衝撃的すぎる物語に隠された“本当のメッセージ“とは…
ぼかしましたがネタバレしてますので、まだ見ていない方はここまでで別ページへ!もしくは写真だけ楽しんでください! 昨年8月、キャプテンを務めるNGT48・並びにAKB48グループからの今春卒業が決定し、卒業後女優としての活躍を誓った北原里英が女優業を本格始動する第一弾作品、映画『サニー/32』が大ヒット公開中です。 公開1週間となるこのトークイベントでは、主演・北原里英と白石監督が今まで語られなかった(?)本作に隠された本当のメッセージとは。 映画『サニー/32』スペシャルトークイベント |
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「犯罪史上、最も可愛い殺人犯」と呼ばれた11歳の女の子“サニー”の信望者である2人の男に拉致監禁をされた中学校教師と、サニーを求めて雪深い山小屋にやってくる狂信的な信者たちの驚愕の物語を描いた本作。公開早々「展開が読めなくて最後まで目が離せない」「思っていたのと違った」「気づいたら泣いてた」「笑った」「(怖くて)薄目で観た」など、先の読めない展開が早くもネット上で様々な反響として表れている本作を深堀してしまおうとの企画。 今回もマスコミ用のホワイト確認をサニ子ちゃんが登場。今回はしゃべることが出来る事が判明! そして!
白石監督は「アイドル映画はアイドルを極限まで追い詰める魅力がある」と語っているそうで と、アイドル映画を創る上でのポイントを語りました。 |
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被害者から聖母に変わっていく・・・後半、抱きしめるがキーになっていきます。 北原さん:脚本を読んで自分にできるのか?と思いましたが、順番に撮ってくれたので、その世界にのめりこんでいきました。極限状態を与えられたので、やるしかない!という気持ちでやり遂げたのだと思います。抱きしめるのは、NGT48で後輩にやってますし、殴るより慣れてます。 白石監督:二部構成に必然的になってキタコレで逆転。それが偶像化されたあと赤理がどうなっていくのか?その根底に少年犯罪があって多分赤理は抱きしめられたことがない。だから抱きしめさせたかった。個性を認めたうえで抱きしめてもらいました。 SNSが巻き起こすことに関して と言うことで、北原さんには直接告白が必須。 白石監督:コミュニケーションがそれになりつつありますから。厄介なものだなと。一人の意見が広まるのはいい反面、一歩間違えると奈落に落ちる。非常に怖いです。その危うさを強引に今回入れ込みました。 |
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映画の解釈。 冒頭の北原さんの授業の話に。並行で同位角はサニーと赤理のメタファーなのかと聞かれ 白石監督:恥ずかしいですね。提案の中で意味があるものを使っています。 北原さんが読んだ記事では階段を降りてくるシーンまではずっと赤理は登っていて、このシーン以降下りていると書かれていたそうで・・ 白石監督:そこまでは作ってはないですね。前半は赤理の視点で編集段階に意識しました。後半はより群像劇にしました。 と語ります。 ここで、被害者、偶像化、聖母 どれが赤理の本来の姿か?観客に問うと偏らない感じ。 白石監督:監督の映画の女性は聖母かビッチだと。でもこの二つ代わりと近い感覚なんです。何でもない人に聖母をみたい願望があるんです。 と答える監督。 実は北原さんは、演じている時はアイドル映画だと気づいてなかったそうで 北原さん:出来上がったのを見て、アイドル映画と気づきました。 |
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最後に・・・
北原さん:音尾さんが監督にお歳暮を贈っていると書かれていたので、今年からは送ります。好きとか祈りもテーマ。怖いだけの映画ではありません。この映画に救われてくれる方がいるといいなと思っています。私もこの映画が切っ掛けでNGTに移籍を決めたこともありますし。サニーに救われたのは私自身かもしれません。 映画『サニー/32』 大ヒット公開中 物語・・・
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出演:
北原里英
ピエール瀧・門脇 麦・リリー・フランキー
駿河太郎 音尾琢真(特別出演)
山崎銀之丞 カトウ シンスケ 奥村佳恵 大津尋葵 加部亜門
松永拓野 蔵下穂波 蒼波 純
スーパーバイザー:秋元 康 脚本:高橋 泉 音楽:牛尾憲輔
監督:白石和彌
主題歌:「pray」牛尾憲輔+田渕ひさ子
製作:永山雅也・間宮登良松・三宅容介
エグゼクティヴプロデューサー:千葉善紀 企画:石田雄治
プロデューサー:高橋信一・押田興将
撮影:灰原隆裕 美術:多田明日香 照明:谷本幸治
録音:浦田和治 装飾:佐々木健一 音響効果:柴崎憲治
編集:加藤ひとみ キャスティング:安生泰子 衣裳:高橋さやか
ヘアメイク:有路涼子 助監督:佐和田 惠 制作担当:宮森隆介
企画・製作幹事:日活 製作:日活・東映ビデオ・ポニーキャニオン
制作プロダクション:オフィス・シロウズ 配給:日活
協力:新潟県フィルム・コミッション協議会・長岡フィルムコミッション
Ⓒ2018『サニー/32』製作委員会