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感謝祭トークイベント

hide の実弟・松本裕士の著書「兄弟 追憶のhide」(講談社文庫刊)をもとに、hideが遺した音楽を世に届けるため奮闘する弟と仲間たちの軌跡を描いた、映画『TELL ME ~hideと見た景色~』が公開中です。
 
 これまで本作を応援してくださった皆様に直接、感謝の気持ちを伝えたいという思いから、昨日8月11日(木祝)、新宿バルト9にて、映画の上映終了後に、“感謝祭”トークショーを実施!塚本連平監督、hideの実弟で原作者の松本裕士、当時hideの宣伝担当だったプロデューサーの姉帯恒氏が登壇し、制作の裏側や当時のhideのエピソードなど、スペシャルトークを披露しました。
 『TELL-ME-〜hideと見た景色〜』感謝祭-トークイベント
映画『TELL ME ~hideと見た景色~』感謝祭トークイベント
日程:8月11日(木祝)
場所:新宿バルト9
登壇:塚本連平(監督)、松本裕士(原作)、姉帯恒(プロデューサー)

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塚本連平監督、松本裕士、姉帯恒P登壇

これまで人間ドラマを多く手がけてきた塚本監督は、今作で“普通の兄弟”を描きたいと思った理由を問われると、「弟さんがマネージメントをしているというのも今回の企画で初めて知り、カリスマとしてのhideさんもよく知らなかったんです。原作を読んで、そこから読んだり見たり聞いたりして学び、そこで僕は“普通の兄弟”の部分に強く惹かれました。私自身がhideさんに対してキング・オブ・素人みたいなところがあったと思いますね」と語り、実在する人物を描く上で心がけた点や、キャストにアドバイスしたことについては「みんなに対しては『モノマネをしなくていい。ただし、実在する方々に対してのリスペクトは忘れないようにしましょう』と伝えました」と回顧した。 『TELL-ME-〜hideと見た景色〜』感謝祭-トークイベント

 また、自身の役を今井翼が演じたことについての感想を求められた松本裕士は「今井さんにお会いしたのは、ここでの完成披露上映会で花束を渡してお礼を言うというサプライズで登壇させていただいたときが初めてでした。何しろ顔がちっちゃいな。スゲーかっこいい人だな。こんなかっこいい人に私を演じていただいて申し訳ない」と本音を打ち明けて笑いを誘いつつ、「あんなに苦しい思いを、役に入り込んで演じていただいた。私を演じることで、相当な時間、精神状態はかなりつらかったんじゃないかと思います。今井さんには本当に感謝でしかないですね」としみじみ。 『TELL-ME-〜hideと見た景色〜』感謝祭-トークイベント加えて、松本氏は「本当に素晴らしい作品を作っていただいて、生きていてよかったなって。正直この24年間、この仕事を何度もやめようって思ったこともありましたが、こんなに素晴らしい作品にしていただいて、僕たちの気持ちを伝えていただいて、形にしていただいて、本当にありがとうございます」と感謝した。

 劇中では、塚本監督が、松本氏やhideの共同プロデューサーI.N.A.に取材をしたことが反映されているそうで、塚本監督は「家ではどんなものを食べていたかのお話を聞いて、餃子と肉が印象に残っていますね」と話すと、松本氏は「子どもの頃に、僕ら兄弟で餃子をリクエストすることが多くて、1人100個とか120個食べていました」と告白して観客を驚かせ、塚本監督も「そこまでは知りませんでした」と目を丸くした。
 また、シャケ弁に牛乳という組み合わせについて、松本氏は「胃に膜を張るのがよいとずっと信じていて、お酒を飲む前にhideさんは必ず牛乳を飲んでいました」と打ち明け、「お腹を空かせて、よくコンビニの外で、シャケ弁を温めずにそのまま食べていました。めちゃくちゃ目立っていましたが、誰も気づきませんでした」と振り返った。
 さらに、hideが暴れる際、I.N.A.がhideの手をかばっていたというエピソードが話題に上ると、松本氏は「よく六本木で、階段の上から稲田(I.N.A.)さんがhideさんの両手を持って『手だけは怪我しないでくれ』って階段下まで転げ落ちるとか。稲田さんの守り方はすごかったですね。『怪我したらレコーディングができない』って」と感嘆しつつ、「稲田さんが怪我しても困っちゃうんですけどね(笑)」とにっこり。

