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永井和男監督インタビュー

映画『この街と私』が、3月4日(金)よりアップリンク吉祥寺にて公開されるのを前に、監督・脚本・編集の永井和男のオフィシャルインタビューが到着しましたので、ご紹介。
永井監督_この街と私
Q.本作制作の経緯をお教えください。
併映される『霞立つ』で映画祭に入選した際に、本作のプロデューサーから「よしもと制作で、葛飾区で撮影が決まっている沖縄国際映画祭で上映される地域発信型映画を作りませんか」というオファーをいただいて、「やりたいです」と答えたのがきっかけです。

Q.葛飾をロケハンして、いかがでしたか?
「ザ・PR動画」にするかどうかの葛藤がありました。最初(PR動画感は)「0でいい」と言われたので自分が以前から温めていた企画を持って行ったら、「もうちょっと葛飾らしさがいります」と言われました。その時に「確かにそうだよな」と思い、もう1回葛飾に行った時に、「この街の良さってなんだろう」とずっと考えながら劇中の主人公のように色んな人に「オススメはどこですか?」と聞きました。(聞いているうちに)「行ってみな、わからんな」という気持ちになって、全部行ってみたんですよ。で、その中で面白いなと感じたところを切り抜いたので、絶対自分にしか切り取れない形になったなと思います。「あそこのお寺にプラネタリウムがあるんだって」と聞いて、行ってみたら、インターフォン越しに「今日やっていないです。それ全部ブログに書いてあるんで」って言われました。インターフォン越しにそのお寺の(狛犬の代わりの)恐竜とライオンの説明をされたその空間が1番面白いと思いました。普通の人だったら、「次来た時にプラネタリウム見せてください」と言うんですけど、インターフォン越しが面白いなと思えたのが、自分の中ではいい切り取り方だったなと思います。その感覚は今後も大事にしていきたいと思いました。
(柴又と対岸の千葉県を結ぶ渡し船である)「矢切の渡し」も、実際にロケの日にやっていなかったんですよ。撮影の4日間の中で、「この日しかロケに行けない」となった日に、実際行ってみたら、船頭さんもいないし「本日休業です」っていうの状況だったんで、それをそのまま切り取ろうなりました。クランクアップ後に実景撮りで営業日にもう一度撮りに行って、エンドロールのバックに入れさせてもらいました。

Q.“「あんま、ムリすんなよ」みんなそう言うけど、ムリしないと終わらないし、終わらないと怒られる“というセリフも、共感できたのですが、普段から思っていたことなのでしょうか?
テレビ関係者には、「ディレクターとかプロデューサーによく言われる言葉ですね」と言われます。お芝居の技術も含めて、「こういうことを言いそう」ということで、ディレクターっぽいなと感じた宮田佳典さんとプロデューサー然としている伊藤慶徳さんをキャスティングしたので、それはすごく出せたし、実際に「早く帰れよ」「無理すんなよ」と言いながら、無理しないと終わらない仕事量を押し付けてくると自分が感じたのですが、「めっちゃわかる」と聞く度に、「業界あるあるなんだな」と実感します。 

Q.彼氏がヒモでありながらすごくいい人ですが、監督の理想も入っているのでしょうか?
主人公に感情移入させるために出てくる悪人というのは作りたくないと思っていて、彼氏も、人によっては今まで働いていなかったヒモの男だから、「それで大丈夫なん?」って思う人もいるだろうし、欠点と両方ある描き方だと思っています。めちゃくちゃ優しいいい人に描いたつもりはないんですけれど、その一面は色んな人にある一面なので、描きたいと思いました。理想というのは確かにそうで、恋愛関係だけじゃない、仕事だとかお互いの人生に影響し合える関係を理想としていて、彼氏が内定が決まったのは絶対主人公がいたからだし、主人公も彼氏に言われたことが刺さって、行動していくから、影響し合える関係を描きたかったんだと思います。

Q.本作でADの主人公が天竺鼠の川原克己さんに遭遇するように、監督も実際に川原さんと遭遇したことがあるというのは本当ですか?
はい。僕がADをやっていた時に、実際に川原さんとエレベーターで二人っきりになったことがあって、ドキドキした時の感情をそのまま映画にしました。川原さんにオファーして、撮影の日に「こういうことが実際にあって映画にさせてもらいました」って言ったら、「覚えてるか!!」って言われました(笑)

