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10月30日、南青山のジャスマック本社にて、『ラフィキ:ふたりの夢』(11月9日公開)の一般試写会が行われ、トークイベントに女装パフォーマーでライターのブルボンヌさんが登壇しました。
映画の舞台となるアフリカのLGBTの現状から、映画のエピソードとつながる日常生活の中での気づきなど、映画をより多角的にとらえるトークショーとなりました。 11 月9 日公開の映画『ラフィキ:ふたりの夢』の一般試写会が、10月30日、ジャスマック青山本社にて行われ、トークイベントに女装パフォーマーでライターのブルボンヌさんと本作の買い付けと配給を行ったサンリスの川村真砂美さんが登壇しました。 日付:10月30日 |
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仕事のため2011 年ワールドカップバレーボールの試合会場を訪れたというブルボンヌさんは、![]() ブルボンヌさん:チアフルな恰好で髪も盛って、ドラァグクイーンみたいなファッションで行ったんです。日本の選手のインタビューのために通路で待っていたんですけど、その日、日本はケニアとの対戦してケニアは負けて。わたしもその時は仕事モードだったので、ニコニコしていたのもあるのかもしれないけれど、通りかかったケニアの選手ほぼ全員が極悪人を見るような憎しみと侮蔑が混じったような目で睨んできたの。長くこの仕事をしているので、アフリカが(同性愛、LGBTに)一番厳しいのはわかっているつもりだったんですけど、生まれて初めて人間が人間をあんなふうに憎しみや侮蔑のオーラで圧迫してくるんだという身の危険、本能的な恐怖を感じました。ケニアの人たちにとったらなんでこんな酷い人間がこんなところにいるんだという風に見たのかな。これは8 年前の出来事だけど、いまだにケニアでは同性愛行為は犯罪なんですよね。今年の春くらいに人権活動を頑張っている方が『国際的にみてもおかしい』と裁判所に訴え出ても却下されて。周辺国のスーダンだと死刑なんですよ。南アフリカだけは同性婚ができるくらい進んでるんですけど、LGBT にとってはいまだ暗黒大陸なところがある。 とアフリカのLGBT を取り巻く環境を生々しい実体験を交えて語った。 ブルボンヌさん:そんな国から、こんな画期的な映画が生まれるなんて。 と語る本作は、川村さんがカンヌ国際映画祭のサイトで見つけたポスターがきっかけだったという。 川村さん:最初、会社の買い付け候補リストにも入っていなかったんです。まさしくジャケ買い。インターナショナルのポスターは二人が満面の笑みを浮かべていて、その笑顔にやられました。 と裏話を語った。 ブルボンヌさん:ジキちゃんが登場するときに極彩色でね、そしてローリン・ヒルを思わせる美女。本当に素敵だなと思ったのが、ケナちゃんみたいな女性から男性へのトランスジェンダー意識もちょっとあるようなタイプが、この子のことを好きでもいいんだと強く思わせてくれたのがジキちゃん。あれだけ差別が横行している社会の中で、悪魔祓いの教会の中でこっそり『手をつなごうよ』とか言ってくれるのがとてもかっこいい。でもそんな彼女が後半、社会のひどい暴力の中でまったく真逆の言葉を出すようになってしまう、それがとても切ない。 と物語の見どころを語った。 |
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【手をつなぐ】
という劇中のエピソードにかけ、 ブルボンヌさん:今の日本の社会でもレズビアンの方もゲイの方も街中で手をつなぐのができる方って少数派なんですよね。7,8年前に当時お付き合いしていた方が隠したりしてこなかった、ある意味傷つく前のジキちゃんみたいなオープンマインドな人だったんです。ラブラブな時期だったから、当たり前のように手をつないできたんですけど、自分はこういう仕事もしてるし周りの人にみられるのが嫌で手を振りほどいたりしていたんです。なんで手を繋げないの?という相手の顔を見てはたと気づいて。こうして同性愛者として生きてきて、かつお仕事もまでいただいて…なのに好きな人と楽しく手をつなぐことよりも、一生会わないかもしれないすれ違っただけの人に嫌われたり、なにこいつと思われることを恐れて、そっちを大事にしちゃってるんだなとその時に気づいたんですよね。でも人間すぐには変われないので、そういう思いを自分の中で育てながら2 年ぐらいしてようやくちょっと照れながら手をつないだら相手が『もうそういうんじゃないよね』と気持ちが冷めていた…。 とほろ苦いエピソードを披露しつつ、 ブルボンヌさん:教会で『手をつなごう』というシーンでジキちゃんの前向きさが見えて。きっとどんな国にもそういう人はいて、でも圧倒的な暴力や憎しみをうけると心をふさがれてしまう。でもうれしかったのは、ジキちゃんがケナちゃんを目覚めさせてくれたおかげで、逆にジキちゃんが傷ついたときにケナちゃんが彼女を変えようと一生懸命言葉をかけてくれる。あの二人のバランスがとてもよかった。 川村さん:ただただ好きな人と一緒にいたくてという初恋のピュアな気持ち。とても切ないですよね。タイトルの【ラフィキ】という意味はスワヒリ語で「友達」という意味ですけど、それ以外にも大事な人、友達以上のグラデーションをもった感情を指しているのかなと思っています。 と語った。 |
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『ラフィキ:ふたりの夢』 原題:RAFIKI URL: Twitter: 11 月9 日よりシアターイメージフォーラムほか全国順次公開
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監督:ワヌリ・カヒウ
出演:サマンサ・ムガシア / シェイラ・ムニヴァ / ジミ・ガツ / ニニ・ワシェラ ほか
2018 年 / ケニヤ、南アフリカ、フランス、レバノン、ノルウェー、オランダ、ドイツ / 英語、スワヒリ語 / カラー / 82 分 /
日本語字幕:今井祥子 / スワヒリ語監修:チェプクオニ・ジャスタス
配給:サンリス
©Big World Cinema.
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