ニル・ベルグマン監督最新作『旅立つ息子へ』がTOHOシネマズ シャンテほかにて絶賛公開中です。 世界でいちばん愛する息子のために、キャリアも捨て、子育てに人生を捧げてきた元グラフィックデザイナーの父。自閉症スペクトラムを抱える息子を全力で守る父と、父の愛を受けとめて心優しい青年に成長した息子。世界中で共感と感動の涙がこぼれた、実話を基にした感動作です。 不安に駆り立てられながらも伝えたい思い「父と弟の別れの瞬間が来たとき、どうなってしまうのか…」 脚本家ダナ・イディシス インタビュー到着しました! |
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脚本を手がけたのは、1986年、ニューヨーク出身のダナ・イディシス。イスラエルのテレビシリーズ「On the Spectrum」(18-)の企画・脚本を手がけ、世界の優れたテレビ番組を紹介する国際コンクールのモンテカルロ・テレビ祭で最高賞に値するゴールデンニンフ賞を3部門受賞(最優秀テレビコメディ・シリーズ賞、コメディ部門女優賞、男優賞)。ほか国際的な賞を多数受賞を果たしたキャリアの持ち主。
本作は、自身の自閉症スペクトラムの弟と父親の関係をモデルに脚本を手がけた。 「子供の頃、私は兄弟と、ビデオでチャールズ・チャップリンの映画ばかり見ていました。ほんの数分で、映画の中に引き込まれ、チャップリンは私たちのヒーローになっていました。大人になった今でも弟だけは、毎日のようにチャップリンの映画を観ています。特に観ているのは『キッド』です。弟が、この映画に愛着を持っているのは偶然ではありません。彼と私たちの父との特別な関係が、間接的に描かれているような映画でもあるのです。」 と語る。 「言葉が無くても理解し合えるふたりは、現実から離れて、まるで大きなシャボン玉の泡の中で生きているように見えたのです。時には父親の過保護が過ぎることもあります。この2人をモデルにしたのは、特別だけど、今しかない2人の関係と世界観を伝えたかったからです。父と弟の別れの瞬間が来たとき、どうなってしまうのか…。その不安を皆さんにも感じて欲しいという思いがきっかけです。」 と打ち明ける。 最後に本作のテーマについて、 「この映画は、自閉症スペクトラムの子供を持つ父親や、特別な支援が必要な難病を患う子供をもつ父親の苦闘を描いた映画ではありません。普遍的な父と息子の物語であり、必ず訪れる親子の別れの物語です。」 と語った。 自らの父と弟をモデルに、万国共通の親子の関係を見事に脚本として手がけたダナ・イディシス。いつか必ず訪れる親離れ、子離れを本作はどのように描いたのか?出会いと別れのこの季節だからこそ、涙なしでは観られないこの感動作。ぜひスクリーンでご鑑賞ください! |
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『旅立つ息子へ』監督はイスラエルを代表する巨匠ニル・ベルグマン。息子ウリ役を演じた気鋭の新人ノアム・インベルは、リアリティ溢れる天才的な演技で『ギルバート・グレイプ』のレオナルド・ディカプリオの再来を彷彿させると世界中で評判に。父親役のシャイ・アヴィヴィはイスラエルで活躍するベテラン俳優で、息子への想いを全身で表現。2人が紡ぐ親子の強い絆と溢れる愛は涙なしではみられない。また公開を迎えるこのタイミングで、「文部科学省選定(青年向き)」、「文部科学省特別選定(成人向き)」、「厚生労働省 社会保障審議会 推薦」に認定されました!教育上価値が高く、学校教育又は社会教育に広く利用されることが適当と認められるものを選定され、そのなかでも特に優れた作品は特選とされる! STORY |
『旅立つ息子へ』
監督:ニル・ベルグマン(『僕の心の奥の文法』 第23回東京国際映画祭グランプリ受賞)
脚本:ダナ・イディシス
出演:シャイ・アヴィヴィ、ノアム・インベル、スマダル・ヴォルフマン
2020年/イスラエル・イタリア/ヘブライ語/94分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/英題:Here We Are/日本語字幕:原田りえ PG12
配給:ロングライド
©︎2020 Spiro Films LTD.