スペインの美食学:ガストロミーの世界を体感!お腹と心が満たされるプレミアムトークショー!
× サン・セバスチャン国際映画祭ディレクター 今年で第5回目の「東京ごはん映画祭」が10月10日(金)から2週間、表参道を中心に開催されています。 「東京ごはん映画祭」は、“食でつながる人と人を描いた映画”“ごはんが印象的な映画”を一堂に集め、“映画”と“ごはん”を愛する多くのみなさんの心と胃袋を満たし、いつもよりちょっとおいしい時間を過ごせる、毎年秋に開催される映画祭です。 そして、本映画祭のプログラムのひとつである、ごはんつき上映会が開催され、伝説のレストラン「エル・ブリ」のフェラン・アドリア氏も心酔していると言われる、ガストン・アクリオの食の世界を描く、 パトリシア・ペレス監督の映画 を上映、お料理をご提供いただく「スリオラ」オーナーシェフ・本多誠一氏とサン・セバスチャン国際映画祭ディレクターと共にプレミアムトークショーが実施されました。
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プレミアムトークショー概要
日時:10月11日(土) 映画を観ながら美味しいごはん食べようと、会場には多くのお客様がつめかけ、都内で人気の高いモダンスパニッシュ「スリオラ」のランチBOXと共に、スペインのワインであるチャコリを味わう姿も見られました。 トークショーでは、サン・セバスチャン映画祭のディレクターである、ホセ・ルイス氏より、ごはん映画祭とのパートナーシップの経緯やバスク地方の文化などがが語られ、日本とバスク地方は文化的に似ているところがあるとコメント。 「スリオラ」オーナーシェフの本田氏もそれに共感、将来の料理界に関しても熱く語りました。映画上映後は、拍手が送られるなど、お腹と心が満たされる大満足のイベントとなりました。 |
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MC:日本は二回目の来日と伺っておりますが、東京を楽しんでいらっしゃいますか?
ホセ氏:(日本語で)はい、とってもです! 私にとって日本の文化はバスク地方の文化と似ていることがあります。 MC:東京ごはん映画祭とのオフィシャルパートナーシップの経緯を教えてください。 ホセ氏:私たちにとって今回のパートナシップをとても光栄に思っています。 |
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MC:サン・セバスチャン国際映画祭の特徴は、どうのような点でしょうか。
ホセ氏:サン・セバスチャン国際映画祭は、カンヌやベルリン、ベネチアといった大きな映画祭にもカテゴライズされる大変大きなコンペ型の映画祭です。様々なジャンルが上映されますが、我々にとって重要としているのは、ラテンアメリカ、スペインというスペイン語圏諸国にもスポットライトをあてている点です。 MC:今回、「TOKYO GOHAN AWARD」に選ばれました『FINDING GASTON (ファインディング ガストン)』という映画の魅力を伺えますか。 ホセ氏:この映画の見所は、ラテンアメリカで最も知られ、世界的に有名な料理人、ガストン・アクーリオンに絞って描かれているところだと思います。 MC:バスク地方は、美食の街、として知られていますが、フードカルチャーという点では、どのような文化が根付いてますか。 ホセ氏:バスクにとってはガストロミー(美食学)というのは非常に重要な要素。友人が来たらおもてなしするという文化があり、それは外食だけに限らず、自宅で料理をふるまいます。バスクでは、日本のように女性だけがそれをするのではなく、男性も腕をふるいますよ。バスク料理の特徴は、素材に非常にこだわっている点です。海に面している土地ですが、山にも囲まれていますので、海産物や野菜などの素材自体の良さを尊重しています。 |
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MC:実は、本田シェフも、スペインやフランスで修行を積まれいているのですよね。
