写真集「海人」、「The Days After東日本大震災の記憶」などで知られる写真家・石川梵が、自身初のドキュメンタリー映画『世界でいちばん美しい村』が2017年3月25日より東劇にて公開となります。 3月15日(水)、ユーロライブにてチャリティー先行上映、またグレートジャーニー・冒険家として知られる関野吉晴さんとエベレストに次ぐ世界第2位の高さを持つカラコルム山脈に立つK2に日本人女性として初の登頂を果たした小松由佳さんが登壇するトークイベントを行いました。 日付:3月17日 |
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上映後、会場が明るくなるや拍手が沸き起こりました。
トークイベントは本作の監督・石川梵さんによるあいさつで始まり、関野吉晴さん・小松由佳さんとも作品を見終えたばかりで作品がまだ頭の中で続いているような穏やかな雰囲気でトークは始まりました。 関野さん:映画のタイトルにもなっている“美しい”という言葉、この作品のチラシを見たとき自然のことを指しているのかなと思ったけど、そうではなくてもっと大切なものを指しているんだなと感じました。 という関野さんの“美しい”という言葉を聞いて、物であったり見えるものに対してだけに使われる言葉ではないこと、作品に出てくる人々の暮らしぶり、土地に根ずく信仰心について語るとともに、シリアの難民を取材していた経験のある小松由佳さんはラプラックに住んでいた人々について 小松さん:かつてそこで文化を営んでいた場所を失ってしまった人々にとって帰りたいのに帰ることのできないという状況の中、新しい場所でも自分たちの文化を忘れず生きることのできる、人の強さを感じることのできる映画でした。 と語りました。 石川監督:どうやってこの村の状態を伝えればいいのかすごい悩みました。その時に一人のアシュバドルという一人の少年に出会い、共にしているうちに人と人の接するものすごい近い部分に入ることができました。 ときっかけを述べました。 最後に、 関野さん:幸福とは何なのか、幸せというものについて改めて考えることのできる作品だと思います。 と締めくくりました。 |
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また、トーク後には本作のエンディングテーマ『Nda nahan』の原曲となる『んだなはん』を*はなおと*がライブをし、イベントは幕を閉じました。
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『世界でいちばん美しい村』
2017年3月25日(土)より東劇ほか全国順次公開です。 物語・・・ 壊滅した村で石川はひとりの少年と出会った。澄んだ瞳をした、14歳のアシュバドル。彼の村を想う気持ちに石川もまた思いを寄せ、別れ際、二人はふたつの約束をした。ひとつは、また村に戻ってくること。 そしてもうひとつは、この孤立した村の惨状を世界に伝えること。 貧しくても明るい家族、子どもたちの輝く眼差し、寄り添うように生きる村人たち、そして祈り。そこには忘れていた人間本来の生き方があった。 |
監督・撮影:石川梵
ナレーション:倍賞千恵子
エクゼクティブプロデューサー:広井王子
プロデューサー:石川梵
編集:簑輪広二
編集協力:道正由紀
音楽:Binod Katuwal *はなおと*
オフィシャルサポーター:関野吉晴 野口健 栗城史多 高橋ツトム 安田菜津紀 佐藤利明 宮崎学 竹沢うるま 田口ランディ 岡本有子
協力:松竹 Canon Cinema Sound Works
配給:太秦
2016年/日本/DCP/ドキュメンタリー/108分
©Bon Ishikawa