映画情報どっとこむ ralph 重松清の傑作小説を三島有紀子監督が映画化した『幼な子われらに生まれ』の完成披露試写会が行われ、
浅野忠信、田中麗奈、宮藤官九郎、南沙良、鎌田らい樹、新井美羽、三島有紀子監督 が舞台挨拶に登壇しました。

映画に関するエピソードや新井美羽(10歳)のドリルをみんなで解くとコーナーでは浅野さんが新井さんに指名され・・・。

日程:8月2日(水)
場所:ニッショーホール
登壇:浅野忠信、田中麗奈、宮藤官九郎
南沙良、鎌田らい樹、新井美羽、三島有紀子監督

映画情報どっとこむ ralph 浅野さん:この映画、僕の中で台本をいただいてすぐオファーを受けた面白い話です。今まで女性監督とお仕事をしてこなかったので、三島監督とご一緒出来た作品がこうして完成披露を迎えてうれしいです。ただ、一筋縄ではいかなくて・・・かなり僕も混乱して。監督が面白いカタチにしてくれてます。

田中さん:今回、田中家と言うことでとても縁があるなと。試写の感想を見ると、家族の話なので、人それぞれ感想が面白くて。今日観てレビューなど書いてみてください。

宮藤さん:なかなかひどい男の役です。観ていただくと僕の下部は下がると思います。なので、今が一番好感度がある状態です!嫌いにならないでください(笑)

三島監督:今日は、こんなに集まっていただいて、とても嬉しいです。自分でも頑張ってお金を集めたり、ここにいるキャストとスタッフと大切に作った作品です。楽しんでください。

MCの伊藤さとりさんも涙でいっぱいとなった作品だそうで、家族って何かに共感する作品となっています。
そこで、演出へのこだわりを質問すると

三島監督:一瞬でもお芝居に見えるところがないように心がけました。ここに存在しているのを、観客に観ていただきたくて。。セリフは変わってもいい、動きが変わってもいい。その時に感じたものを出していこうと。そのお芝居をどう返すのか。なるべくワンテイクで撮りました。

このあたりが、浅野さんを混乱へ導いた所以のようで

三島監督:それを引っ張って行ってくれたのが浅野さん。いつでもリアルを出してくれたので、安心して浅野さんに投げれば返してくれるだろうと。

浅野さん:子供たちに救われましたね。子供と向き合って、リアクションにハッとして夢中になっちゃいました。楽しかったですが大変でした。最初台本にとらわれ過ぎていて、しがみついてたんですけど。次第に監督と話あって、言い合って創っていきました。

三島監督:それが作品をよくしてくれていて。こんなにむき出しで演じてくれる役者さん初めてで。

と絶賛。

映画情報どっとこむ ralph 一方田中さんの役は専業主婦。

田中さん:監督からはぶら下がり系の主婦と言われて。すべての世界が家の中。普通の暮らしの中の良いところも悪いところも出すのは難しかったですね。ぶら下がり系ですが、旦那へのプレッシャーもかけていくのは大変でした。チョットこれ誰?と自分で思うようなものになってます。

三島監督:今までの田中麗奈さんと全く違う違う。新しい田中麗奈を見られると思います。

田中さんは当時新婚ホヤホヤ。演じている主婦に当初疑問も

田中さん:夫の前でパックしながらおかえりーってありえないと思ってたのですが。。。今はパックしながら台本読んで旦那さんお前にいますから(笑)、リアルな夫婦ンだなと今思います。

とんでもない男役の宮藤さんはオファーを受けて

宮藤さん:思っているもの。言ってはいけないもの。思ってもいけないものが台本に全部書かれていて。気持ち良かったです。・・・でも、なぜかやりやすかったです。(共感したところは?)無いです!DV男なんですけど。撮影時にぶったりしてないんですね。でも意識はDVな人なので。今日皆にあったら叩いた気がしました。

