この度、スペインの鬼才ペドロ・アルモドバルが製作し、2015年に開催された第72回ヴェネチア国際映画祭にて最優秀監督賞となる<銀獅子賞>を受賞した映画『エル・クラン』が9月17日(土)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国公開いたします!
ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞では、北野武やキム・ギドク、ポール・トーマス・アンダーソンなど各国を代表する監督が過去に受賞しており、アルゼンチンの俊英パブロ・トラペロ監督は本作の受賞で、名だたる監督に仲間入りを果たしました。 本作は・・・ |
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本作のタイトルになっている「エル・クラン」とは「一家」という意味。
アルゼンチン人であれば誰もが知っている衝撃事件を起こしたプッチオ家のことを指しています。事件が起きたのは軍事独裁政権の崩壊とともに善悪の基準が不確かになっていた1982年~1985年。 主導したのは父アルキメデスですが、母や5人の子供たちそれぞれも犯罪であるという自覚を持ちつつ、自ら関与していきました。 監督のパブロ・トラペロは本作の企画立案にあたり、事件の裁判官やジャーナリスト、周囲の住人など多くの関係者に取材を行いました。もちろん、プッチオ家の面々にも取材を試みましたが、母からは会うことを断られ、次男には友人を経由してSkypeで話を聞こうとしましたが実現しませんでした。しかし、父であり、首謀者のアルキメデスだけは違いました。本作製作が発表された2012年、「トラペロ監督に会って真実を話したい」と父アルキメデス本人からメディアを通して接触を図ってきたと明かします。当時、監督は別の企画のため国外におり、本作のためにアルゼンチンに戻った際にアルキメデスに会おうとしました。しかし、アルキメデスは既に亡くなっており、直接の取材は叶わなかったそうです。 |
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身代金ビジネスで生計を立てた犯罪者一家・プッチオ家 父であり、首謀者が監督に接触しようとしていた! アルゼンチン国内認知度100%の実話 『エル・クラン』 9月17日(土)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開です。 公式サイト:el-clan.jp |
監督:パブロ・トラペロ
脚本:パブロ・トラペロ、ジュリアン・ロヨラほか
製作:ペドロ・アルモドバル、パブロ・トラペロほか
出演:ギレルモ・フランセーヤ、ピーター・ランサーニ、リリー・ポポヴィッチほか
2015/アルゼンチン/110分/シネスコ/PG-12
配給:シンカ、ブロードメディア・スタジオ
宣伝:スキップ
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