この度、芸人・松元ヒロ原作による一人舞台「憲法くん」を、女優・渡辺美佐子の出演で映画化した12分の作品を基に、渡辺が1980年から仲間の女優たちと続けてきた原爆朗読劇「夏の雲は忘れない」について描いたドキュメンタリー映画『誰がために憲法はある』が完成いたしました。”憲法についてあらためて見つめ直すきっかけとなる”本作の『誰がために憲法はある』の監督は、ドキュメンタリー映画『大地を受け継ぐ』(15)を手掛け、『止められるか、俺たちを』(18)では脚本を担当した井上淳一さん。
4月27日(土)の公開に先駆け、本日4月19日(金)に完成披露試写会を開催、井上監督が登壇してトークイベントを行いました。 『誰がために憲法はある』完成披露試写会 |
|
4月19日、都内・神楽座でドキュメンタリー映画『誰がために憲法はある』の完成披露試写会舞台あいさつが行われ、井上淳一監督が来場した。
2016年に公開されたドキュメンタリー映画『大地を受け継ぐ』では福島第一原発から65Km離れた福島県須賀川市で原発事故により汚染された土地の中、農作物を作り続ける農家と、そこを訪れる学生たちの姿を真摯に見つめたドキュメンタリーを手掛けた。そして同作でもタッグを組んだ弁護士の馬奈木厳太郎とともに、「憲法とは何か?なぜできたのか?」という原点を見つめ直すことができる作品を完成させた。 今回、初めて観客のみなさまに本作をお披露目する井上監督は上映後に登場。 井上監督:この作品を作ろうと思ったとき、「憲法くん」を演じるのは自身も戦争を体験している実際の憲法よりは少し目上の役者の方に演じてもらえればさらに広くこの作品を多くの方に伝えることができるのではないかと思い、渡辺美佐子さんにお願いしました。この映画は憲法のキホンのキの字を言っている映画です。ただ、初めの一歩になる力を持っている映画だと思っています。 と語った。そして、これまでに取材などでも語っていた、昨今の自分自身が携わった映画も含めて「届く人」にしか届いていないのではないか。映画とは、表現とは、本来、「届かない人」の価値観を揺さぶるものではないのか。ということについて、改めて言及しつつ今作が幅広く、より多くの人に届き、憲法は誰のためにあるのか。憲法は誰のために生まれたのか。いま世の中は変わらないんじゃないかという閉塞感にとらわれている人っていっぱいいるのではないかと思うがという言葉に続き、 井上監督:こういう映画作っている人がいる、ということが希望の光というのは大げさだけど、まだあきらめるのは早いんだと思ってもらえれば映画を作った意味があると思ってます。 といい、舞台挨拶が終わった。 観客の方々からは40代男性「憲法について調べたいと思った」また、30代女性からは「忘れてはいけないこと。知らないことをとてもシンプルに伝える映画でした」など多くの声も上がり場内はとても暖かさとこれからを見据えるとても鋭い眼差しで本完成披露試写会は幕を閉じた。 |
|
映画『誰がために憲法はある』
公式サイト: |
|
ポレポレ東中野で 各地劇場で 続々舞台挨拶決定!! 以下情報も併せてご紹介くださいますと幸いです。 ■ポレポレ東中野 全国の劇場で井上淳一監督によるトーク開催!ゲストも来場予定! 4.27(土)【神奈川】横浜ジャック&ベティ|午後の回上映後 |
渡辺美佐子
高田敏江 寺田路恵 大原ますみ 岩本多代 日色ともゑ 長内美那子 柳川慶子 山口果林 大橋芳枝
監督:井上淳一/「憲法くん」作:松元ヒロ
音楽:PANTA
製作:馬奈木厳太郎
プロデューサー:片嶋一貴
撮影:蔦井孝洋 土屋武史 髙間賢治 向山英司
照明:石田健司/録音:臼井勝 光地拓郎
ヘアメイク:清水美穂
編集:蛭田智子/助監督:末永賢 植田浩行
制作:長谷川和彦 宮城広
メイキング:小関裕次郎
宣伝プロデューサー:岩本玲
協力:「夏の会」
製作プロダクション:ドッグシュガー
配給・宣伝:太秦株式会社
【2019年|日本|69分|DCP|カラー|ドキュメンタリー】
(C)「誰がために憲法はある」製作運動体