初共演の浅野さんと宮藤さん

浅野さん:こっちの役じゃなくてよかったなと思います。(笑)真逆ですが、男として共感できてしまうところもある・・役としてですよ。(笑)宮藤さんは入り込みやすかったですね。色々気づかせてくれました

宮藤さん:この撮影の直後に一緒にバンドのライブもして楽しかったです。

映画情報どっとこむ ralph 子供たちの迫真の演技も注目の本作。

特に南さんは初演技。

南さん:最初何をするのかもわからなくて、周りの方が暖かくて。アドバイスも沢山いただき、初めてでも入り込みやす環境をつくてくれました。

三島監督:よーいスタートも知らないところからのスタート。でも、彼女オーディションの時に天才だと思ったので。リアルなんです。反射力が凄くある女優さんです。

と、大絶賛される南さんの今後にも注目です。
(カメラ向けると下向くのはやめて欲しい・・・・by記者)

浅野さんとの共演シーンが多い鎌田さんは

鎌田さん:私も演技経験が少なく、台本の時点でやり切れるのか不安でした。最初が浅野さんとのシーンで。しゃべれなくなって・・・でも浅野さんが学校の流行とか家族の話とかを聞いて和ませてくれて。救われました。

浅野さん:本当に娘のようで。。。久しぶりに会ったら大きくなっちゃってて。なんか娘が大人になっちゃった感覚です。(笑)

一方で ザ・子役な新井さんは受け答えがプロ

新井さん:浅野さん田中さんがとてもやさしくて。浅野さんがケータリングで神戸牛を差し入れてくれたり、本当に忘れられません。それから、田中さんも手作りのお弁当を作ってくれたりして、嬉しかったです。

ここで、新井さんが夏休みの宿題が出ているということでみんなで小学校4年生の問題2問をお手伝い!

2問目は新井さんが、浅野さんに回答を要求

見事正解の浅野先生!塾の講師役もリアルに行けそう!

映画情報どっとこむ ralph

最後に・・・

浅野さん:気に入っている作品です。楽しんでください。

三島監督:この映画はもがきながらできた表現です。役者さんもそうだったと思います。映画の中の人間たちももがきながら生きています。皆さんの中に何かが見えてくる映画になっていると思います。楽しんでください。

この後完成披露映画がスタートしました。

幼な子われらに生まれ

8月26日(土)よりテアトル新宿・シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。
osanago-movie.com

「やっぱりこのウチ、嫌だ。本当のパパに会わせてよ」

娘に言われた時、妻には新しい命が宿っていた。
「普通の家族」を築けない、不器用な大人たちの、愛すべき物語。
バツイチ、再婚。一見良きパパを装いながらも、実際は妻の連れ子とうまくいかず、悶々とした日々を過ごすサラリーマン。田中信(浅野忠信)。妻・奈苗(田中麗奈)は、男性に寄り添いながら生きる専業主婦。キャリアウーマンの元妻・友佳(寺島しのぶ)との間にもうけた実の娘と3カ月に1度会うことを楽しみにしているとは言えない。
実は、信と奈苗の間には、新しい生命が生まれようとしていた。血のつながらない長女はそのことでより辛辣になり、放った一言、「やっぱりこのウチ、嫌だ。本当のパパに会わせてよ」。今の家族に息苦しさを覚え始める信は、怒りと哀しみを抱えたまま半ば自暴自棄で長女を奈苗の元夫・沢田(宮藤官九郎)と会う決心をするが…。

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出演:浅野忠信 田中麗奈/南沙良 鎌田らい樹 新井美羽 水澤紳吾 池田成志/   
宮藤官九郎 寺島しのぶ 
原作:重松清「幼な子われらに生まれ」(幻冬舎文庫)
監督:三島有紀子(「しあわせのパン」「繕い裁つ人」)
脚本:荒井晴彦
配給:ファントム・フィルム(2016年/日本/ビスタサイズ/5.1ch) 
ⓒ2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会 
   
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