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初代ウルトラマンスーツアクター登壇

現在興収29億円を記録し、幅広い世代から支持を集めている映画『シン・ウルトラマン』の大ヒットを記念した、庵野秀明セレクション『ウルトラマン』4K特別上映が2022年6月3日(金)から12日(日)までの10日間、全国13劇場にて実施される。

そしてこの度、上映初日となる6月3日(金)に、TOHOシネマズ 池袋にて、トークイベント付きの特別上映会が行われ、初代『ウルトラマン』でスーツアクターを務めた氏と、映画評論家・クリエイティブディレクターの氏が登壇。今回、映画『シン・ウルトラマン』の企画・脚本・総監修をつとめた庵野秀明氏が選んだ4本の作品が、初めて4Kで特別上映されることを記念して、ウルトラマンに対する熱いトークが行われた。
庵野秀明セレクション『ウルトラマン』

『ウルトラマン』4K 特別上映会

日付:6月3日(金)
場所:TOHOシネマズ 池袋
登壇:
古谷 敏(ウルトラマン スーツアクター)
清水 節(映画評論家・クリエイティブディレクター)

映画情報どっとこむ ralph 懐かしの初代ウルトラマンのBGMが流れるなか、会場は、初代ウルトラマンのスーツアクター登壇という、ファンにはたまらないイベントの開幕を、今か今かと待ちわびるその熱気につつまれた。幅広い年齢層のファンが集まった場内は、長く愛されるウルトラマンシリーズ作品のその歴史と、世代を超えた根強い人気に裏打ちされた光景となった。

ステージにあがった古谷は、和服に身を包み登場。「待ってました!」と声の上がる会場に笑顔を見せた。
まず話題は現在大ヒットを記録している『シン・ウルトラマン』について。本作のクレジットロールには、ウルトラマンのCG原型モデル、そしてモーションキャプチャーアクターとして古谷の名前がある。『シン・ウルトラマン』を鑑賞しての率直な感想を聞かれ、古谷は「随所にちりばめられている初代ウルトラマンの要素に製作側のウルトラマンへの愛を感じた。庵野さん僕のこと好きなんでしょうね」と新しくなったウルトラマンにもご満悦の表情。一方で、今回CG技術も駆使し再現された新たなウルトラマンに「ぼくよりもかっこいい(笑)あのしなやかさは僕には出せなかったな」と感想を述べ会場の笑いを誘った。最先端の技術で生まれ変わった作品に喜びを語りつつ、「あの素晴らしい『シン・ウルトラマン』という作品を、CGを使わずにワンカットでも撮影したいですね。」とファンの夢を膨らませる発言に、会場から大きな拍手が沸き起こった。

その後トークは、今回の4K上映作品を選定した庵野氏から事前に寄せられた、選定にいたったその経緯と各作品へのコメントに触れながら行われた。ひとつひとつの作品に対し、あふれ出てくるエピソードの数々には、ウルトラマンスーツアクターの先駆者としての苦悩や撮影当時の裏話が語られた。「まったく新しい宇宙人をつくる」というウルトラマン誕生当時の制作陣の期待にこたえるべく、アクション未経験ながら、プロレスや空手から着想を得て挑んだ戦闘シーンや、スーツアクターならではの、表情の見せられない中で演技を行う苦悩など、ウルトラマンの中に入って戦った古谷にしか語られない話に、会場を埋め尽くしたファンは食い入るように耳を傾けていた。

改めてウルトラマンという存在に対する思いを聞かれた古谷は当時を振り返り、自分の演じるウルトラマンに悩み、一時は役を降りたいと考えた時、撮影所へ向かうバスの中で子供たちが「ウルトラマン!」「怪獣!」と嬉しそうに話す姿に、「ウルトラマンは夢を与えているんだな。自分が役を降りてしまったら、その夢を終わらせてしまう」と、自分にしかできないウルトラマンへの誇りとなったことを語った。会場スクリーンには、ウルトラマンのスーツを身にまとった古谷と、ウルトラマンの生みの親・円谷英二が初めて対峙したときの写真が映し出され、「この時、円谷さんが言ったのは、息苦しくないか?目見えるか?」という意外な優しさの言葉、そして「ウルトラマンは子供たちに夢を与えなければならない」と語られたことを明かし、集まった多くの方々を見つめながら感慨深い表情を見せていた。
庵野秀明セレクション『ウルトラマン』
イベントの最後、フォトセッションの際には往年のスペシウム光線のポーズを披露した古谷。盛り上がり冷めやらぬ中、新たに世を沸かせるウルトラマン作品に対して「『シン・ウルトラマン』という作品をきっかけに、過去のウルトラマンにもたくさんの方に興味を持ってもらえたら嬉しい。2回3回とは言わずに、10回以上は見なきゃいけないね」と、明るい言葉で締めくくった。また聞き役をつとめた清水は、4Kで上映される当時のウルトラマンに対し「色の鮮やかさがぐっと上がって、コントラストが明確。昭和40年代にタイムスリップした気持ちで鑑賞してもらいたい」と、美しい映像に見つける作品の魅力に期待の言葉を添えて、笑顔でイベントを締めくくった。

