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『Cosmetic DNA』10月9日(土)より全国順次公開

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020で北海道知事賞、ドイツ・ハンブルク日本映画祭ではジャンル作品特別賞を受賞した映画『Cosmetic DNA』が、いよいよ来週10月9日(土)よりK’s cinemaほか全国順次公開します。
Cosmetic DNACosmetic DNA
本作は、コスメを愛する美大生アヤカ(藤井愛稀)が、「映画に出演してほしい」とナンパしてきた自称・映画監督の柴島(西面辰孝)に暴行を受け、泣き寝入りせざるを得ない状況に追い込まれるも、大学院生のサトミ(仲野瑠花)とアパレル店員のユミ(川崎瑠奈)と出会ったことから、《復讐》と《私たちの未来》のための革命へと突き進んでゆく、痛快・新感覚シスターフッド復讐劇。

この度、大久保健也監督のインタビューが到着しました。

14歳から映画制作を続け、偏愛的映画美学を注ぎ撮影当時24歳で作り上げた『Cosmetic DNA』は、大久保監督にとって劇場デビュー作。大久保監督は本作と次作『令和対俺』で2020年・2021年とゆうばり国際ファンタスティック映画祭での2年連続受賞を達成し、新時代を担う異才として、今一番見逃せない監督の一人として注目されています。影響を受けた映画にリブート版『ゴーストバスターズ』(2016)を挙げ、「解決されていない日本社会の女性差別の現状をハリウッドのエンパワーメント映画につなげ、自分流に描きたかった」と語った大久保監督。

映画情報どっとこむ ralph 本作への思いと、今後の展望について、インタビューが行われました。
大久保健也監督

▽インタビュー全文▽

Q:現代の日本社会において女性が受ける理不尽なハラスメントを題材にしていますが、この発想はどこから生まれたのでしょうか。
男でいることにどうしようもなく耐えられなくなった時、ふと「女性に生まれたかった」と思うことがありました。もし自分が女性ならどんな苦しみが待ち受けているのか?そこで受けた傷をどのように癒し、どのように日本社会と対峙していくのか?それが全ての始まりでした。

Q:影響を受けた映画はあったのでしょうか。
#MeToo運動が始まった頃から、ハリウッドでもリブート版『ゴーストバスターズ』(2016)のような女性のエンパワーメント映画が公開され、そうしたかっこいい女性が活躍する映画を自分も撮りたいと感じていました。また今の日本社会に目を向けると、解決されていない女性差別の実態があちこちに見受けられます。そんな日本の現状をハリウッドのエンパワーメント映画につなげ、自分流に描けたらという思いがありました。

Q:タイトルの「cosmetic」にもある通り、本作では「化粧」が重要なモチーフとなっていますね。
最近は見かけなくなりましたが、僕が中高生だった頃には電車でお化粧をする女性がいて、それを見るのが好きだったんです。そして化粧という行為は、戦争映画などで兵士が戦地に行く前に銃に弾を込める行為に近いんじゃないかと思うようになり、それが本作の「cosmetic」な部分に繋がっています。

Q:主人公アヤカ役の藤井愛稀さん、サトミ役の仲野瑠花さん、ユミ役の川崎瑠奈さん女性3人の連帯感やその息遣いが生き生きと伝わってきますが、撮影前に何かお話しされましたか。
3人には「脚本から汲み取ったキャラクターを自由に、間違いなどというものは決してないので大胆に演じてほしい」とお伝えした記憶があります。とはいえ、過酷な現場にも関わらずのびのびとお芝居をされて、休憩時間も仲良くお喋りをする……そんな3人を遠くから眺めて、寂しい気持ちにもなりましたね。そして、作中のみならず撮影裏でも育まれた3人の友情は、僕が体験したくてもできなかった青春だったようにも思えました。

Q:大久保監督は本作と次作『令和対俺』で2020年・2021年とゆうばり国際ファンタスティック映画祭での2年連続受賞を達成されました。今後、どのような映画監督になっていきたいとお考えでしょうか?
2年連続は本当に嬉しいです。自分のやってきたこと・考えていたことは間違っていなかったという喜びがある反面、ここまで自分に力があるのだったらもう逃げられない、映画をやり続けていくしかないという覚悟のようなものができたと思っています。商業映画のお仕事も心待ちにしております。そしてその中でも、作品のジャンルに拘らず、変なプライドも持たず、驕らず、愚直に良い映画を撮りたいです。

映像技術や上映システムは、今度もどんどん飛躍を遂げていくことでしょう。だからこそテクノロジーに支配されないよう肝に銘じながらも、人間の感情の「核」に迫る超エンタメを撮り続けていきたいです。

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大久保健也 (おおくぼ・けんや)監督プロファイル

1995年生まれ、大阪府育ち。 中学校時代に『アバター』を観て衝撃を受け、映画監督を志す。近畿大学文芸学部中退後、フリーランスの映像作家としてインディーズアイドルのミュージックビデオ等を手がける傍ら、ジャンルを問わず自主映画の制作を続ける。 そして2020年には初の長編監督作『Cosmetic DNA』が、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて北海道知事賞を受賞した。 2021年にはアングラ漫才師の葛藤を描く新作長編『令和対俺』を完成。同作はゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021に出品され、2年連続ノミネートを果たした。

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映画『Cosmetic DNA』

2021年10月9日(土)よりK’s cinemaほか全国順次公開

公式HP:
https://cosmeticdna.net/

Twitter:
@cosmeticdna

《男尊女卑=理不尽》な世界なんてもういらない!称賛の声続出の痛快・新感覚シスターフッド復讐劇!

2020年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に突如現れると観客を熱狂、映画監督の清水崇・映画評論家の塩田時敏らをも魅了し北海道知事賞を獲得。《男尊女卑》に傷つけられた美大生が、コスメ(化粧)によって同じ悩みを抱える2人と出会い、復讐と《新世界の創造》へと突き進んでゆく物語には、女性のみならず「自分らしく生きたい」と願う人々からの共感の声が続出。ドイツ・ハンブルク日本映画祭へ正式招待されたほか、カナダのホラー映画・コミック評論家アダム・ジョン・シュマクや「孤高のカルト芸人」永野など各界からも絶賛されている。

新世代を担う異才が集結!ミスiDファイナリスト俳優・藤井愛稀×新人監督・大久保健也

14歳から映画制作を続けてきた大久保健也監督が、偏愛的映画美学を注ぎ撮影当時24歳で作り上げた劇場デビュー作!主人公アヤカを演じるのは『血を吸う粘土~派生』主演で知られる藤井愛稀。長編主演第2作となる本作では、型破りな物語世界に真っ向から挑み、新境地を開く!そして胡散臭い自称映画監督・柴島役を、本作と『令和対俺』で注目を浴びる西面辰孝が務めた。若き異才達が魅せる次世代インディペンデント・ムービー今、解き放たれる!
Cosmetic DNA

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出演:藤井愛稀、西面辰孝、仲野瑠花、川崎瑠奈、吉岡諒、石田健太

監督・脚本:大久保健也 プロデューサー:西面辰孝、大久保健也
製作:穏やカーニバル

ポスタービジュアル:najuco
宣伝デザイン:NORA DESIGN

配給:Cinemago
配給協力:Giggly Box
販売元:オデッサ・エンタテインメント

2020年/日本/109分/DCP/カラー/16:9/ステレオ
(C)穏やカーニバル

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