映画情報どっとこむ ralph 先日の3月11日、東日本大震災から8年目を迎え、人々の記憶から薄れつつある今、その震災を舞台にした映画 「星に語りて~Starry Sky~」が、来月の4月5日(金)吉祥寺アップリンクでの公開が決定しました。

1万8千人を超える死者・行方不明者を出した未曾有の災害において、障害のある人の死亡率が、障害のない人に比べ2倍であった事実は、あまり知られていない。

この映画は被災地を取材し、証言者たちの実話をもとに、その知られざる実情をフィクションとして描いた物語です。

映画情報どっとこむ ralph 脚本は自らも被災を経験し、長きに渡り第一線で活躍し続ける漫画家の山本おさむ氏が務め、メガホンを取ったのは、大林 宣彦監督作品の監督捕にも従事し、ドキュメンタリードラマや短篇映画での台頭が著しい、新進気鋭の松本動(ゆるぐ)監督。

作品は『ごく普通の人たちの群像劇』を描くため、固定イメージが先行する俳優よりも「知名度は低くとも、実力のある役者に 演じてもらう事により、観客が自然と感情移入できる」という、脚本の山本おさむ氏と、松本動監督の強いこだわりによる実力 派がキャスティングされ、そこに名バイプレイヤーとして活躍する螢雪次朗や、数多くの山田洋次監督作品に出演する赤塚真人、宮城県気仙沼市出身のアナウンサーでタレントの生島ヒロシらが名を連ねる。



そんな出演者の中でも注目されるのが、オーディションにより選ばれた、普段は障害者就労施設で働く障害当事者の方々 。

映画情報どっとこむ ralph “大震災”“大津波”“原発事故”この3つをテーマに映画が創れるのは、世界中でも日本だけだと思いますが、そこに“障害 のある人”にスポットをあてた映画は、この「星に語りて~Starry Sky~」が初であるのは間違いないでしょう。 映画はバリアフリー上映対応で、障害の有無に関わらず鑑賞が可能となっており、日本だけでなく、世界中の人に届けたい、 強いメッセージが込められた骨太の作品です。

松本動 監督メッセージ
私が強く願うことは、この映画を障害者福祉へ関心の無い人たちにこそ、ぜひ観てもらいたいという思いです。 私はこの映画に携わるまで、恥ずかしながら自分もその一人でした。 普段、障害のある人と接点が無い人たちは、きっと私と同じでしょう。 ですから、そんな人たちがこの映画を観て実情を知ってくれれば、きっと障害のある人たちの存在を意識し、関心を持ってく れるはずです。 人は、いつ障害を持つかわかりません。 それは病気や事故によるものかもしれませんし、健康である人も、歳を取ると共に何かしらの障害がある人になり得るのです が、それに気づいていない人たちが大勢いるのです。 この映画は、過去の東日本大震災を描きながら、すべての人にいずれ訪れる、未来の有り様をも描いています。 私はこの「星に語りて~Starry Sky~」を、一人でも多くの人に観てもらい、その真実を知っていただきたいのです。 そのためにも、障害のある人たちを描く作品というと、教育映画的になりがちですが、一つのヒューマンドラマとして、見応えの ある魅力的な作品創りを心掛けました。

映画情報どっとこむ ralph 今作では、全国にある障害者就労施設をはじめ、グループホームや相談支援事業所など、障害のある人が生きていく上で関 わる事業を対象に、障害のある人々の労働や権利の保障を目指し、活動を続けている団体『きょうされん』の、結成40周年 記念映画として製作され、一部の劇場での公開と並行し、全国各地で自主上映会を進めて行かれるそうです。

『星に語りて~Starry Sky~ 』

4月5日(金)アップリンク吉祥寺にて公開!!
(全国順次上映開始)〉※バリアフリー上映対応

物語・・・
岩手県陸前高田市の共同作業所『あおぎり』は、津波の直接的な被害からは免れたが、仲間の一人を失い落胆する利用者 たちを、女性所長が励ましながら、一日も早く障害のある人が日常を取り戻せる様に歩み始めていた。 そんな中、全国障害者ネットワークでは、日本各地のグループが連携して支援活動を始めようとした矢先、「障害者が消え た」という情報が入り、避難所を回っても障害のある人がほとんど居ないという不可思議な現実に直面する。 一方、福島県の南相馬市では、原発事故により避難を余儀なくされていたが、共同作業所『クロスロードハウス』の代表らは、 避難出来ずに取り残された障害のある人たちを、放射能の危険と闘いながら支援を続けており、安否確認のための障害のあ る人の情報が必要だったが、個人情報保護を理由に開示されなかったのである。 法律により守られる人権は支援の障壁となり、一刻を争う人命救助との狭間で苦しむ支援員たちと、被災した障害のある人 たちの知られざる実情とは…。

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《 出演者 》
要田禎子/今村澄子(共同作業所・所長)、螢雪次朗/小沢隆(秋田支部所属の施設職員) 今谷フトシ/森川秀二(共同作業所・代表)、植木紀世彦/大島明(岩手支部所属の施設職員) 枝光利雄/浦田光明(岩手支部所属の施設職員)、菅井玲/岡本真澄(陸前高田市役所職員) 入江崇史/瀬川功(全国障害者ネットワーク・連盟専務理事)、宮川浩明/河野慶次(南相馬市役所職員・福祉部長) 生島ヒロシ/八重樫亮(南相馬市役所職員)、赤塚真人/戸村克彦(視覚障害者)とナレーションの2役

2019年/DCP/カラー/5.1ch/アメリカンビスタ/115分

製作統括:西村直、企画:藤井克徳
脚本:山本おさむ
音楽:小林洋平
制作プロダクション:ターゲット、製作:きょうされん 監督:松本動
Ⓒきょうされん
公式HP:http://www.kyosaren.or.jp/starrysky/

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