田中プロデューサーが、この作品に懸ける熱い想いがスゴかったんです。2021年11月に、1作目の『~旅の始まりは尾張 東海死闘編~』を撮っているとき、2作目以降の構想や世界観をたくさん話されてきて……(笑)。毎日のように田中さんから聞くうちに、僕の中の熱というか、士気みたいなものが上がって、改めてふんどしを締め直すというか、みなさんと一致団結して「シリーズ化する作品にしたい!」という気持ちになりました。それで2022年の3月に2作目『~激突! 燃える嵐の関門編~』を撮影しました。 Q.義理と人情に厚い「車田清」というキャラクターについては? 台本を読むうちに、どこか不器用で、欠けていて、つい支えてあげたくなるような人間だと思いました。なので、彼のモチーフのひとつにもなっている『男はつらいよ』の車寅次郎のように、みんなに愛されるキャラクターになればいいなと。「実際はどういう人物なのか?」という想像をかきたてられるところも似ている気がします。そして、同じ昭和を代表するキャラクターでもある『トラック野郎』の一番星桃次郎も、どこかで意識して演じています。 Q.劇中で「車田清」が発する定番の口上についてはいかがでしたか? 彼がどこか浮世離れしている、明らかに普通の人じゃないところを表す重要なカギだと思いました。「車田清」を語るうえでは欠かせない大事なセリフ。そこに関して、特に監督からの細かい演出はなかったのですが、単に声を張り上げればいいってもんじゃない。僕の中でテンションを上げるというか、スイッチを入れないといけなかったので、口上のシーンは毎回緊張しましたね。 Q.また、「車田清」は、「昭和の何が悪いんだよ!」というお決まりのセリフを発します。 昭和はすでに2つ前の時代ですか、「古いモノがいけないの?」「新しいモノがいいの?」という想いがあると思うんです。古くても日本人ならではの義理や人情を大事にしている彼だから言えるセリフでもありますし、実際に僕自身、昭和の人間なので、個人的にも言いたいニュアンスのセリフでしたね。この作品を象徴しているセリフだと思います。また、フライトジャケットに腹巻きといったファッションもそうですが、決してカッコ良くなりすぎない。それによって、完璧なヒーローにならないことも心がけました。 Q.あえて、本作における昭和テイストを出すことで意識されたことは? 演じるうえでは、そういうセオリーみたいなものはないと思うんです。僕も実際に感じるまま演じましたから。あえて計算して演じると、観ている方が恥ずかしくなるような気もしたんです。そういう意味では、昭和を生きてきた役者さんに大勢出ていただいたことは大きかったような気がします。実際に2作目の『~激突! 燃える嵐の関門編~』では、僕の方から石倉三郎さん、せんだみつおさん、六平直政さん、はいだしょうこさん、木下隆行さんといった方々に直接お声掛けさせてもらい、出演してもらいました。 Q.ロケ地である名古屋・岐阜地区(1作目)、北九州・山口地区(2作目)での撮影エピソードを教えてください 地元のフィルムコミッションの方にご協力していただき、ロケセットなども実際のものを使わせてもらったので、とても有難かったですね。あと、実際の三輪バイク(トライク)のチームの方にもご協力していただいたのですが、リーダーがロックバンド「クールス」のリーダーでもある佐藤秀光さんなんです。男気溢れる本物のバイカーの方々なので迫力が違う。だから演じるというよりは、普段みなさんで走られている雰囲気を現場に持ってきていただきました。僕もカメラが回っていないときに、みなさんとコミュニケーションを取らせていただき、楽しかったです。また、アーケードや街角で撮影するときも、「撮影させてもらっています」と、できるだけ地元の方に一言お声がけさせてもらいました。 Q.2作の見どころについて教えてください。 1作目の『~旅の始まりは尾張 東海死闘編~』では博打シーン。「手本引」の撮影はこの世界に入って初めての経験でした。そういう意味では、これも昭和っぽいかもしれません。2作目の『~激突! 燃える嵐の関門編~』でいえば、爆破とカーアクションシーン。CGを一切使わないというプロデューサーのこだわりもあったので、この時代、周りのスタッフさんは大変だったと思います。かなり迫力あるシーンになりましたが、ここでも昭和っぽさを感じてもらえるかもしれません。 Q.また、原田さん自身が漁船から海に転落する危険なシーンもあります。 爆破シーンでは近くで物凄い熱風を感じる経験もしましたが、その逆の寒さもあったわけです(笑)。僕は数日前から下見をし、ボディスーツのフィッティングをし、ダイバーさんと打ち合わせするなど、やる気満々で現場に行ったのですが、万に一つの危険性を考え、「本当に、3月の海に落ちるシーンが必要なのか?」と、スタッフさんのあいだでディスカッションが行われたんです。でも、漁船から落ちてしまうこと自体が「車田清」のキャラクターに大きく関係しているし、絶対に面白いシーンになると思っていたので、その熱をみなさんに伝えてやらせてもらいました。撮影後のケアもしっかりしていただいたのですが、用意していただいたお風呂が熱湯だったんです(笑)。 Q.今後の「車田清」の活躍も気になるところです。 僕も絶対にトラブルを起こすであろう「車田清」の今後の人生や激しい生き様みたいなものを、引き続き見ていきたい気持ちでいっぱいです。自分で演じてなくても、気になりますよ! 完全に時代と逆行している彼がやっていることって、世直しというよりは、昭和の魂で出会った人々の凝り固まった心を解きほぐしているんじゃないかと思うんです。よくいえば、潤滑油みたいな存在。なので、みなさんにも「車田清」を通じて、映画を観ているあいだ、素敵な夢を見ていただけたら嬉しいですね。 |
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『虎の流儀』9月30日(金)より池袋HUMAXシネマズほかにて公開! 「虎の流儀~旅の始まりは尾張 東海死闘編~」原田龍二 監督:辻 裕之 「虎の流儀~激突! 燃える嵐の関門編~」原田龍二 監督:辻 裕之 |