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『ウルトラマン』4K特別上映

映画『シン・ウルトラマン』大ヒット記念 庵野秀明セレクション『ウルトラマン』4K特別上映

庵野秀明セレクション『ウルトラマン』
●実施期間:6月3日(金)~12日(日) (全10日間)
●上映劇場(予定):
・東京:TOHOシネマズ 日比谷/TOHOシネマズ 新宿/TOHOシネマズ 池袋/109シネマズ 二子玉川
・神奈川:横浜ブルク13/川崎チネチッタ
・愛知:109シネマズ 名古屋
・大阪:TOHOシネマズ 梅田/TOHOシネマズ なんば
・京都:TOHOシネマズ 二条
・兵庫:OSシネマズミント神戸
・福岡:T・ジョイ博多
・札幌:札幌シネマフロンティア
※4Kで上映いたします。 ※詳細情報は映画『シン・ウルトラマン』公式サイト、各劇場のサイトにてご確認ください。

●庵野秀明セレクション『ウルトラマン』特別上映エピソード

・第18話「遊星から来た兄弟」 (凶悪宇宙人 ザラブ星人/にせウルトラマン 登場回)

監督:野長瀬三摩地/脚本:南川竜、金城哲夫
<庵野秀明氏 作品選定に関するコメント>
M5曲が初めて劇中にかかり、初めてウルトラマンがヒーローとして自覚的に描かれたエピソードだと感じています。発射と命中が同画面に収まっている近距離での夜のスペシウム光線が素晴らしく、4K大画面に映えるかと思い選びました。

・第26話「怪獣殿下(前篇)」 (古代怪獣 ゴモラ 登場回)

監督:円谷一/脚本:金城哲夫、若槻文三
<庵野秀明氏 作品選定に関するコメント>
怪獣を特異なキャラクターとして子供視点も交えながらリアルに描いたエピソードだと感じています。M-4T2曲が流れカラータイマーの点滅音が響く中、ウルトラマンが美しくやられていく様が、4K大画面に映えるかと思い選びました。

・第28話「人間標本5・6」 (三面怪人 ダダ 登場回)

監督:野長瀬三摩地/脚本:山田正弘
<庵野秀明氏 作品選定に関するコメント>
宇宙人を怪異なキャラクターとして人間を標本にするという恐怖をサスペンス的に描いたエピソードだと感じています。何はともあれウルトラマンの滞在時間が長くその分楽しめるのと、ダダに決まる蹴りの格好良さが、4K大画面に映えるかと思い選びました。

・第34話「空の贈り物」 (メガトン怪獣 スカイドン 登場回)

監督:実相寺昭雄/脚本:佐々木守
<庵野秀明氏 作品選定に関するコメント>
ウルトラマンの空想世界を自覚的に寓話として真面目に描いたエピソードだと感じています。映像は実世界の一部を意図して切り取り積み重ねて構成されている面白さが、4K大画面に映えるかと思い選びました。

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『シン・ウルトラマン』

観客動員数150万人突破‼
大ヒット御礼企画

公式サイト:
shin-ultraman.jp

公式Twitter:
@shin_ultraman
庵野秀明セレクション『ウルトラマン』
全国映画館にてウルトラ大ヒット公開中

昭和41年(1966年)の放送開始以来、海外でも100を超える地域で放送され、今なお根強い人気を誇る日本を代表するキャラクター“ウルトラマン”が『シン・ウルトラマン』として映画化! 本作の企画・脚本をつとめるのは、自身もウルトラマンシリーズのファンであることを公言する庵野秀明。そして、監督は、数々の傑作を庵野氏と共に世に送り出してきた樋口真嗣。この製作陣の元に、超豪華な俳優陣が集結。主人公の【ウルトラマンになる男・神永新二】には、斎藤工。主人公・神永の相棒・浅見弘子役に長澤まさみ。そして、神永、浅見の所属する、防災庁の禍威獣(カイジュウ)特設対策室専従班、通称【禍特対(カトクタイ)】の班長・田村君男役に、西島秀俊。同じく禍特対のメンバー・滝明久役で有岡大貴、船縁由美役で早見あかり、その他、物語の鍵を握る役どころで、田中哲司、山本耕史、岩松了、嶋田久作、益岡徹、長塚圭史、山崎一、和田聰宏といった演技派・個性派キャストが総出演! さらに米津玄師による主題歌「M八七」も大きな話題となっております。
シン・ウルトラマン
ストーリー
次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】があらわれ、その存在が日常となった日本。
通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、
【禍威獣特設対策室】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。
班長・田村君男(西島秀俊)、作戦立案担当官・神永新二(斎藤工)、非粒子物理学者・滝 明久(有岡大貴)、汎用生物学者・船縁由美(早見あかり)が選ばれ、任務に当たっていた。
禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。
禍特対には、巨人対策のために分析官・浅見弘子(長澤まさみ)が新たに配属され、神永とバディを組むことに。
浅見による報告書に書かれていたのは・・・【ウルトラマン(仮称)、正体不明】。

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出演:斎藤 工 長澤まさみ 有岡大貴 早見あかり 田中哲司 / 西島秀俊
    山本耕史 岩松 了 嶋田久作 益岡 徹 長塚圭史 山崎 一 和田聰宏
企画・脚本:庵野秀明
監督:樋口真嗣
音楽:宮内國郎 鷺巣詩郎
主題歌:「M八七」米津玄師
製作:円谷プロダクション 東宝 カラー
制作プロダクション:TOHOスタジオ シネバザール
配給:東宝
公開:全国公開中
©2022 「シン・ウルトラマン」製作委員会 ©円谷プロ
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