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大ヒット記念トークイベント
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米川佐和子、永山由紀子登壇
11年前に先代の父から夫婦で蓼科山頂ヒュッテの経営を行ったという米川は、本作への出演オファーに関して「山小屋、とくに小屋番を映画で取り上げていただけることがまずとても嬉しかったです」と思い返し、最初は出演への迷いがあったという。「わたしは普段東京で暮らしながら、兼業という形で経営をしているんです。なので、そんな今の状況をお伝えして監督と永山さんにご判断を委ねました。結果的に、山小屋から離れている時間があるからこそ、山小屋、そして人とのつながりの大切さを考え続けている自分もいることに気がつけたので、これもひとつの関わり方なのかなと思っています」と、制作に参加することで発見があったと語る。 本編では、2歳の子どもを背負って急な岩場などを登山する場面も。子育てもしながら運営をするにあたって、いまもなお試行錯誤を繰り返しながら経営を行っている米川は「両立するには距離的な問題もありますし、子どもが生まれる前は山小屋に行ける限り行っていましたが、生まれてからは山小屋をどう続けていけるかに重きを置いて、常勤スタッフに加えてピンチの時に単発で来てくださる方が10名ほどいらっしゃいます。スタッフ以外にもたくさんの仲間に支えられて続けられています」と感慨深げに語る。 永山プロデューサーから、「山小屋を継ぐというのはなかなかできない決断ですが、どのような思いで?」と質問が投げかけられると、「もともと私は別の仕事を目指していて、東京で働きながら夜間学校に通ってその勉強をしていたんです。ある時、父が引退するという話を受けて『どうしよう……』と本格的に悩みました。継いで欲しいと言われたわけではないのですが、小さい頃から思い出のある大切な場所だったので、夫に相談したら前向きに考えてくれて。山小屋の規模のことなども踏まえて現実的な兼業という形で、夫に背中を押されて決めました」と、覚悟を決めて山小屋経営に乗り出した経緯を明かした。 アウトドアが好きなものの山登りもほとんどしたことがなかったという米川のご主人。当初は蓼科山頂ヒュッテのことを「山の麓にあるペンション」だと想像していたという。米川が「初めて蓼科山に登ったのが、天気もあまり良くないなか、自分で食料を背負って運ぶ”歩荷”という作業で。頂上に着いた時はゲッソリしていました」と笑い混じりに話し、会場の笑いを誘った。 そんな急斜面での撮影について永山プロデューサーは「20キロくらいの機材を持って監督は登っていました。まずは(被写体の)後方から撮影して、急な斜面を追い抜いて前方から撮影、さらに走って登ってドローンでも撮影……」とその過酷さを振り返る。その苦労を見ていた米川も「ただ荷物を持って登るだけでも大変な場所なので、監督すごいな!と」と驚いた様子が窺える。 本編にも登場する印象的なシーンとして、月に1回行われるヘリコプターでの物資移動がある。ヘリコプターが飛ぶかどうかは天候次第で、それに頭を悩ませるスタッフの姿も。米川も「大変な仕事というとやっぱり荷上げですね。わたしも30キロぐらいは背負って登ったり、気合いを試されます」と話す。永山プロデューサーも、カラになったプロパンガスを担いで山を降りていく女性の小屋番と出会ったエピソードを挙げ「ゴミを担いで下山されたり、みなさんのご苦労があって、私たちが大好きな山に行けるんだなと思っています」と改めて小屋番という仕事の大変さを登山者の視点から指摘した。 |
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『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』
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監督・撮影・MA:深澤慎也(TBS ACT)
プロデューサー:永山由紀子
出演:菊池哲男(山岳写真家)
ナレーション:東野幸治 一双麻希
エグゼクティブプロデューサー:津村有紀
総合プロデューサー:須永麻由 小池 博
協力プロデューサー:石山成人 塩沢葉子 和田圭介
進行プロデューサー:鈴木秀明 尾山優恵
製作:TBS 配給:KeyHolder Pictures
宣伝:KICCORIT
2026年/日本/85分/5.1ch/16:9 ©TBS
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