『おいしい家族』のふくだももこ監督が、新作『君が世界のはじまり』を引っ提げ、“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」に再び登場。収録はZoomにて実施され、前作の収録回でもMCを務めたライター・折田侑駿を相手に、企画の経緯や松本穂香との再タッグなど語りました。 |
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本作は、ふくだ監督自身による2本の短編小説『えん』と『ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら』を原作に、『リンダ リンダ リンダ』『愚行録』などの向井康介が脚本化し、ふくだ監督本人がメガホンを取ったもの。まったく異なる二つの青春譚が、向井の鮮やかな手腕によって群像劇となり、ふくだ監督の瑞々しい感性が、若い俳優陣と見事な化学反応を起こしている。 本来、交わり合うはずのない二つの世界を繋ぎ合わせた本作は、原作にはないエピソードを入れ込むことによって高校生6人の群像劇として成立している。このエピソードを入れたのは脚本家の向井だ。これにふくだ監督は、「そもそも自分自身、“二つの小説を一つの映画にする”ということをよく分かっていなかった。でも、向井さんが書かれたプロットを読んでみて、『こういうことか!』と。『プロってマジすげえ』って思いました」と語る。折田が「あなたもプロでしょう?」と笑いながら返すと、「経験値が全然違う。第一線でやられている方は違いますよ」と答えている。 さらに、松本穂香との再タッグの理由について折田が質問すると、「彼女の出演作を観ていると、つくづく『いい俳優だな』と思います。だから、また一緒にやりたいという気持ちがありました」とふくだ監督。続けて、「かつての映画監督……例えば小津安二郎監督や伊丹十三監督など、監督と主演俳優が同じ組み合わせで撮ることが多かった。それに対して憧れの気持ちがあったんです」と明かす。監督自身、この願いがこんなに早く叶うとは思ってもみなかったようだ。 |
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『君が世界のはじまり』
7月31日(金)より、全国ロードショー あらすじ 原作・監督:ふくだももこ 『えん』『ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら』 松本穂香 中田青渚 片山友希 金子大地 甲斐翔真 小室ぺい 板橋駿谷 山中 崇 正木佐和 森下能幸 江口のりこ 古舘寛治 |