現在、大ヒット公開中の『ジュラシック・ワールド』。
「『ジュラシック・パーク』で叶わなかった夢が遂に実現した」と語るスティーヴン・スピルバーグ製作総指揮の元、「シリーズの魅了を新たな世代に伝えたい」と語る新進気鋭のコリン・トレボロウ監督がメガホンをとり完成した本作。 実は、2人のクリエイターは、『ジュラシック・パーク』のスピリットを最新作に引き継ぎ、オマージュの数々を詰め込みました。 今回は、これを知ればさらに『ジュラシック・ワールド』を楽しめる!というオマージュの数々を、恐竜研究家・恐竜くんの解説と共に公開します! 恐竜くん…カナダ・アルバータ大学で古生物学を中心にサイエンスを学び、卒業後、トークショーの開催、恐竜展の企画・監修、執筆やイラスト制作等、幅広く活動中。 http://boropin.blog.shinobi.jp/ ここから先は若干ネタバレ!ですので、1度観た方のみ続きをご覧ください。 |
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・冒頭:地響きを立てて現れる小鳥 ⇒1作目ではグラント博士が「鳥は恐竜から進化した」と主張するシーンがあり、ラストシーンも、島から脱出する際のヘリコプターから鳥を見つめるシーンで幕を閉じます。「1作目の正統な続編」として位置づけられた本作が「鳥」の登場とともに幕を開けるのは、必然かもしれません。なお、鳥が恐竜であるというのは映画だけの話でなく、科学的に立証された定説でもあります。 ・港にたなびく「Welcome to Isla Nublar」ののぼり ・「JURASSIC WORLD」のゲート ・パーク中央に位置するメイン体験施設「イノベーションセンター」 |
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・映画の中での時間の流れ(二十数年)が現実の世界と同じ:ジュラシック・パーク1993年⇒ジュラシック・ワールド2015年 ⇒ストーリー内でクレアが「20年前は誰もが衝撃を受けた恐竜も、今では当たり前の存在になってしまい、誰も驚かない」と語るくだりは、「20年前のジュラシック・パーク公開時は誰もが度肝を抜かれたCGも、今やごくありふれたものになってしまった」という現実世界とシンクロします。もはや恐竜が当たり前になってしまった世界で何か新しいことはできないか、どうやったら人を驚かせられるか、客を満足させられるか…と苦心する映画内のパーク経営陣の悩みは、そのまま、映画『ジュラシック・ワールド』制作者たちの切実な悩みを投影したものかもしれません。 ・園内のステーキレストランの名前は「Winston’s」 ・パークのオペレーター「ロウリー・クルーザー」 |
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他にも!!!
・1作目に登場したジュラシック・パーク創設時の遺伝子学者ヘンリー・ウーが出世して再登場 いかがでしたか? 「このオマージュ気付かなかった!」という方はぜひ改めて劇場でチェック! 『ジュラシック・ワールド』 とっても大ヒット中! |
原題:Jurassic World
監督: コリン・トレボロウ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、トーマス・タル
製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー
脚本: リック・ジャッファ&アマンダ・シルヴァーandデレク・コノリー&コリン・トレボロウ
ストーリー: リック・ジャッファ & アマンダ・シルヴァー
キャラクター原案:マイケル・クライトン/キャスト:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、タイ・シンプキンス、ニック・ロビンソン
配給:東宝東和