本田氏:はい。26歳まで5年間フランスの方で修行をしていまして、自分として納得できる修行ができたので、 MC:スペイン料理の現場の雰囲気はどのようなものだと感じられましたか。 本田氏:ヨーロッパのレストランは大抵そうですが、シェフがオーケストラの指揮者のようにみんなに指示を出して、若い下のシェフたちが、シェフの考えを理解し、チームとして動いていくというのが主な形です。 MC:映画『エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン』で描かれているようなチームワークということでしょうか? 本田氏:例えば、フランスなんかだと、一人のシェフが変わると料理の質も変わってしまうというような、レストランが多くあります。ですが、スペインは厨房が”ひとつのチーム”という考え方が浸透しています。料理人として良い面と悪い面がありますが、お客様にブレない料理を出すということ、将来の料理界を考えるとチームワークを大事にしているスペインは魅力的だと思います。 MC:本田シェフは、スペイン料理とはどのような出会いがあり、スペイン料理の特徴とどのようなところに最も魅力を感じていらっしゃいますか。 本田氏:先程ホセさんも仰っていましたが、スペイン料理は素材の美味しさを大切にしています。なので、一番の魅力は、素材ですね。 |
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MC:さて、本日は本田シェフに、東京ごはん映画祭オリジナルもモダン・スパニッシュを創作いただきました。この機会にスペインの食文化をより楽しんでいいただき、どうぞガストロミーの世界をお楽しみください。それでは本田シェフ、メニューのご紹介をお願いいたします。
・ゴマのクロスタス⇒地中海などでよく食べられる、中にオリーブオイルを練りこんだスティック状のおつまみ。 本多氏:映画を観ながらでも食べることのできる、正面をみながらでも食べることができるように考えて、今回作らせていただきました。 その後、読み上げられた『FINDING GASTON (ファインディング ガストン)』監督のパトリシア・ペレスからの手紙の中では、ペルー人であるペレス監督が自国の状況に悲観的になり、以前は誇りを持てなかったこと、同じペルー人のガストン氏に出会い、この映画をつくったことがきっかけで、心の底からペルーが好きになったことが語られ、映画を楽しんでほしいというメッセージも寄せられました。 |
上映作品:『FINDING GASTON (ファインディング ガストン)』
監督:パトリシア・ペレス
(第62回サン・セバスチャン国際映画祭「キュリナリー・シネマ部門」「TOKYO GOHAN AWARD」(最優秀作品))
『FINDING GASTON (原題)』
75min/Color/2014/ペルー=アメリカ/ドキュメンタリー
公式サイト:http://www.gastondoc.com/
ストーリー:世界中で多くの偉大なシェフがおり、その中でも、最も英雄的な存在となったシェフ、ガストン・アクリオ。彼の存在が、今、祖国ペルーを大きく変えようとしている。そのキッチンの外側と、その人々の背景にある物語、そして彼の湧き上がるインスピレーションと夢は、この作品を通して、観る人に新たな発見をもたらすであろう。
ここでは、それにあたいするとても情熱を持った人々と実際に出逢うことができる。「FINIDING GASTON」は、
ペルーの食、人々、そして彼らの夢の裏側とガストンの魅力的な世界へ、ガストンと共にお連れします。
素敵な旅への準備は整いましたか?では、ご一緒に美食の旅へ出かけましょう。
10/13(月・祝)16:35~、10/19(日)12:50~@シアター・イメージフォーラム (3回限定上映!!)
ご提供料理:ZURRIOLA(スリオラ)
都内で高い人気を集めるモダンスパニッシュ「ZURRIOLA」のガストロノミーを特別にランチBOXスタイルでご提供!本格スペイン料理に舌鼓を打ちながら、スペイン・バスク地方へ旅した気分を味わえる優雅なランチタイム!
第5回東京ごはん映画祭 開催概要
開催期間:2014年10月10日(金)~10月24日(金)
会場:
10月10日(金)→10月13日(月)@表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー
10月11日(土)→24日(金)@シアター・イメージフォーラム/レストラン各所(都内)
主催:東京ごはん映画祭実行委員会
後援:WOWOW/東京MX /会場協力:表参道ヒルズ
オフィシャルパートナー:サン・セバスチャン国際映画祭
公式サイト:tokyogohan.com