映画情報どっとこむ ralph 日本映画界のレジェンド・中島貞夫監督の20年ぶりの長編時代劇、高良健吾主演「多十郎殉愛記」が4月12日(金)より全国公開となりました。

その二日目の13日(土)に公開を記念し、高良健吾さん、多部未華子さん、木村了さん、寺島進さん、中島貞夫監督。
そして、主題歌を歌う中孝介による公開記念舞台挨拶が行われました。

舞台挨拶では中島貞夫監督(84)の63本目となる本作が“平成最後に公開される時代劇”ということで、公開を祝して、特製日本刀ケーキでお祝い。すると、監督からキャスト其々に愛のあるお手紙が渡されました。

「多十郎殉愛記」公開記念舞台挨拶
日時:4月13日(土)
場所:丸の内TOEI
登壇:高良健吾、多部未華子、木村了、寺島進、中島貞夫監督、中孝介

映画情報どっとこむ ralph 観終えたばかりの観客の前にキャスト、監督が登場すると、温かい拍手が沸き起こり、

高良さん:今日はこの『多十郎殉愛記』を見に来てくださってありがとうございます。公開・・・嬉しいですが、少し寂しさもあります。複雑ではありますが晴れやかな気持ちです。

とすると、これを受けて

多部さん:お忙しい中、沢山の方に観ていただき、純粋に嬉しい気持ちでいっぱいです。

木村さん:僕自身この作品をがむしゃらに撮影にのぞみました。それを大勢のみなさんに観ていただけて嬉しく思っています。

以外にも中島監督とは初めてだと言う寺島さんは

寺島さん:映画日和の中、かなり遠方から来られた方もいると聞いています。多十郎観に来ていただいてありがとうございます。自分も中島監督と初めてご一緒させていただけて、こんな有難いことはないと持っています。使っていただいて感謝です。

そして、主題歌を歌う中さんは

中さん:今回、素晴らしい映画の主題歌を担当させていただき、監督キャストとこうしてお会い出来、こんなに大勢の方に観ていただけたこと、嬉しいです。

20年ぶりの監督作品を送り出して。。

中島監督:今日はご来場いただきありがとうございます。映画と言うのは作っただけでは何の役にも立ちません。観ていただくかたがいて、映画の仕事が終わったことになると思います。皆さんが『多十郎殉愛記』をどう受けとめてくださったのか。気掛かりです。僕の中では、20年離れていた気はしないんですね。他の場でね。大学や地方の方と映画を創ったり、映画祭とか映画とのかかわりは続けてきていて、いつかまた撮りたいと。想っていたら、時間が経ってしまいました。

と話す監督。

映画情報どっとこむ ralph そんな監督との仕事を

高良さん:僕は中島監督の20年ぶりの長編で、今日と太秦で時代劇が出来る。それだけでラッキー。30代初めの主役なので。自分落とし前がつけれる作品かなと。この時代の長州藩の役は以前やっていたので、流れはわかっていましたので、自分なりに多十郎を演じました。東映剣会の殺陣は難しくて、何しろ基本を叩き込みました。そして、現場で、何十手を覚えて本番撮影。これは、次の一手がどこからか必死な様が、本当の命のやり取りに見えると言うことだそうで、本当に難しかったです。

そんな苦労をしていた高良さんに

中島監督:歳がうんと違いますが、歳の差を感じないで仕事が出来たのは、楽しかったですね。

本作にかかわって

多部さん:京都での撮影は、緊張しました。かつ映画化に愛されている監督に、お着物を着て所作を教えていただけ、普段慣れていない京言葉で演じるのは刺激的でした。がむしゃらに一日一日撮影していました。監督はおとよは、母性愛が強い女性だとおっしゃっていましたが、自分に今まで求められていた役柄では無かったので、とても楽しかったし、良かったです。監督、大好きです。信頼していただけたのかなと、感じています。

と言う言葉に、監督ニヤニヤ。

木村さん:時代劇は今までもありますが、今までにない役柄だったので、文献を読み漁ったりして頭でっかちになっていて、志がしっくり来ていなかった時に監督に、そう言うのはいい。ピュアな心で、もっと広い世の中を見てみたいと言う気持ちで脱藩してるので、それだけで演じて欲しいと。全部取り払われて、できた役です。普遍的な部分を演じることが出来たかなと。(殺陣に関しては)兄の多十郎は強い心で一太刀一太刀ですが、監督の言うチャンバラで喜怒哀楽を表現しろ!に僕は弱さを一太刀に表現しました。

と、熱く語る木村さん。

寺島さん:今日との撮影所に置いてあった台本に役者の名前が入っていなかったので、自分幕末もの好きなので、監督に直談判しました。この役は松方弘樹さんにやってもらいたかったんだよねと。言われました。尊敬する先輩を追悼する思いで現場にのぞみました。

と、語り、寺島さんとの殺陣に関して

高良さん:ほとんど練習なく。寺島さんが、早くいくからついて来いよ!と一言だけでした。

と、気が合いそうだから大丈夫と撮影は進行したそう。

ここで、主題歌を担当している中さんは曲作りに

中さん:この歌詞の内容は切なく儚い感じを歌っています。この歌はおとよさんの気持ちを代弁しているつもりで、歌詞の世界を表現しました。

とすると

多部さん:そうだったんですね。

と、気づいていなかった模様。

お気に入りのシーンは

高良さん:忍ぶ恋。秘める恋。は素敵で粋ですが、時代劇では珍しいキスシーンがあるので。台本には書いてなかったのですが、監督がここでって!僕は平気ですが。。。と言うと、多部さんハイ!って。印象的でした。

多部さん:あの日マネージャーさんがざわついてましたが。はい。

と、照れる多部さん。

映画情報どっとこむ ralph ここで、監督の63本目となる本作が“平成最後に公開される時代劇”ということで、公開を祝して、特製日本刀ケーキと花束でお祝い。

これに返して、監督からキャスト其々にお手紙を

最後に・・・

高良さん:この撮影から公開までに中島監督と合気会が沢山あって、楽しかったです。なので今日で終わるのはさみしいです。監督はこれが最後だと、最初におっしゃっていましたが、撮影時の輝きはすごかったですし。これ最後じゃないと思っています。多くの方に観ていただければ、中島監督の次が観られるのではと。僕も観たいですし、運良ければ関わりたいなと。多くの方が楽しめる時代劇になっていますので、よろしくお願いします。是非力を。

と、締めました。

「多十郎殉愛記」

公式サイト:
http://tajurou.official-movie.com/


あらすじ
幕末の京都。親の残した借金から逃げるように脱藩して風雲急を告げる京の都へ上洛してきた長州脱藩浪人・清川多十郎。大義も夢もなく日々を無為に過ごす多十郎は好意を寄せるおとよの想いに気づかない。新選組による取り締まりが強まる中、腹違いの弟・数馬が脱藩し、兄の元へとやってくる。その頃、町方からの注進で多十郎の存在を知った京都見廻組は、新選組に先んじて手柄を立てようと多十郎の捕縛に動き出す。三者三様、それぞれの想いを胸に死闘が繰り広げられる。

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出演:高良健吾 多部未華子 木村 了 永瀬正敏(特別出演) / 寺島 進
監督:中島貞夫
脚本:中島貞夫 谷 慶子 監督補佐:熊切和嘉
製作:「多十郎殉愛記」製作委員会
制作:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
制作プロダクション:ザフール
制作協力:東映京都撮影所
配給:東映/よしもとクリエイティブ・エージェンシー  
   
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