 加えて、hideが頭蓋骨を骨折した理由は、松本氏が殴ったからということも本作で描かれているが、当時レコード会社でhideの宣伝担当だった姉帯氏が「当時、hideさんが酔っ払って頭蓋骨を骨折したのは聞きましたが、“酔っ払って地球とケンカした”というのがオフィシャルの発表だったんですよ」と説明すると、松本氏は「ケンカはよくないです…」とポツリ。 『TELL-ME-〜hideと見た景色〜』感謝祭-トークイベント劇中では、松本氏がhideを殴るまでのエピソードが短く描かれているが、実際は2時間罵倒され続けたそうで、姉帯氏は「当時、現場マネージャーの松本さんがかなりのストレスを抱えていたことをhideさんは感じ取っていたのではないかと。松本さんのストレスを発散させようとhideさんが煽ったところ、まさか、これほどまでの破壊力があるとは思っていなかったでしょうね」と分析すると、松本氏は「30mくらい走って殴りました。1回逃げて、Uターンして殴りました。本当にすみません。ファンのみなさん、ごめんなさい」と秘話を告白。
 その後、頭を冷やしてhideに謝りに行ったという松本氏は「『俺、昨日さ、花瓶か何かに足を突っ込んで倒れたみたいなんだけど、お前いたよな』と言われたので、『僕が殴りました』とは言えない状況で…。かばってくれているのかな、そういうことにしろってことかなと思って、『そうですね…』と答えました」とhideの気遣いに感謝しつつ、「でも病院から、hide with Spread BeaverのKIYOSHIさんに電話して、『裕士に殴られちゃってさ』と言ってたみたいです」と明かした。

最後に、メッセージを求められた松本氏は「最近Twitterを再開して、みなさんの感想を細かく見させていただいていますが、24年間、こんなに『ありがとう』と言われたことはなかったので、本当に頑張ってきてよかったなと本気で思っております」と感慨深げに語り、「みんなに笑ってほしい。ただそれだけです。そしてこんな素晴らしいギタリスト、かっこいいhideさんがいたということをみんなで語り継いでいただけたら、これ以上の幸せはありません。本当にありがとうございます」と頭を下げた。
 『TELL-ME-〜hideと見た景色〜』感謝祭-トークイベント

映画情報どっとこむ ralph 『TELL ME ~hideと見た景色~』

絶賛、公開中

公式サイト:
https://movies.kadokawa.co.jp/tellme/

Twitter:
@tellme_movie

Instagram:
@tellme_movie

 主人公hideの弟でマネージャー・松本裕士(ひろし)役を務めるのは、俳優、歌手、タレントとして映画、テレビ、舞台など多方面で活躍、本作で映画初主演を果たす今井翼。hideと二人で楽曲を制作していた、hideの共同プロデューサー I.N.A.役には、hideのドキュメンタリー映画『JUNK STORY』(15)でナレーションを務めた塚本高史。hide役を演じるのは、ロックバンド「FUZZY CONTROL」のギター&ヴォーカル、そしてソロでも活動するロックギタリストのJUON。
監督・脚本は、『今日も嫌がらせ弁当』(19)の塚本連平。

STORY
1998年5月2日、X JAPANのギタリストとして、ソロアーティスト(hide with Spread Beaver/zilch)として活躍していた、日本を代表するロックミュージシャンhideが急逝。葬儀には約5万人が訪れ、日本中が早すぎる別れに涙し社会現象に。hideのマネージャーを務める弟・松本裕士(ひろし)は、兄hideと過ごした子供時代から今までの日々を思い返していた―。
制作途中だったアルバム、そして既に決定していた全国ツアー、hideの音楽を世に届けたい。兄の意志を継いだ裕士は、hideと二人で楽曲を制作していたhideの共同プロデューサーI.N.A.ら仲間たちとともに動き出す。hide本人不在という異例の状況下で奮闘する裕士とI.N.A.だったが、彼らの前に様々な困難が立ちはだかる…。

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今井翼 塚本高史
JUON 津田健次郎 細田善彦
川野直輝 / SHINGO☆ 笠原織人 くぼゆうき 片岡麻沙斗
朝倉伸二 山下容莉枝 / 田島令子

監督:塚本連平 脚本:福田卓郎 塚本連平
原作:松本裕士「兄弟 追憶のhide」(講談社文庫刊)
原案協力:I.N.A.「君のいない世界~hideと過ごした2486日間の軌跡~」(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス刊)
配給:KADOKAWA
製作:映画「TELLME」製作委員会
©2022「TELLME」製作委員会

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