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公開記念舞台挨拶

林家たい平が、故郷・秩父や寄居の自然をバックに、部下を亡くした主人公が再生していく姿を真摯に熱演した映画『でくの空』の東京での公開記念舞台挨拶を行います。

舞台挨拶には、死んだ従業員の母・冴月役で、冴月と同じく陶芸家でもある結城美栄子、林家たい平演じる息子に寄り添う父親役の林家ペー、本作の音楽を担当した猪野佳久、寄居町の自然豊かな里山に拠点を置き、SKIPシティ国際映画祭でも作品が取り上げられる島春迦監督が登壇し、たい平が、結城との気持ちと気持ちのぶつかり合いの芝居、初日にセリフを覚えてこなかったという林家ペーの撮影の裏話などを語った。
猪野佳久、島春迦監督、結城美栄子、林家たい平、林家ペー『でくの空』
日時:8月27日(土) 
場所:アップリンク吉祥寺
登壇:林家たい平、結城美栄子、林家ペー、猪野佳久(本作音楽)、島春迦監督

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林家たい平、結城美栄子、林家ペーら登壇

林家たい平『でくの空』
「本日はたくさんの皆さまにご来場いただきまして、ありがとうございます。いかがだったかでしょうかという感想を一人ひとりの方にお聞きしたいところですが、なかなかそれもままなりません。皆さんのお顔を見ていると、島監督の思いが伝わったんじゃないかと思います。島監督は鹿児島生まれなんですが、私の故郷・埼玉の県北を愛してくださって、”地産地消”で映画を撮り続けています。自分が住んでいる故郷の良さに意外と気づかない。『こんな素敵なところに住んでるんだよ』というのを映画を通じてわかってほしいという思いで島監督はお撮りなっていました。今回初めて都内にある映画館での島監督作品が上映されること、とても喜んでいます。こういう時代に心にスッと溶け込んでくる映画です」とアピール。

結城は、「ロケ地の美しさったらなかったです。」と、ポスターにもなっている3月の菜の花がいっぱい咲いたシーンを挙げた。結城美栄子『でくの空』たい平は、結城に関して、「子供の頃から結城さんの映画を見たり、テレビを見てましたので、一緒にお芝居ができるとは思っていませんでした。落語家ということは忘れて、プロフェッショナルに向き合うことが大切で、向き合っていく中で、途中から周介になっていって、(亡くなった従業員の)お母さんにどうやったらこっちを見てもらえるかなという思いで演じ、本当の気持ちと気持ちのぶつかり合いがありました。(和解のシーンでは)泣きそうになりました。結城さんという素晴らしい女優さんの力があって、引き出してもらいました。」と感謝を述べた。

林家ペーは、「余談ですが、今日は宮沢賢治の誕生日です。」と、本作のタイトルの由来にもなっている『木偶の坊』に言及し、林家ペー『でくの空』「心豊かな寄居町と秩父が素晴らしいとあらためて認識した。」と同意。「今回この映画のオファーが来たときはびっくりしました。8割9割は林家ペーパー子の役なんです。なんと重要なたい平師匠のお父さんの役で。たい平師匠とは兄弟弟子で、歳は3つか4つしか変わらない感覚だったのに、お父さん役で。小津安二郎の『東京物語』を観て、笠智衆を参考にして自分なりに研究しました。でも現場で監督に『地のままでいい』と言われたのでジャニーズ系としてはショックだったんですけれど、肩の力を抜いてやりました。いい経験をさせていただきました。残るは日本アカデミー賞主演男優賞(林家たい平)・助演女優賞(結城美栄子)・助演男優賞(林家ペー)!」と話し、会場は笑いに包まれた。

たい平が、「ペー師匠はクランクイン初日に撮影場所にいらっしゃらなくて。どうしたのかなと電話をしたら、お家にいらして。『1ヶ月後じゃないの?』と真っ白なまま東武電車に乗って、何もセリフが入っていないままで始まりました。」と仰天のエピソードを披露。たい平は、「最初は『えっ、お父さん?』と信じられないキャスティングだったんですけれど、撮影が進むに従って、自然にペー師匠が田舎の素朴で不器用なお父さんに見えてくるのが本当に不思議でした。」と感心していた。

音楽を担当した猪野佳久について、たい平が「実は結城さんのご主人でもありまして」と紹介。会場からは驚きの声が上がった。「素晴らしいギター音楽は、猪野さんの作曲と演奏」とたい平が説明。猪野は、先日秩父での先行上映で本作を観て、「いい映画だなと思って感心して観た。」と、一スタッフであることを忘れる位魅了された模様。猪野佳久『でくの空』
歌唱シーンに関しては、「難しい歌でした。落語の稽古はあんなにしたことはありませんけど、歌の稽古をたくさんしました。あのシーンもOKは10テイク目くらいでもらったんですけど、自分の中で納得ができなくて、20数回歌わせてもらいました。」とこだわりを話した。
たい平は、観客に、「今日見てよかったなと思ったら、たくさんの方にお話ししてみてください」とメッセージを送った。

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映画『でくの空』

公式サイト:
https://dekunosora.jimdofree.com

Twitter:
@dekunosora
mp4 https://bit.ly/3bpvJct
あらすじ
電気工事店を営んでいた周介(林家たい平)は、長年コンビを組んでいた従業員の工事中の事故死によって店をたたみ、父・啓吉(林家ぺー)の元に身を寄せる。事故の真相を秘めたまま、死んだ従業員の母・冴月(結城美栄子)の世話を焼くが、冴月は凛として打ち解けない。
失業し、姉の活美(熊谷真実)が営むよろず代行屋に拾われたことから、周介は便利な世の中の隙間に涌くさまざまな困りごとの中に投げ込まれる。心の痛手に苦しみ、助けを必要とする人々に活を入れられながら、次第に周介は立ち直りの萌しを見せはじめる。そして冴月の息子の代わりのつもりがいつしか…。
でくの空_ポスター

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林家たい平  結城美栄子  熊谷真実  林家ペー  池田愛
遠山陽一 桐原三枝 原きよ 林家さく平 泉水美和子 村田綾 加藤亮佑

脚本・監督・編集:島春迦   撮影:本荘在右   照明:上保正道   録音・整音:中村雅光 
AP:小島美惠子   助監督:磯山億斗   音楽:猪野佳久   写真:石田知弘 
渉外:大久保和勇   大道具:山口幸隆   衣装:JUNJUN   髭メイク:大橋正宏
英字幕 : 川島めぐみ  /  スティーブ・キャシディ
協賛:寄居町観光協会 林家たい平後援会  社会福祉法人フラワーヴィラ  料亭・園
福島ハウジング株式会社  サンコー食品株式会社  清水園  フグレン東京
車両協力:本田技研工業株式会社・埼玉製作所
後援: 寄居町  寄居町商工会  寄居町観光協会  ヨリイフィルムコミッション
製作:チョコレートボックス合同会社
配給:アルミード2022年/日本/カラー/16:9/5.1ch/90分
©2022 チョコレートボックス合同会社

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