映画情報どっとこむ ralph 9月15日(土)より「ヌーヴェルヴァーグの祖母」と呼ばれる女性映画監督の先駆けアニエス・ヴァルダの最新作『顔たち、ところどころ』が、シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほかにて全国順次公開となります。

第70回カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し、本年度のアカデミー賞にもノミネート、世界中の映画祭を席巻した本作は、名匠アニエス・ヴァルダと、世界中から注目を浴びる写真家・アーティストJR、年の差54歳のふたりがフランス田舎町を旅しながら、人々とふれあい、作品を一緒に作り残していくロードムービー・スタイルのドキュメンタリー映画です。

公開まで残り二週間、惜しくも健康上の理由で来日が叶わなかったアニエス・ヴァルダ監督から日本の観客に向けてのビデオメッセージを解禁となりました!!

本動画では、「日本のみなさま こんにちは」と挨拶から始まり、「映画を気に入って頂き、分かち合いの精神に身をゆだね、この愛すべき人々と出会って頂けますように」というアニエス・ヴァルダ監督の思いが語られています。

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アニエス・ヴァルダ監督とは
1928年、ベルギーのブリュッセルに生まれる。父親はギリシャ人、母親はフランス人で、5人兄弟姉妹の真ん中として育つ。第二次世界大戦中の1940年、家族で南フランスに疎開。高校を卒業後、パリに移りソルボンヌ大学で文学と心理学の学士号を取得する。その後、学芸員になるためにルーヴル学院で美術史を学ぶも、手に職をつけたいとルイ・リュミエール国立学校で写真の夜間クラスを受講した。幼馴染だった演出家のジャン・ヴィラールが1948年にアヴィニョン演劇祭を始めた時に専属カメラマンになり、ヴィラール率いるTNP(フランス国立民衆劇場)の専属カメラマンも1951年から10年間務めた。1954年、自宅の庭で初の個展を開催。同じ年、写真に飽き足らなくなり、友人アラン・レネの勧めで映画制作を開始し、デビュー作『ラ・ポワント・クールト』を監督した。この作品でヌーヴェル・ヴァーグの一派である”セーヌ左岸派”を代表する作家となる。1958年、同じく左岸派の映画監督だったジャック・ドゥミと出会い、1962年に結婚。同年に初長編『5時から7時までのクレオ』を制作。1965年の『幸福』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。以降、フィクションとドキュメンタリー双方の作品を多数、監督しており、2018年、第90回アカデミー賞で、長年の功績を称え名誉賞が授与された。

映画情報どっとこむ ralph 映画『顔たち、ところどころ

映画監督アニエス・ヴァルダと、写真家でアーティストのJR。
年の差54歳の二人が、フランスの田舎街を旅しながら人々とふれあい育む、でこぼこで優しい友情。

「ヌーヴェルヴァーグの祖母」とも呼ばれる女性映画監督の先駆で、カンヌ、アカデミー両賞で名誉賞を受賞しているアニエス・ヴァルダ。そして、大都市から紛争地帯、様々な場所で、そこに住む人々の大きなポートレートを貼り出すアートプロジェクトで知られるアーティストJR(ジェイアール)。『顔たち、ところどころ 』は、そんなふたりがフランスの田舎街を旅しながら、人々とふれあい、作品を一緒に作り残していくロードムービー・スタイルのハートウォーミングなドキュメンタリー。

サングラスを決して取ろうとしないJRにやきもきし、ゴダールが『はなればなれに』で作ったルーブル美術館の最短見学記録を塗り替えたり、時に歌い、笑いながら、でこぼこな二人旅は続く。炭鉱労働者の村に一人で住む女性、ヤギの角を切らずに飼育することを信条とする養牧者、港湾労働者の妻たち、廃墟の村でピクニック、思い出の海岸…フランスの田舎街をめぐり出会ったのは、美しい風景と、たくさんの顔、顔、顔。「JRは願いを叶えてくれた。人と出会い顔を撮ることだ。これなら皆を忘れない」とアニエスはつぶやく。願いを叶えてくれたお礼にと、彼女はJRにあるプレゼントをしようとするが…。

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監督・脚本・ナレーション:アニエス・ヴァルダ、JR
出演:アニエス・ヴァルダ、JR
音楽:マチュー・シェディッド(-M-)
字幕翻訳: 寺尾次郎
配給・宣伝:アップリンク
(2017年/フランス/89分/1:1.85/5.1ch/DCP)
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