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ティーチイン付き上映会

 
発表当時、若冠21歳の大学生によるユーモラスでオフ・ビートな文体が癖になる新時代の青春小説で、第28回松本清張賞を満場一致で受賞した波木銅『万事快調〈オール・グリーンズ〉』(文春文庫)が、『猿楽町で会いましょう』の児山隆監督により映画化、1月16日(金)より新宿ピカデリー他で全国公開中。
この度、1月25日(日)シネクイントにて、ティーチイン付き上映会を実施いたしました。本作イベントに初参加となる金子大地、そして児山隆監督が登壇し、映画まつわるエピソードを始め、観客からの質問に応じるなど、公開した今だからこそ語られるエピソードが満載のイベントとなりました。
 
万事快調
 
ティーチイン付き上映会
日程:1月25日(日)
場所:シネクイント
登壇:金子大地、児山隆監督

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金子大地、児山隆監督登壇

 
本イベントには、主人公の朴秀美たちの地元でビートメーカーとして活躍する佐藤役を演じた金子大地と、児山隆監督が登壇。
万事快調
二人は『猿楽町で会いましょう」に続き、今回2度目のタッグを組むことに。主人公たちに人生の重要な転機をもたらす役どころを演じた金子は、「児山監督とご飯に行った時に映画の話を聞いて、是非出させてくださいと。初めて脚本を読んだ時は、難しいな、どうしようと思い、髪の色から細かい所まで児山監督と相談して役を作り上げていきました。撮影前に監督が佐藤の履歴書のようなものを用意してくださって、すごく有難かったです。ちゃんと怖く見えていたらいいのですが」と、ノスフェラトゥこと佐藤役へのアプローチについて語った。そんな金子にオファーした経緯を問われた児山監督は、「二つ理由があるのですが、まず一つは、佐藤という役は、狂気ある行動をとるので物理的に気をつけないといけないところがあり、コミュニケーションがとれる方が良いと思っていて、金子くんに助けて欲しい、という思いでお願いしました。二つ目は、金子くんにある狂気の部分や、これまでにない演技の幅を引き出せたらいいなと思ったので」と理由を明かすと、金子は「感動しました・・・」と恐縮した様子も見せながら、二人の信頼関係が伺える一幕も。
万事快調万事快調

映画、音楽、漫画とカルチャー愛に溢れた本作。朴はラップ、美流紅は映画、岩隈は漫画と、それぞれがそれぞれのエンタテイメントをよすがに現実を生き抜いてきたことにちなみ、二人にとって、人生を変えた作品を聞くと、「『北の国から』が好きで、定期的に見返します。とくに『北の国から ’95秘密』で純(吉岡秀隆)がゴミ処理場で働いて匂いを気にして手を洗いすぎてしまう場面があるのですが、そこで五郎(田中邦衛)が“落ちない汚れもある。父さんなんて汚れだらけだ”と言うシーンが印象的で」と具体的なシーンを挙げ、児山監督は、劇中で映画好きの美流紅が『ファイト・クラブ』の名シーンを真似するシーンがあることから「『ファイト・クラブ』は元々好きでした。思春期の頃の思いが美流紅によって浄化されたと思ってます(笑)」と語った。

ここから、ティーチインということで今まさに映画を見終えた観客からの質問に二人が答えることに。

Q:金子さんはノスフェラトゥの佐藤をどのように演じましたか。

金子:足が震えながら演じていました。心の中ではヘタレに見えているんじゃないかと怖くて。演じていてとても緊張感がありました。

Q:ラストに朴が美流紅にニコッと笑顔を見せるシーンが印象的でした。『トレインスポッティング』のユアン・マクレガーに似ていると感じたのですが。

児山監督:『トレインスポッティング』はとくに意識していなかったのですが、南さんの色々な笑顔を見せていくというのは、僕と南さんの中でのテーマではありました。現状を憂いているからこそ、笑うことでしか自分を保てない。その処世術が、本当の笑顔に変わっていく変化を見せたかったんです。ラストシーンは、どの南さんの表情でも見たことのない宝物のようなカットになりました。

Q:最後の朴のラップシーンが好きなんですが、なぜ卒業式の直前に入れたのでしょうか。

監督:スタッフと話し合い、朴の変化を表現するのにいいのではないかと撮影中に急遽リリックに書いて、荘子itさんが推敲してくださいました。そうしたら、もう、めちゃくちゃかっこよくなって。そういった流れで、南さんに完成したリリックをお渡しできたのが、撮影3日前でした。
 
観客の中には、すでに2回、3回と鑑賞したリピーターも多く、熱意ある質問が飛び交う中、いよいよイベントも終盤となり、金子は「『猿楽町で会いましょう』をきっかけに映画の仕事が増えましたし、そんなチャンスをくれた児山監督と、こうしてまたご一緒できて嬉しく思います。何回も観てくださったという皆さんの感想も聞けてよかったです」と感謝の気持ちを込め挨拶。児山監督も観客を見渡し、「まず、若い方がたくさんいらっしゃっていることが嬉しいです。自分が若かりし頃に映画でくらったように、疾走したくなるような高揚感を経験してもらいたいと思いこの映画を制作しました。『猿楽町で会いましょう』は、ホワイトシネクイントで公開していました。同じ渋谷で、こうしてまた舞台に立てるというのは本当に嬉しいです。今日はありがとうございました」と締めた。
 

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『万事快調<オール・グリーンズ>』

全国公開中
 
■公式サイト:
https://www.culture-pub.jp/allgreens/
■インスタ:
https://www.instagram.com/allgreens_movie/
■X:
https://x.com/allgreens_movie
◎推奨ハッシュタグ:#万事快調 #オールグリーンズ
 
 
ラッパーを夢見ながらも、学校にも家にも居場所を見いだせず鬱屈とした日々を送る朴秀美(ぼく・ひでみ)役には、NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22年)、「光る君へ」(24年)に出演、『愛されなくても別に』(25年)では主演を務め、2月6日公開のゆりやんレトリィバァ初監督作品『禍禍女』の主演が控えるなど、多くの映画やドラマで活躍している南沙良。もう一人の主人公、陸上部のエースで社交的、スクールカースト上位に属しながらも、家庭では問題を抱えている映画好きの矢口美流紅(やぐち・みるく)役には、雑誌「Seventeen」の『ミスセブンティーン2018』に選ばれ、現在は「non-no」専属モデルに加え、『赤羽骨子のボディガード』(24年)、『か「」く「」し「」ご「」と「』(25年)など話題作への出演が続く出口夏希。さらに、朴秀美や美流紅と共に、同好会「オール・グリーンズ」を結成する岩隈真子(いわくま・まこ)を演じるのは、数々の映画賞を受賞し話題となった劇場アニメ『ルックバック』(24年)で河合優実とW主演を務め、海外映画に初出演した『KARATEKA』のスペイン公開が控える吉田美月喜。さらに、羽村仁成、金子大地、黒崎煌代など今最も旬なキャストが集結し、時代の閉塞感を吹き飛ばす、不適切で爽快な青春映画が誕生!
 
監督・脚本・編集:児山隆『万事快調』ポスター解禁
 

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原作:波木銅「万事快調<オール・グリーンズ>」(文春文庫)
監督・脚本・編集:児山隆
出演:南沙良 出口夏希 / 吉田美月喜 羽村仁成 黒崎煌代 / テイ龍進 松岡依都美 安藤裕子 / 金子大地
主題歌:NIKO NIKO TAN TAN 「Stranger」 (ビクターエンタテインメント/Getting Better)
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©2026「万事快調」製作委員会

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