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著名人よりコメント&イラスト第74回カンヌ国際映画祭をはじめ、世界中の映画祭に出品され高評価を獲得し、第88回アカデミー賞6部門にノミネートされた「キャロル」のプロデューサーが贈る最新作、「帰らない日曜日」が2022年5月27日(金)に日本公開いたします。 コメント一覧※順不同、敬称略 映画にしか描けない三月のその一日、そこからの人生の深い味わいが身に沁みます。 太陽の光も風に靡く木々も妖しく感じる。 身分違いでも他に相手がいても、心も体も裸になれるのが運命の相手だという真理に気付かされました この身ひとつ これから手に入れてゆくだけ 失うものは何もない 身一つしか持たない少女が、人生という冒険の海原へ出られるかの分岐点。若き日を演じるオデッサ・ヤングがまばゆい。その老年期をグレンダ・ジャクソンが演じるなんて、それだけで映画ファンにはギフトだ。 原作を大胆に組みかえているのに、原作の緊張感と切なさがしっかり伝わってくる。原作のある映画はこう作れといわんばかりの映画。 複雑に絡み合ういくつもの要素が解けないパズルのように頭に残り、見終わった後しばらく考えた末にようやく全体像が見えてきたのはぼくだけでしょうか。時間がかかった分、納得も深かったです。 未開の才能に愛の遺志が介入したとき、それは宿命となる。 裸の恋、言葉の力、喪失と再生。 そこかしこに美しくちりばめられる‟解き放たれる”イメージを抱きしめたくなりました。 息遣いや柔らかさ、動き、火照りを、見ているこちらが、まるで肌で感じるように描いていて、それだけでもご覧になる値打ちがあろうというものです。(Numero TOKYO 6月号より抜粋) |
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『帰らない日曜日』公式サイト: 原作は、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ、ニューヨーカー誌、タイム紙などに絶賛された小説「マザリング・サンデー」。舞台は1924年、第一次世界大戦後のイギリス。天涯孤独なメイドのジェーンは英国名家の跡継ぎのポールとの秘密の恋に身も心も捧げるが、たった一日のある出来事が、すべてを変えてしまう。 |
監督:エヴァ・ユッソン(「バハールの涙」)
原作:グレアム・スウィフト「マザリング・サンデー」(新潮クレスト・ブックス)
プロデューサー:エリザベス・カールセン、スティーヴン・ウーリー(「キャロル」)
出演:オデッサ・ヤング、ジョシュ・オコナー、コリン・ファース、オリヴィア・コールマン
2021年/イギリス/104分/英語/カラー/5.1ch/原題:Mothering Sunday/日本語字幕:牧野琴子/R-15
後援:ブリティッシュ・カウンシル
配給:松竹
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