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公開記念イベント

足立紳が、20年がかりで念願の企画を実現させた映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』が、いよいよ3月24日より、新宿武蔵野館他にて全国順次公開となります。

この度、公開に先立ち、本作の公開を記念して、3月11日(土)、池袋・新文芸坐にて<『雑魚どもよ、大志を抱け!』公開記念 足立紳 全ての弱虫たちへ>と題したオールナイトが開催され、『雑魚どもよ、大志を抱け!』上映後のトークショーに、足立紳監督の他、隆造の母、村瀬美奈役で出演した河井青葉、校長先生役で出演した坂田聡が出席。MCは、映画評論家の森直人が務めました。
『雑魚どもよ、大志を抱け!』公開記念
『雑魚どもよ、大志を抱け!』公開記念 足立紳 全ての弱虫たちへ 実施概要
日程:3月11日(土)
会場:新文芸坐
登壇:足立紳監督、河井青葉、坂田聡
MC:森直人

映画情報どっとこむ ralph 足立紳監督、河井青葉、坂田聡
トークショーで、足立紳監督は「本作は、20年以上前に丁稚のような形で師事していた相米慎二監督から初めて褒められたシナリオ『悪童』が原形。それを小説『弱虫日記』として執筆し、今回『雑魚どもよ、大志を抱け!』として映画化になりました。『ションベン・ライダー』(83・相米慎二監督)で主演の永瀬正敏さんには、今回、相米監督へのオマージュとして出演をお願いしました。『ションベン・ライダー』では、デビュー作だった永瀬さんが藤竜也さんにボコボコにされるシーンがあるのですが、本作では逆に、恐い大人として少年たちに接してもらいました」と相米作品や永瀬への想いを語った。永瀬と共演された印象をきかれた河井青葉は「ハードなシーンがありましたが、憧れの映画俳優とご一緒できて嬉しかった。」と語り、坂田は「河井美智子さんが大好きで『ションベン・ライダー』ももちろん観ています。あと『セーター服と機関銃』(81・相米慎二監督)も長まわしが大好き。本作の長まわしも痺れました。相米やってんじゃん!と(笑)」と振り返った。

脚本家として参加した作品でもよく現場に行くという足立監督に、河井は「俳優からすると脚本家の方が現場にいると少し緊張しますが、足立監督はそんな空気はまったくない」と語り、足立監督は「脚本家は寂しい、書いたら用なしという感じがあるので、なるべくみんなで作っている現場にいたいんです。本当は書く作業が大嫌いで笑」と本音を垣間見せた。河井について足立は「河井さんの声が大好きなんです。古き良き時代の日本映画の女優さんの雰囲気、賢くて聡明な感じを纏われていて『お盆の弟』(15・大崎章監督、足立伸脚本)で、そういう役を演じていただきぴったりでした」を語り、坂田聡について「怪優ということばがぴったり。『百円の恋』(14・武正晴監督、足立伸紳脚本)もそうだし、『アウトレイジ』(10・北野武監督)の坂田さんが大好き。正体不明の人間を演じさせると天下一品です」と賞した。

また河井と坂田は完成した本作を観た感想を「少年たちがみんな素晴らしくて落ち込むくらいでした(笑)」と、口を揃えた。子どもたちは約1か月、親元を離れ飛騨市での合宿生活を送った。足立監督は「みんな頑張ってくれました。特に池川(侑希弥)君と岩田(奏)君は演技がほとんど初めてで、大変だったと思います」と語り、続けて「瞬と隆造は、強く惹かれ合っている役なんですが、。現場の待ち時間に、田代(輝)君と池川君が仲睦まじくしているのを見て、自然にそういう関係になっているから、僕が余計な事を言う必要はないと思いました」と微笑ましい一面を語り、トークショーを締めくくった。

当日は、『雑魚どもよ、大志を抱け!』を公開前に鑑賞できる先行上映、足立監督のデビュー作であり、1987年の田舎町を舞台に、性への妄想を膨らませる中学生たちの姿を、バカバカしくも真面目に描いた青春劇『14の夜』(16)、足立監督が中村義洋監督、窪田将治監督と組んだ連作ショートムービー『稽古場』(21)から足立監督作品『しちゃったね』(21)の上映の他、足立監督が師事した故・相米慎二監督の1983年に一般公開された青春冒険映画『ションベン・ライダー』を上映。本作でスクリーン・デビューを果たした永瀬正敏は、『雑魚どもよ、大志を抱け!』で、7人の小学生の一人、村瀬隆三の父親、顔に火傷跡が残る強面ヤクザ・村瀬真樹夫役として、重要な役どころを演じている。『ションベン・ライダー』当時、高校生だった永瀬正敏が父親役を演じ、その2作品の監督は師弟関係という40年の時を経てまでも“縁”を感じることのできるオールナイトとなっており、来場の観客も大満足のオールナイトとなった。

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『雑魚どもよ、大志を抱け!』

3月24日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開!

公式サイト:
https://zakodomoyo-movie.jp/

物語・・・
地方の町に暮らす平凡な小学生・瞬(池川侑希弥)。心配のタネは乳がんを患っている母の病状……ではなく、中学受験のためにムリヤリ学習塾に入れられそうなこと。望んでいるのは、仲間たちととにかく楽しく遊んでいたいだけなのに。瞬の親友たちは、犯罪歴のある父(永瀬正敏)を持つ隆造(田代輝)や、いじめを受けながらも映画監督になる夢を持つ西野(岩田奏)など、様々なバックボーンを抱えて苦悩しつつも懸命に明日を夢見る少年たち。それぞれの家庭環境や大人の都合、学校でのいじめや不良中学生からの呼び出しなど、抱えきれない問題が山積みだ。ある日、瞬は、いじめを見て見ぬ振りしてしまう。卑怯で弱虫な正体がバレて友人たちとの関係はぎくしゃくし、母親の乳がんも再発、まるで罰が当たったかのような苦しい日々が始まる。大切な仲間と己の誇りを獲得するために、瞬は初めて死に物狂いになるのだった。

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出演:池川侑希弥(Boys be/関西ジャニーズJr.) 田代輝 白石葵一 松藤史恩 岩田奏 蒼井旬 坂元愛登 臼田あさ美 浜野謙太 新津ちせ 河井青葉 /永瀬正敏
原作:足立紳『弱虫日記』(講談社文庫)
監督:足立紳(『喜劇愛妻物語』『14の夜』)
脚本:松本稔/足立紳(『百円の恋』『アンダードッグ』)
音楽:海田庄吾(『百円の恋』『喜劇愛妻物語』)
主題歌:インナージャーニー「少年」(鶴見river records)
製作幹事:東映ビデオ
制作プロダクション:the ROOM
制作協力:岐阜県飛騨市
配給:東映ビデオ
(C)2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会

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