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5月31日(金)~6月6日(木)テアトル新宿で公開中の映画『オーファンズ・ブルース』の工藤梨穂監督が、“映画を語る”WEB番組「活弁シネマ倶楽部」にゲスト出演。
そのバックボーンをMC・森直人を据えて徹底解剖した。 『オーファンズ・ブルース』は、寺山修司著書の一節から着想された、当時22歳の工藤監督が手掛けた渾身のロードムービー。当時、京都造形芸術大学映画学科の卒業制作として発表され、第40回ぴあフィルムフェスティバルにてグランプリ・ひかりTV賞を獲得後、なら国際映画祭学生部門NARA-waveではゴールデンKOJIKA賞と観客賞をダブル受賞など、数々の映画祭を席巻した業界大注目の一作。 |
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番組内で、MC・森直人から「20代の頃に見ていた青春映画に近い匂い」と『オーファンズ・ブルース』にある種の懐かしさを感じたことを明かし「寄る辺のない世界を必死でサバイブしていくようなヒリヒリした青春映画の傑作群」と90年代の映画との類似を分析した。![]() また、エンドロールに流れる楽曲『1995』が工藤監督の作詞作曲であるという点に触れ、その多才さに森氏が驚きを見せる。 すると、工藤監督は楽曲に込めた想いとして、スタッフとキャストのほとんどが“1995”年生まれであったという、卒業制作ならではのエピソードを明かし「(映画の中の)3人の歌でもあり、私たちの歌でもある」と青春時代の想いを打ち明けた。 また、タイトルの由来となったcero『Orphans』を始め、Tahiti80『Crush!』、Lykke Li『I Follow Rivers』、Vance Joy『Riptide』など、様々な音楽からのインスピレーションを受けていることも明かした。 番組では、作品の奥深くまでトークが展開される。大きな特徴の1つである“ロードムービー”という要素について、工藤監督はロケーションへのこだわりをみせた。 森氏が、「日本映画はロードムービーをつくるのが難しい」としたが、工藤監督は様々な土地をスタッフ・キャストと実際に巡ることで、珠玉のロードムービーに仕上げている。 工藤監督は「ロードムービーを見るときは、現実逃避をしたいというか、どこかに連れて行ってほしいなって思うことが結構あって、だから、私の映画も日常から外れて、観客の人をどこかに連れて行けたらいいなと思う」と作品に秘められた想いを話すと、森氏は「無国籍感を感じる」とHPの言葉を引用して共感した。 本日放送の「活弁シネマ倶楽部」では、未来の日本映画を背負って立つであろう工藤監督のパーソナルな魅力が溢れるトークが届けられている。映画ファンが集まる“語る”映画番組「活弁シネマ倶楽部」を是非お見逃しなく!! ■活弁シネマ倶楽部■ 「活弁シネマ倶楽部」公式ツイッター: |
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■『オーファンズ・ブルース』■
5月31日(金)~6月6日(木)テアトル新宿で公開! あらすじ その一方で、エマはヤンへの思いを募らせ、また自らの記憶の喪失が加速していることを恐れ始めていた…。 【監督:工藤梨穂 プロフィール】 |
出演者
村上由規乃 上川拓郎 辻凪子 佐々木詩音 窪瀬環 吉井優
脚本・監督
工藤梨穂
撮影 : 谷村咲貴
録音 : 佐古瑞季 / 照明 : 大﨑和 / 美術 : 柳芽似 プロムムアン・ソムチャイ /
衣装 : 西田伸子 / メイク : 岡本まりの / 助監督 : 遠藤海里 小森ちひろ / 制作担当 : 池田有宇真 谷澤亮
配給 ・ 宣伝 : アルミード