2013年「ホテルローヤル」にて第149回直木賞を受賞、北海道在住の作家として一躍ベストセラー作家になった桜木紫乃の最高傑作が待望の初映画化。佐藤浩市、本田翼初共演の映画『起終点駅 ターミナル』。
北海道・釧路で約1ヶ月という時間をかけ撮影し、ついに完成を迎えた映画『起終点駅 ターミナル』を引っさげ佐藤浩市さん、本田翼さん、中村獅童さん、和田正人さん、篠原哲雄監督が完成披露会見に登壇しました。 『起終点駅 ターミナル』完成披露会見 |
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佐藤さん:人は自分勝手な想いを持ちながら、傷つき、また救われる。そういう想いを繰り返して生きているという事を描いている作品です。
と挨拶。今回物語を動かす相手役として本田さんがキャスティングされたことを知った時の気持ちを 佐藤さん:やばいかな、大丈夫かな、と(笑)。一抹の不安がありました。この役はいかにも不幸そうな女優さんがやるというのはちょっと違うと感じた。本田さんだからこそよかったんじゃないか。 とその起用に間違いはなかったと話し、対する本田さんは佐藤さんのコメントに笑顔で、 本田さん:安心しました(笑)!この歳で佐藤さんとお芝居をさせていただけるという事は本当に幸せな経験だったと思います。 と、佐藤さんとの共演に大きな喜びを感じている様子でした。 2012年のドラマ以来の共演を果たした中村さんは、撮影時に芝居の仕事があったにも関わらず本作への参加を快諾した事が明かされ、 中村さん:大好きな先輩と映画で初めて共演できて嬉しいです。 和田さん:吐きそうなほど緊張しましたが、佐藤さんの演技に感動しました と撮影時のエピソードを披露。 |
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さらにこの日は映画のテーマにちなみ、それぞれの人生を変えた運命の出会いを告白してもらうことに。
本田さん:この作品と佐藤さんとの出会いが大きかったです。 佐藤さん:翼のような若い子達に出会って、自分が教える立場になった。そんな風になったのは親父の影響が大きいと思います。 |
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マスコミ質疑応答
Q:劇中で振舞われるザンギやイクラは実際に佐藤さんが作られたそうですが? Q:お二人がお互いに驚かされたエピソードはありますか? 佐藤さん:翼には現場でなんかヘラヘラしていたから怒ったんですよ。そうしたら「えーだってぇー」って(笑)。でも彼女達ももちろん緊張してるんです。でもそれを見せないようにしているのが今の若い子なんだなと。現代のあり方を翼に教えてもらいました。だから今は若い役者がヘラヘラしててもあんまり怒らないようにしてます。 本田さん:ヘラヘラしていないと思っていたんですが…すみません(笑)あんまり緊張しないように心がけているんです。でも「えーだってぇー」とは言ってないですよ!「ええ、そうですか?」だったかと…(笑) 佐藤さん:少し脚色しました(笑)
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Q:役と自分の共通点は何かありますでしょうか?
佐藤さん:役を演じるということは、自分に肉体に役を通す事ですから、もちろん自分の経験が反映されています。罪を背負ったと勘違いして自分を罰していく男の姿というのは全て自分の事だと思ってやっています。 本田さん:今回の役は家族背景が複雑であったり、恋人が犯罪者であるという女の子なので、あまり共通点はないと思っていたんですね。でも完治さんと一緒にいる事で敦子の普通の女の子である部分も見えてきて、役を演じている上で自分と似ている部分を見つける事ができました。 『起終点駅 ターミナル』 11月7日(土)全国ロードショー |
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予告編をどうぞ!!
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出演:
佐藤浩市 本田翼
中村獅童 和田正人 音尾琢真 泉谷しげる 尾野真千子
原作:桜木紫乃「起終点駅 ターミナル」(小学館刊)
脚本:長谷川康夫
監督:篠原哲雄
主題歌:「ターミナル」My Little Lover(TOYSFACTORY)
配給:東映
(C)2015桜木紫乃・小学館/「起終点駅 ターミナル」製作委員会