日本アカデミー賞ほか国内映画賞34部門を受賞した『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督が、直木賞受賞作家である中島京子の同名小説を映画化する最新作『長いお別れ』が絶賛公開中です。 父の70歳の誕生日。久しぶりに帰省した娘たちに母から告げられたのは、厳格な父が認知症になったという事実だったー。ゆっくり記憶を失っていく父との、お別れまでの7年間。それは、思いもよらない出来事と発見に満ちた日々。蒼井優、竹内結子、松原智恵子、山﨑努という、日本映画界が誇る豪華実力派俳優陣の共演で贈る、笑って泣いて、前に進んでいく家族たちの、新たな愛の感動作です! この度、本作が2019年6月27日~7月13日まで台湾で開催されている、第21回台北映画祭アジアン・プリズム部門に正式出品され、中野量太監督が映画祭に参加しました。 |
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上映の1回目は7/5(金)19:00~。 上映後の舞台挨拶&質疑応答前に、地元の主要媒体の囲み取材を実施。 映画に関する質問はもちろん、「台湾で好きな俳優はいますか?」との質問に、 中野監督:グイ・ルンメイが好きです。 満員のお客さんの温かい拍手に迎えられて登壇した中野監督。お客さんは20代~40代の男女半々で、若い世代にも関心を持たれている事が伺えました。冒頭の挨拶では、一生懸命覚えた中国語で「私の名前は中野量太です。マンゴーかき氷が食べたいです。」と挨拶した監督。「マンゴーかき氷=マンゴーピン」と発言すると、場内は大爆笑! お客さんのつかみもばっちりのまま、質疑応答へ。遠慮がちな日本人とは違い、続々と手があがります。 中野監督:日本も含めて初めての質問です。初めての質問なので上手い答えが用意できないのですが、意図的に行っているのではなく、編集のリズムでそうなっていきました。 と答え、質疑応答は終了。 |
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上映の2回目は7/6(土)13:10~。 この日もチケットはすぐにソールドアウト! 場内は20代~50代の男性がやや多め。質疑応答前に、「監督の前々作『チチを撮りに』、もしくは前作『湯を沸かすほどの熱い愛』を観た人?」という質問には、なんと3分の2のお客さんが手をあげており、中野監督の台湾での人気ぶりがうかがえました。 台湾ではまだ原作が発売されていないそうで、原作からの変更点を聞かれるお客さんが多くいらっしゃいました。 中野監督:台湾では7/26~公開されるそうですが、翌日の7/27は僕の誕生日です。なので、台湾は公開日から満席でしたよ!という報告をうけるために、皆さん、口コミをよろしくお願い致します! と挨拶し、舞台挨拶は終了。 |
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その後場所を移しサイン会を実施。ほぼ全員のお客さんが参加し、サイン会は大行列! 上映のチケットにサインを求める人、わざわざ色紙を持参する人、配られた台湾チラシにサインを求める人など様々でしたが、中には『湯を沸かすほどの熱い愛』のポスターを持参しサインを求める、熱狂的な監督ファンも!前作では台湾には来られなかったそうで、ファンの方はとても感動していました。 お客さんは片言の日本語ながら、「感動しました。」「監督の誕生日に向けて頑張ります。」「素敵な映画でした!」「何回も泣きました。」と熱い想いを伝えてくださる方が多数いらっしゃいました。『浅田家(仮)』の事も知っており、来年が楽しみです!と伝えてくださる方も。 また、一足先に7/4~上映されている香港ではすでに満席が続出しているそうで、台湾の上映も期待できますね!との報告も頂きました。 こうして大盛況の中、映画祭への参加を終えた監督。 台湾では最近、台湾製作の映画は全くヒットしないそうで、ほぼ外国映画の上映ばかりになっているとの事。現地の配給会社の方と、 中野監督:台湾との合作映画を作りたいですね!グイ・ルンメイに出てもらって(笑) と話し、今回の渡航は終了しました。 日本での公開から1ヶ月以上たちましたが、各地ではいまだ満席が続出し、ロングランとなっている本作。 映画『長いお別れ』各国映画祭の上映情報 |
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『長いお別れ』
公式サイト: あらすじ: |
監督:中野量太 出演:蒼井優 竹内結子 松原智恵子 山﨑努
北村有起哉 中村倫也 杉田雷麟 蒲田優惟人
脚本:中野量太 大野敏哉 原作:中島京子『長いお別れ』(文春文庫刊)主題歌:優河「めぐる」
企画:アスミック・エース Hara Office 配給・制作:アスミック・エース
©2019『長いお別れ』製作委員会 ©中島京子/文藝春秋