日本人として初めてヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の全額出資を得た長谷井宏紀(ハセイコウキ)監督がフィリピンを舞台に撮影し、世界中の映画祭で高い評価を得た話題作『ブランカとギター弾き』がシネスイッチ銀座ほかにて7月29日(土)より全国順次ロードショーとなります。
このたび、本作の主人公ブランカを演じたサイデル・ガブテロの来日に合わせ、『ブランカとギター弾き』来日イベントが行われました。 『ブランカとギター弾き』サイデル・ガブテロ来日イベント |
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先ずは、長谷井監督が登壇 長谷井監督:空調不調で、なのでフィリピン感を感じながら観て下さい。 と、観客に冷たい水が差し入れ。 本作のキャスティングは、監督の足でスラムを歩いてスカウトする変わった方式をとっていて 長谷井監督:オーディションはやったのですが、全然役とは違う人が来てしまってどうしようもななと。その場所で生きる人を使いたかったんで、2か月歩いて探しました。特にセバスチャンに出会たのは大きかったですね。 と、語る監督。キャラクターが生き生きした作品になっているのは、監督の脚本に本当にあった人を当てはめたからか。 長谷川さん:ジャマイカ、ルーマニア・・・音楽と一緒にある生活。音楽が日々なのが大好きなんですね。なので、本作の中心にも音楽があります。 |
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ここで、主人公のブランカを演じた歌姫サイデル・ガブテロちゃんが登場!
サイデルちゃん:初めての日本はとってもエキサイティング!でも・・・昨日はインタビューが沢山でどこにも行けなかったの。多分明日はフィリピンに帰る前にディズニーランドに行きたい!後ラーメンは食べたいかな。 と子供らしい一面を見せる13歳。 映画を観たときの感想を聞かれて サイデルちゃん:最初に観たときとっても嬉しかったわ!だって二十日間しか撮影期間がなくて色々な経験をしました!映画は美しいし温かい気持ちになりました。これが私の最初の演技なんです。忘れられない思い出です。
サイデルちゃん:撮影の合間には、いつもジョークを言ったり、ダンスもしてくれたわ。それから監督がReally!ってよく言うので、みんなまねしてました! どうやら、監督はダンスがお好きらしい。 |
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ここで、サイデルちゃんが生歌を披露。 1曲目がAKO。2曲目がANAK。 そして、監督がフィリピンの有名曲に、作詞したホームをタガログ語にしたCARINOSA。今回劇中で使われている サイデルちゃん:自分のホームについての歌。家族がいて、頼れる家がある。その大切さを歌っています!この曲を亡くなられたギター弾きのピーターに捧げます。 監督:しんみりしました。。また、サイデルと映画撮りたいですね。 最後に 監督:映画を観終わって、街を歩きながら良い夜を過ごして欲しいなと思います。 サイデルちゃん:この映画を観て家に帰ると、きっと涙が溢れると思います。 多分その涙は温かい。 幸せって、なんだっけ・・・。 『ブランカとギター弾き』 “お母さんをお金で買う”ことを思いついた孤児の少女ブランカは、ある日、盲目のギター弾きピーターと出会う。ブランカはピーターから、得意な歌でお金を稼ぐことを教わり、二人はレストランで歌う仕事を得る。ブランカの計画は順調に運ぶように見えたが、一方で、彼女の身には思いもよらぬ危険が迫っていた…。 HP: |
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サイデル・ガブテロ プロフィール 2004 年生まれ、13 歳。YouTube に自身が歌う動画をアップしたところ、本作品のプロデュー サーに見出される。演技初挑戦ながら、物怖じしない堂々とした存在感と豊かな表現力を発揮。 現在はフィリピン国内でミュージカル「アニー」に出演するなど、女優、歌手として活動の 幅を広げている。 |
スタッフ
監督・脚本:長谷井宏紀
製作:フラミニオ・ザドラ(ファティ・アキン監督『ソウル・キッチン』)
制作:アヴァ・ヤップ
撮影:大西健之
音楽:アスカ・マツミヤ(スパイク・ジョーンズ監督短編『アイム・ヒア』)、フランシス・デヴェラ
キャスト:サイデル・ガブテロ / ピーター・ミラリ / ジョマル・ビスヨ / レイモンド・カマチョ
2015年 /イタリア/ タガログ語 / 77分 / カラー / 5.1ch / DCP /
日本語字幕:ブレインウッズ/
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