吉永小百合と二宮和也が親子役で初共演した、山田洋次監督最新作

母と暮せば

が、この度無事クランクアップを迎え記者会見が行われました。

終戦から70年―。長崎を舞台に、原爆で一瞬にして人生を失った息子とその母親の物語を、山田洋次監督が丁寧に、丹念に描きました。やさしくて悲しい、山田監督が初めてつくるファンタジー作品です。

母と暮らせば記者会見

映画『母と暮せば』クランクアップ記者会見
日程:8月12日(水)
場所:ザ・プリンスパークタワー東京 ボールルーム
登壇者:吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信、山田洋次監督 

山田監督:暑い中ありがとうございます。8月9日吉永さんと長崎平和記念行事に参加してきました。70年前に起こったことを新目て考えました。この作品をこの年に作りたく、そして、それにふさわしい作品いなっと思います。
母と暮らせば山田洋次1

吉永さん:長崎平和記念式典に参加させていただいて、被爆者の方たち、そして、市民の方たち。2度と核兵器が使われてはいけないと平和に対する強い思いを持っていらっしゃるということを感じることが出来ました。いま、若い方たちが広島や長崎で何が起こったか知らない方もいると聞いています。是非この映画を観て、あの時起こったこと。そして、これからどうやって歩いて行かなければいけないかを感じていただければと思います。
母と暮らせば吉永小百合1

二宮さん:僕は今回、史実に基づいて皆が一丸となって長崎の原爆を知る機会を与えていただきました。自分がどう思うか、考えるか?是非、この映画から感じていただければと思います。

黒木さん:私は、戦争をリアルに知らない年代。前向きに生きていく役を演じさせていただき嬉しく思っています。
母と暮らせば黒木華

浅野さん:監督とは何度かご一緒させていただき、今回も有難く思っています。今回足を戦争で失った役。この映画を通してそんなところも感じていただければと思います。
母と暮らせば浅野忠信

MC:終戦70年に本作の製作の意味は?

山田監督:きっかけは井上ひさしさんの娘さんから、母と暮らせばと言う長崎原爆を題材にした作品をおつくりになりたかったんだと。そして映画化できないかと言うことで始めました。広島舞台の父を暮らせばは父を失った娘の話。母と暮らせばは、息子を亡くした母。そのもとに亡霊として戻る息子。即座に思いついたんですね。どこかで運命を感じました。

母と暮らせば山田洋次&吉永
MC:山田作品に出演にあたって。そしてエピソードは?

吉永さん:今回怖いくらい監督の情熱を感じました。また、上手くいかない時でも息子。二宮さんの軽やかな演技に任せて最後まで乗り切ることが出来ました。

二宮さん:凄く緊張しました。現場に入ると独特の空気で。いろんな経験が邪魔しちゃだめだと。書きなぐるように挑みました。

黒木さん:今回は台詞が長崎弁で苦労しました。また、監督の思いが強くて。今回長崎の方や監督に撮影の合間に当時のことを聞いたりして、役が少しづつ作られた感じでした。

浅野さん:父と暮らせばにも出ているので不思議な感じでした。

記者:まもなく終戦ですが、平和についてどう思われますか?

山田監督:8月15日終戦日。この会場にいる人で終戦日を知っているのは僕だけではないでしょうか?この先の日本。そして自分たちがどうなっていくのか不安だったことを覚えています。長崎市長の平和宣言と被爆者の方のメッセージを聞きながら、長崎の教会の鐘が鳴って。平和への思いをあらためて思いました。後の世代に記憶を伝えなくてはと思いました。
母と暮らせば山田洋次3

吉永さん:語り継いでいくことの大切さ。それを続けていくこと。そう言った作品を残していくことが必要だともいます。かけがえのない人を亡くした方の映画。70年前にはそういう思いをした方が沢山いたとおもいます。こうした映画で戦争に関して、そして生きることに関して考えていただけたらと思います。
母と暮らせば山田洋次&吉永2

記者:(吉永さん、二宮さんへ)撮影中、お互いをファーストネームで呼び合う程仲が良かったと伺いました。
仲良しエピソードはありますか?

二宮さん:和也(カズナリ)さんと呼んでいただいて、ドキドキしました。(笑)
親にも一度も呼んでもらったことがないんです。僕の初めての人です!(笑)
和也(カズヤ)と書いてカズナリと読むのですが、読み間違いされることが多いので、「もういっか」と自分でも諦めていたんですが、第3者がいる時、吉永さんが「カズナリさんです」と紹介してくださるんです。暗に「カズヤじゃないですよ、カズナリですからね!」と宣伝してくださっていたんです!“もうカズヤでいいや”と思っていた自分をぶん殴りたいですね!(笑)

吉永さん:どうお呼びしていいかわからなかった時「小百合さん」と呼んでくださって嬉しかったです。
お陰で距離が縮まりました。それに二宮さんが「本当の母親より一緒にいる時間が長い」とおっしゃってくださいました。(二宮さんがテレビなどで)危険なシーンを撮影しているところを見かけると「うちの息子大丈夫かしら!」と思っていました。(笑)

最後に
MC:折鶴に書いた思いは?

吉永さん:核のない世界を。

二宮さん:笑ってみんなで明日を迎える。

黒木さん:普通に幸せに暮らせる毎日を。

浅野さん:喜びをありがとう。

山田監督:反核!!

MC:ランタンに書かれたメッセージを

山田監督:せめてこの国がどおりの通る国であって欲しい。僕たちの国は。

吉永さん:戦後がいつまでもいつまでも続いてほしい。核兵器を無くして。

母と暮せば

12月12日(土)より全国ロードショー

公式サイト:http://hahatokuraseba.jp/
公式Facebook:https://www.facebook.com/hahatokuraseba
公式Twitter:https://twitter.com/hahato_kuraseba

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物語・・・
1948年8月9日。長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二がひょっこり現れる。
「母さんは諦めが悪いからなかなか出てこられなかったんだよ」。
その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになる。
二人はたくさんの話をするが、一番の関心は浩二の恋人・町子のことだった。
「いつかあの子の幸せも考えなきゃね」。
そんなふたりの時間は、奇妙だったけれど、楽しかった。
その幸せは永遠に続くようにみえた―。

出演:吉永小百合、二宮和也、黒木華 浅野忠信 加藤健一
監督:山田洋次 
音楽:坂本龍一
脚本:山田洋次・平松恵美子
製作:「母と暮せば」製作委員会 
制作・配給/松竹株式会社 
(C)2015「母と暮せば」製作委員会

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