第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 審査員賞受賞!
10月8日公開の映画『淵に立つ』 その主題歌となる「Lullaby」は、現在17歳の歌手・HARUHIが映画の世界観をとらえて書き下ろした楽曲。 主題歌を絶賛していた深田監督にミュージックビデオのオファーが舞い込んだ。 HARUHIは5月に佐藤健と宮﨑あおいの初共演で実写映画化された『世界から猫が消えたなら』主題歌「ひずみ」でデビュー。iTunes J-POPアルバム初登場1位、レコチョク上半期新人ランキング2位を記録するなど、その歌唱表現力が大きな話題となっているアメリカ・ロサンゼルス出身の17歳。 |
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深田晃司の監督人生初となるミュージックビデオは、HARUHIのリアルすぎる死体が、「Lullaby」=「子守唄」を聞きながら少しずつ“美しい、死体が蘇る衝撃映像”が完成。
MVの撮影は映画「淵に立つ」のロケで使用された埼玉県のとある工場で行われ、最初に目を覚ましてほほ笑むHARUHIのシーンの本番撮影が行われ、続いてHARUHIの死体が徐々に腐敗していくシーン撮影となった。 HARUHIのリアルすぎる造形は、特殊メイク・造形工房 自由廊にて実際にHARUHIの型をとって制作されたリアルマネキン。中身がチョコレートで、高熱で溶かしていくことで、リアルに腐敗していくように見えるという仕組み。 MVではこの映像を逆再生させることで、HARUHIが死体から徐々に蘇っていくように見せています。 |
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HARUHIさんからのコメント 深田監督との今回のコラボレーションは、MVのコンセプト、生きること・死ぬことへの考え方が素晴らしいと思いました。 人が生まれてから死ぬまでのタイムラインをこの2分間で描かれていると思います。 生き方、人間関係、誰かのためにどんなことをしてあげられるのか。自分に対して問いかけるような想いをこの楽曲で表現しました。 映画と音楽、そしてMVの3つが連動したアート作品になったことを嬉しく思います。 深田監督さんからのコメント 撮影時のエピソードは、小さい芝居というのは、実は大きい芝居よりも難しかったりするのですが、HARUHIさんは素晴らしい集中力でとても豊かな小さな笑顔を見せてくれました。技術的には、『さようなら』という昨年作った映画のある重要なシーンでの、肉体が物質的に朽ちるまでをCGなしでワンカットで捉える手法を換用しました。『さようなら』のときと比べ写実的なリアルな死体というよりも、リアルと抽象の間ぐらいの、ちょっと不気味で美しい、絵画的な絵を作り出すことができたのではないかと思います。 ちなみに、撮影場所は『淵に立つ』のメインロケ地を拝借しました。 出来上がった感想は、HARUHIさんの持つ若さと美しさをそのまま切り取ることのできたラストの瞬間がとても気に入っています。 |
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映画『淵に立つ』 英語題:HARMONIUM 10月8日(土)より、有楽町スバル座ほか全国ロードショー 主題歌:HARUHI「Lullaby」(Sony Music Labels Inc.) 本日10/5(水)より配信リリース 『歓待』『ほとりの朔子』『さようなら』など話題作を世に出し続け、本作で小説家デビューも果たした深田晃司監督。 圧倒的な人間描写で“家族”を問う衝撃作。 郊外で小さな工場を営む夫婦とその一人娘。ある日、夫の旧い知人だという男がやって来て、奇妙な共同生活が始まるが、やがて男は残酷な爪痕を残して去っていく。 30代の若さで世界の映画シーンにその名を刻み続ける深田晃司監督の最新作が、カンヌ国際映画祭に初参加でいきなり公式部門にノミネートされ受賞を果たした!カンヌでは「日本で最も創造的な映画監督の1人」「ロベール・ブレッソンや大島渚を彷彿とさせる」など世界が熱狂・絶賛した、未だかつて誰も見たことのない衝撃の家族ドラマ。主演は、マーティン・スコセッシ監督『沈黙-サイレンス-』など国際的活躍もめざましい浅野忠信が、怪しくも魅力的な佇まいで家族を翻弄する男を熱演!夫婦役には、深田組常連俳優の古舘寛治が寡黙な夫役で新境地を見せ、変幻自在な演技が評判の筒井真理子が妻の心身の変化を凄まじいまでの説得力で体現。そのほか、日テレ「ゆとりですがなにか」の強烈なキャラクターで話題、TBSドラマ「仰げば尊し」、12月公開『アズミ・ハルコは行方不明』出演など若手俳優要注目の太賀が重要な役どころで出演している。 |
浅野忠信、筒井真理子、太賀、三浦貴大、篠川桃音、真広佳奈、古舘寛治
主題歌:
HARUHI「Lullaby」(Sony Music Labels Inc.)10月5日配信リリース決定!
小説:
「淵に立つ」深田晃司著(ポプラ社/2016年9月15日発行)
撮影:根岸憲一(J.S.C)
録音・効果:吉方淳二
美術:鈴木健介
音楽:小野川浩幸
サウンドデザイナー:オリヴィエ・ゴワナール
スタイリスト:村島恵子
プロデューサー:新村裕、澤田正道
エグゼクティブプロデューサー:福嶋更一郎、大山義人
制作プロデューサー:戸山剛
ラインプロデューサー:南陽
制作プロダクション:マウンテンゲートプロダクション
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
配給:エレファントハウス、カルチャヴィル
宣伝:マジックアワー
2016年/日本・フランス/日本語/ヨーロピアン・ヴィスタ/DCP/119分