Q.主演の上原実矩さんと彼氏役の佐野弘樹さんのキャスティング理由を教えてください。
オーディションをさせてもらって、脚本をそのままやった後アドリブで続けてもらった時に、二人は役のままで、脚本以上のものを出してくれたのが印象に残ったので、この二人だなと思いました。

Q.第11回沖縄国際映画祭にてワールドプレミアとなりましたが、観客の反応はいかがでしたか?
色んな映画祭に行く中で、もともとテレビ業界にいた人たちから、「めちゃくちゃリアルで嫌な思い出を思い出しました」という感想は結構聞きます。僕が実際にADをやっていたということもあって、テレビ関係や業界関係の人たちには響いているなと思います。

Q.本作の見どころはどこだと思いますか?
新人ADのリアル、業界のあるあるが見えるというのと、自分に実際に起きたことを掬っていっているんで、観光PR映画ではない葛飾という街の切り取り方が見所だと思います。

Q.読者にメッセージをお願いいたします。
予告を見ていただいて、テレビ業界に興味があったり、テレビ業界で働いていたり、お笑い好きだったり、お笑い業界で働いている人たちにはリアリティがあって、感情移入できるポイントも少なくないと思うので、そういう方々に見に来ていただければありがたいと思います。

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映画『この街と私』

公式サイト:
http://konomachitowatashi.com/

Twitter:
@thiscityandme

Facebook:
@thiscityandme

バラエティ番組を作るために制作会社に入社したのに、深夜に街の良さを紹介する番組「この街と私」を担当している23歳のADの葛藤を描く映画『この街と私』は、監督・脚本・編集を務めた永井和男の実話を元にした成長物語。

地域発信型映画として東京都葛飾区を舞台に制作された本作は、メインキャスト全てがオーディションからキャスティングされ、300名以上の応募の中から主人公・美希役に、21年に第22回TAMA NEW WAVEコンペティションでベスト女優賞を受賞し話題の上原実矩が選ばれた。美希の彼氏・翔也役を演じた、佐野弘樹(『浜の朝日のうそつきどもと』)は、本作が準グランプリを受賞した第5回賢島映画祭で助演男優賞を受賞。ディレクター・中山役を宮田佳典が、プロデューサー・寺本役を伊藤慶徳が演じる。

劇中のテレビ番組「この街と私」には、実際の葛飾観光大使でもあるLiLiCoと、芸人の大西ライオンが本人役で登場する他、美希の憧れの芸人として天竺鼠の川原克己、インタビューを買って出る客役で、ですよ。、居酒屋で遭遇する芸人役で大溝清人(バッドボーイズ)ら数々の芸人たちが本人役で登場する。

あらすじ
ADをしている23歳の村田美希(上原実矩)は、お笑いの番組が作りたくて制作会社に入ったが、深夜に街の良さを紹介する関東のローカル番組『この街と私』の担当として休みなく働いている。彼氏の翔也(佐野弘樹)と同棲している部屋には寝に帰っている状況で、彼氏の話もろくに聞けていない。ある日、お笑いの特番に企画を出したものの、一蹴されてしまった美希だが、『この街と私』の街頭インタビューを初めて一人で任せられる。撮ってきた素材を見たディレクターに、「使えない」と言われた美希は…
上原実矩x永井和男監督『この街と私』

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上原実矩
佐野弘樹 宮田佳典 伊藤慶徳
LiLiCo 川原克己(天竺鼠) ですよ。大西ライオン 大溝清人(バッドボーイズ)

監督・脚本・編集 永井和男
撮影・照明 小林健太 録音・整音 杉本崇志
ヘアメイク 河村夏海 衣装 新関陽香
音楽 山城ショウゴ 助監督 磯部鉄平/藤村明世
制作プロデューサー 源田泰章 プロデューサー 覚野公一/佐藤達朗/内山玲奈
主題歌 Bray me「オリジナルソングのような人生を」
協力 東京都葛飾区
制作 よしもとクリエイティブ・エージェンシー
配給 アルミード
2019年/日本/カラー/16:9/43分
©2019地域発信型映画「この街と私」製作委員会

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