2018年超絶話題のゾンビ映画『カメラを止めるな!』。 この度、第31回東京国際映画祭におきまして、10月31日(水)Japan Now部門での公式上映後、Q&Aに上田慎一郎監督が登壇しました。 10月31日(水)21:05上映回 会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ 登壇者:上田慎一郎(監督) 司会:安藤紘平(東京国際映画祭Japan Now部門 プログラミング・アドバイザー) |
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ハロウィーンで賑わう六本木の夜に熱々!の上映131日目!満員御礼のTOHOシネマズ六本木ヒルズのSC1に、Japan Nowプログラミングアドバイザーの安藤紘平と上田監督が登場すると、「Greatest!」の歓声、われんばかりの拍手で迎えられました。
Q(安藤PA):はじめの37分をワンカットで撮影し、後半は編集を駆使しているこの構造は最初から? 上田監督:そうですね、最初にワンカットを撮り、舞台裏のドタバタという構造があったのですけれど、ワンカットで撮影することは映画制作者にとってのロマン。撮影時間が長くなるほど難しくなっていく。スタッフキャストが力を合わせないと取れないという難しさがロマン。一方、後半はモンタージュを尽くし、時間の省略やテンポの緩急を変えるなど編集のマジックを尽くして、対象的な30分となったということが、映画の「オイシイ」ところです。意図せずですけれども、映画の醍醐味というものを詰め込んだ一本になっていると思います。 Q:映画を作る情熱、愛情を感じます 上田監督::嬉しいですね。自分の好きな映画、好きなものを詰め込んで作った映画で、自分の力を使い切ったんです(笑)引き出しにあるものを出し切ったので、ここから仕入れないと(笑)。映像業界などプロの人たちが熱を持って面白いと広めてくれたことで昔はみんなアマチュアだったのだと思いましたが、一般の会社員の方が見て「とても悔しかった」とか「羨ましかった」と書いているのを見て「ハッ」としました。どういうことなんだろう、と。多分それは映像を作るといた枝葉を取っ払ったら、ひとつのことをひたむきに頑張るということが残るから、自分はこんなに頑張れてるか、楽しめてるかについて、そういう思いを抱いてくれているのかな、と思いました。スポーツでもなんでも通用するベーシックなエンタテインメントを、ひとつの映画として構造をきっちりとやったから楽しめているのかもしれない。インディーズ映画で作ったので、世界で公開されるとか全く思わず、世界を視野に入れて作っていないので、それが60カ国以上で上映し賞も沢山いただいて、世界中どこに行っても仲間はずれにならないことにもびっくりしています。 Q(観客から):主人公の監督が役者から注文出て不本意ながら受け入れるシチュエーション。上田監督は実際に打ち合わせや顔合わせで役者からの注文を受けて変えたとか、飲めなかったエピソードがあれば教えてください。 上田監督:自分の経験から来ていることはたくさん。出資者の愛人の一般の人に役を作れとか(会場爆笑)、そういう無茶苦茶なことを言われて「なるほど、わっかりました」と言ったことはあります。ただ僕は、そういう無茶振りとかが来た時は、「わ、やだな」と思うと同時にチャンスだとも思ってる。自分が描いた100点でやっても100点にしかならない。掻き混ぜてくれる暴投が来た時にただ単に拒否反応を起こすのではなく、どうこの球を返すかを楽しめるタイプではあります。 |
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『カメラを止めるな!』 セル商品 【初回限定特典】特製ブックレット(Blu-ray&DVD共通) 【特典映像】(135分予定) ★DVD 品番:VPBT-14756 POS :4988021147569 【特典映像】(45分予定) レンタル商品 価格:8,000円+税(一般) 本編のみ ※DVDのみ 品番:VPBT-22993 ストーリー |
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<第31回東京国際映画祭 開催概要> イベントタイトル: 第31回東京国際映画祭 ©TIFF |
監督・脚本・編集 :上田慎一郎
出演:濱津隆之 真魚 しゅはまはるみ 長屋和彰 細井学 市原洋 山﨑俊太郎 大沢真一郎 竹原芳子 浅森咲希奈 吉田美紀 合田純奈 秋山ゆずき
撮影:曽根剛
録音:古茂田耕吉
助監督:中泉裕矢
特殊造形・メイク:下畑和秀
ヘアメイク:平林純子|制作:吉田幸之助
主題歌:「Keep Rolling」歌:謙遜ラヴァーズ feat.山本真由美|音楽:鈴木伸宏&伊藤翔磨 永井カイル|アソシエイトプロデューサー:児玉健太郎 牟田浩二|プロデューサー:市橋浩治
2017年/日本
©ENBUゼミナール
全国劇場公開作品
発売元・販売元:バップ