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『ミス・マルクス』に、田嶋陽子・ブレイディみかこ・斎藤幸平・宇垣美里ら絶賛コメント

19世紀を代表する哲学者、経済学者カール・マルクスの末娘エリノア・マルクスの激動の半生を描いた『ミス・マルクス』(原題:MISS MARX)が9/4(土)よりシアター・イメージフォーラム、新宿シネマカリテを皮切りに全国順次公開となります。

この度、新ビジュアル解禁。
ミス・マルクス_新ビジュアル

映画情報どっとこむ ralph さらに田嶋陽子(女性学研究者)、ブレイディみかこ(ライター)、斎藤幸平(大阪市立大学 准教授/「人新世の「資本論」」)、宇垣美里(フリーアナウンサー)をはじめ、各界の著名人より絶賛コメントが到着しています。
『ミス・マルクス』
エリノアは労働者や女性の権利向上のためにマルクスのことばを力強く美しく伝えはしたが、そのことばで自分は救えなかった。
ひるがえって、150 年後の私たちはエリノアを死に追いやった「女」と「男」の問題から自分を解放することばを見つけただろうか?
田嶋陽子(女性学研究者)

百年以上も前の話なのに搾取される構造は
お人形さんとして扱われる悲しみは変わらない
偉大なる父は女は弱いと言うけれどそんなこと認めない
あなたの娘は報われぬ愛に傷つきながらも
信念のままに生きて生きて前に進み続けた
私たちだって負けるものか
絶対に、生き延びてやる
宇垣美里(フリーアナウンサー)

女性の権利改善のために闘い続けながらも、失望のなかで生涯を閉じたカール・マルクスの娘。
社会運動の大義のもとで生まれる搾取や抑圧は今も繰り返されている。
21世紀のエリノアを生まないために、私たちは歴史から学ばなければならない。
斎藤幸平(大阪市立大学 准教授/「人新世の「資本論」」)

「労働者階級」のために闘いながら、「女の階級」があることを自分の身をもって知る。
マルクスの娘の物語はいまも少しも色褪せない。
ブレイディみかこ(ライター)

こんな女性がいたのかと、存在を知るだけで胸に迫るものがある。
エリノアの抱えた矛盾はすべての女性に共通するものだ。
人の一生に論理的な整合性なんて望むべくもない。
彼女は闘い抜き、映画はその健闘を、音楽で讃える。
山内マリコ(作家/「あのこは貴族」)

活動家は完璧ではない。同じように苦しんでいる同志だ。
だからこそみんなで声をあげ、みんなで闘い、みんなで社会を変えるしかないのだ。
石川優実(フェミニスト・アクティビスト)

誰かに尽くすだけの毎日は嫌。自分の人生を生きたい。
だけど自分だけ成功しても、他に苦しんでいる人々がいるうちは本当にしあわせとは言えない。
19 世紀にそんな発想を持ち得た彼女は、強く、弱く、ものすごく「人間」でした。
野中モモ(ライター・翻訳者)

コロナ禍による不況の中で再び注目を集めるマルクス。
偉大な父の娘が送った理不尽な人生は現代の女性たちとほとんど変わらない。
これまでにない視点から社会正義とジェンダーの関係を描き出した秀作だ。
信田さよ子(公認心理師・臨床心理士)

ひとりの人間にも、善と悪の揺らぎがある。
多数決で決められた「正しさ」に意志が塗りつぶされそうなら、エリノア・マルクスの半生を知るといい。
自分の中の矛盾を認めることで生まれる希望もある。
奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)

実際の生活では活動家としての顔と女性としての顔に引き裂かれ続けたエリノア。
娘、仕事人、献身的な内縁の妻、と場面ごとに変わる自分の立ち位置に目まぐるしく翻弄されるような経験をわかる男ってどのくらいいる
んだろう、と思った。
鈴木涼美(文筆家)

音楽、絵画、古典を押さえつつ乱調の美学も果敢にはらみ、でも芯の所で清新なロマンティシズムが息づいている。
川口敦子(映画評論家)

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『ミス・マルクス』

原題:MISS MARX

公式サイト:
https://missmarx-movie.com

STORY
1883年、イギリス。最愛の父カールを失ったエリノア・マルクスは劇作家、社会主義者のエドワード・エイヴリングと出会い恋に落ちるが、不実なエイヴリングへの献身的な愛は、次第に彼女の心を蝕んでいく。社会主義とフェミニズムを結びつけた草分けの一人として時代を先駆けながら、エイヴリングへの愛と政治的信念の間で引き裂かれていくエリノアの孤独な魂の叫びが、時代を越えて激しいパンクロックの響きに乗せて現代に甦る。
『ミス・マルクス』

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監督・脚本:スザンナ・ニッキャレッリ
出演:ロモーラ・ガライ、パトリック・ケネディ、ジョン・ゴードン・シンクレア、フェリシティ・モンタギュー、フィリップ・グレーニング

2020年/イタリア=ベルギー/英語・ドイツ語/107分/カラー/ビスタ/5.1ch
字幕:大西公子 

後援:イタリア大使館、イタリア文化会館、ベルギー大使館 配給:ミモザフィルムズ 
©2020 Vivo film/Tarantula  
Photo by Emanuela Scarpa

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