『生きてるだけで、愛。』 11月9日の公開から1か月近く経過しているにも関わらず、SNSを中心に日々称賛コメントが寄せられている本作。 特に、愛することにも愛されることにも不器用な主人公・寧子のキャラクターと、その役を演じた趣里に、絶賛と共感の声が相次いでいます。 そんな、現在大ヒット上映中の本作のティーチインイベント付き上映会が、12月4日(火)新宿ピカデリー にて行われ、主演の趣里と関根光才監督が登壇した。 日付:12月4日(火) |
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趣里さんはそんな大反響を受けて、
趣里さん:寧子に共感したというメッセージもいただいて、すごく勇気をもらって感謝の気持ちでいっぱいです。素敵な言葉をいただくと、頑張って生きていてよかったなと思います! 関根監督:正直、好き嫌いが分かれる映画だと思っていましたが、そんな中で共感してくださる方がすごく多くて、熱い気持ちを投げてくださってとてもありがたいです。 とコメント。日々届けられる熱意のこもった感想を受け取るなかで、 関根監督:みなさんいろんな気持ちを抱えながら過ごしているんだというのが浮き彫りになって、あきらめないでこの映画を作ってよかったと思いました。 と感慨深げ。 今年屈指の主演女優の呼び声も高い趣里さんは、本作での演技が新たな出発地点になったことを明かし、 2018年は関根監督にとって「映画監督としての飛躍の年」だったそうで、すでにCMやMVディレクターとして国内外で高い評価を受けていた監督だが、今年は長編監督デビュー作となる『生きてるだけで、愛。』、そしてドキュメンタリー映画『太陽の塔』が公開され、将来性のある新人監督に贈られる2018年度の「新藤兼人賞」で銀賞を受賞するなど大活躍。 関根監督:自分の中ではスタートラインに立った気分。ずっと映画を撮りたかったし、この作品を届けることができてよかったです。何より、趣里さんの演技をみなさんが見て評価してくださっているのが、とても大きなこと。 と喜びを語った。 |
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トークの後は、観客との質疑応答ティーチインを実施。 映画鑑賞後に主演女優と監督に直接質問できるとあって、客席からは絶え間なく手が挙がり、いずれも2、3回目の鑑賞というリピーターから熱い質問が投げかけられた。 「主人公の寧子と恋人の津奈木(菅田将暉)は、破綻しているように見えるものの、なぜ三年も一緒に暮らしていられたのか?」という質問には、脚本も担当して、 関根監督:趣里さんと菅田さんには、お互いどう感じて自然に思うかを表現してほしかったから、脚本段階では理由を書こうとしなかった。 と制作秘話が語られた。 趣里さん:この作品を通じて、誰かと一緒にいるということに、明確な理由ってあるのかなと思いました。 と純粋な思いを吐露。 趣里さん:寧子と津奈木が過ごした三年間、美しいだけじゃなくて、あきらめて一緒にいることもあうと思うし、でもその中にも愛はあるはず。人と人が関わるところには愛があって欲しいという願望でもあるんですけど、自分と近いから・真逆だから一緒にいるとか、そういうことではないと思う。 と意見を述べた。 関根監督:二人が損得勘定だけで付き合っているのではない、というのは間違いない。お互いの中に、違う何か、でも自分と共通する何かがあったんでしょうね。 と続け、さらに 趣里さん:寧子の場合は、甘えもあったと思う。でもふと思い返したら大切な人になっていて、一番に電話する人にだんだんなっていって…。私は演じていて、そういうことかなと思いました。 と答えると、質問者も「とても共感しました!」と大満足の様子だった。 続いて、 「自分を好きになるとはどういうことだと思うか?」という質問には、 趣里さん:私も聞きたい(笑)! 関根監督:そんなに自分を好きなタイプじゃないと思う、我らは(笑)。 と戸惑いつつも笑顔に。 趣里さん:落ち込むこともいっぱいあるけど、ちょっと肩の力を抜いてゾーンを抜けると、美しいものってそこらじゅうにあったりする。そういうものを『まだ綺麗だと思える心があるぞ、私!』と感じることがあります。捨てたもんじゃない、というか葛藤していますね。 と、自分との向き合い方についてコメント。関根監督は、自分の創作物に対して自分が一番の理解者であることの大切さを熱弁。 趣里さん:この映画の原作を読んだ時も、作者の本谷有希子さんが鬱屈した感情を文字に叩き込んでいて、そこに輝きを見た。認められていない自分にも、どこか美しさはあるんだなと思う。なかなか自分のことを愛しづらい、生きづらいと思っているよりも、どこかでそれを信じて前に突き進むしかないと思うところがある。 として、原作からの影響についても語った。 また観客からは、劇中で趣里さん演じる寧子が躍るシーンについて、「バレエ経験のある趣里は、キャスティングに影響しているのか?」という質問も。 関根監督:体の動かし方を知っている人は、500%演技に生きると思う。 と力強くコメント。その上で、寧子のモノローグにより展開していく原作に対して、映画では言葉では語りつくせない体の動きでの表現も目指していたことから、 関根監督:趣里さんは全身で表現できる人だと思っていた。 と表現者・趣里への強い信頼を明かした。趣里はそれに対し、「監督の作品に対する思いを感じて、バレエの経験とか、精神状態などを全部話して、関根監督には人に言わないようなところもさらけ出せた。バレエをやっていたかったなと思うこともあったけど、そう言っていただくと、次のステップに行けてよかったなと思います。 と笑顔を見せた。 続いて質問されたのは、映画の印象的なコピー「ほんの一瞬でも、分かり合えたら。』にかけて、「寧子と津奈木が『ほんの一瞬でも、分かり合えた』としたら、それはどこだと思う?」という問い。趣里さんは菅田さんとの共演シーンを振り返りながら、 趣里さん:それまではすれ違いのシーンが続いたけど、後半の屋上のシーンで、やっと津奈木と正面で向かい合って目を見ました。 として、その瞬間が印象深かったことを明かした。 関根監督:屋上でふたりがタブーを犯してでも本音をさらけ出す、特に津奈木が自分の話をするところは、ふたりにとって大きかったんじゃないかと思う。言語化できないものを体で表現することも大切にしたけど、やっぱり言葉にしないとわからないこともありますよね。 と、屋上のシーンへの思い入れとともに、“ほんの一瞬でも、分かり合うこと”の尊さを語った。 観客との熱いティーチインを交わして 趣里さん:素敵な時間を一緒に過ごせて、心に刻まれました。最後まで席を立たずに聞いてくださって、感謝の気持ちが溢れるばかりです。 と感激の様子。 関根監督:この映画が、明日からまた生きることに対して考えるヒントになってくれたら嬉しいです。 と笑顔でコメントし、イベントは大盛り上がりのうちに終幕した。 |
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今を懸命に生きる、不器用な男女の真っ直ぐでエモーショナルなラブストーリー。 『生きてるだけで、愛。』 公式サイト: 物語・・・ |
出演:趣里 菅田将暉 田中哲司 西田尚美/松重豊/石橋静河 織田梨沙/仲 里依紗
原作:本谷有希子『生きてるだけで、愛。』(新潮文庫刊)
監督・脚本:関根光才
製作幹事 :ハピネット、スタイルジャム
企画・制作プロダクション:スタイルジャム
配給:クロックワークス
©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会