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劇伴収録メイキング映像到着
60年の時を経て・・・
「日本侠客伝」シリーズ(64 年-)、「仁義なき戦い」シリーズ(73 年-)などを手掛け、東映黄金期の礎を築いた脚本家・笠原和夫が1964年に執筆した幻のプロットが、60年の時を経て映画化。『十一人の賊軍』が、2024年11月1日(金)に開幕!運命と対峙する激闘が日本人の奥底に燻る反骨精神に火をつけます。
白石和彌×松隈ケンタ×ミラノ交響楽団
東京国際映画祭オープニング作品に選出され、いよいよ公開が来月11月1日に迫る『十一人の賊軍』より、劇伴収録の様子を収めたメイキング映像が到着しました!

本作の音楽を担当した松隈ケンタと白石和彌監督が劇伴の収録でタッグを組んだのはなんと、イタリア・ミラノを拠点に活動する“ミラノ交響楽団”!メイキング映像では、今年2024年4月にミラノのコンサートホール、オーディトリウム・ディ・ミラノ(Auditorium di Milano Fondazione Cariplo)に降り立った2人の様子が切り取られ、収録前から大規模なスケールでの収録に期待の表情を浮かべている。白石監督はこの収録を「幸せな空間」と表現し、「松隈さんの音楽がすごく良くて、音楽が一日中耳で鳴っている感覚だった」と楽曲と生で聴く演奏の迫力に喜びの言葉をこぼした。
短い期間ながら現地のスタッフ・奏者たちと心を通わせ、時に意見をぶつけ合いながら収録を終えた松隈からは、「まずは楽しんでやるというイタリアの気質のようなものを感じました。そして、“ジャポネーゼに負けないように!”という熱い気持ちもあったみたいなので、いいケミストリーが生まれたと思います!」と楽曲に対する自信のコメントも。
日本の音楽シーンを賑わす松隈ケンタによる、日本のアイデンティティが随所に感じられる繊細なサウンドと、イタリアが長い歴史の中で培ってきた芸術へのアツい情熱が吹き込まれた演奏が掛け合わさり、生命力にあふれた楽曲が完成した。登場人物たちの沸き立つ怒り、哀しみ、愛情、闘志…生きる意味となる、あらゆる感情を内包した曲たちもぜひ劇場で体感してほしい。
<松隈ケンタ コメント>
ミュージシャンとしては海外レコーディング、しかもオーケストラでというのは一つの夢でもあるのでやっぱり楽しみで挑戦し甲斐がありました。その反面、イタリアでの収録についてはスタッフさん含め、未知の領域でもあったので、ドキドキしながら現地まで行きました。
収録前から音の厚みやスケール感など、日本とはまた違った迫力が出せるのではないかと期待し、この映画も世界に届けようという想いがあるので、世界クオリティを目指しました。
オーケストラの皆さんからは演奏前にストーリーを教えてほしいと言われました。その場でストーリーを教えると、その後の演奏がガラッと変わったり、ぴたりと揃ったりするんです。感受性、想像力、表現力が素晴らしい方々でしたし、まずは楽しんでやるというイタリアの気質のようなものを感じました。そして、「ジャポネーゼに負けないように!」という熱い気持ちもあったみたいなので、いいケミストリーが生まれたと思います!
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『十一人の賊軍』
2024年11月1日(金)全国ロードショー
公式 HP:
https://11zokugun.com/
公式X:
@11zokugun_movie
公式Instagram:
@11zokugun_movie
舞台は 1868 年、「鳥羽・伏⾒の戦い」を皮切りに、15 代将軍・徳川慶喜を擁する「旧幕府軍」と、薩摩藩・長州藩を中心とする「新政府軍=官軍」で争われた“戊辰戦争”。
明治維新の中で起きた内戦であり、江戸幕府から明治政府へと政権が移り変わる激動の時代である。その戦いの最中、新発田(しばた)藩(現在の新潟県新発田市)で繰り広げられた歴史的事件・奥羽越列藩同盟軍への裏切り=旧幕府軍への裏切りのエピソードをもとに、原案・笠原和夫は罪⼈たちが「決死隊」として新発田藩の砦を守る任に就くストーリーを創作した。
笠原は「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉の通り、勝った方が全て正しく、勝敗によって善悪が決まるのが当たり前の時代に“果たして勝つことだけが正義なのか?”と一石を投じるべく、憎き藩のために命をかけて砦を守らなければならない罪⼈たちの葛藤を構想した。しかし当時の東映京都撮影所所長・岡田茂は物語の結末が気に入らずボツに。怒りに狂った笠原は350 枚ものシナリオを破り捨ててしまい、日の目を見ることのないままとなってしまったが、笠原和夫が描こうとしたドラマは今まさに日本が抱えている社会問題とシンクロすると確信した現代の東映が企画・映画化。
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出演:
山田孝之 仲野太賀
尾上右近 鞘師里保 佐久本宝 千原せいじ 岡山天音 松浦祐也 一ノ瀬颯 小柳亮太 本山力
野村周平 田中俊介 松尾諭 音尾琢真 / 柴崎楓雅 佐藤五郎 吉沢悠 / 駿河太郎 松角洋平
浅香航大 佐野和真 安藤ヒロキオ 佐野岳 ナダル / 木竜麻生 長井恵里 西田尚美
玉木宏 / 阿部サダヲ
スタッフ:
監督:白石和彌
原案:笠原和夫
脚本:池上純哉
音楽:松隈ケンタ
企画・プロデュース:紀伊宗之
プロデューサー:髙橋大典
ラインプロデューサー:鈴木嘉弘 キャスティングプロデューサー:田端利江 音楽プロデューサー:津島玄一
撮影:池田直矢 照明:舘野秀樹 録音:浦田和治 音響効果:柴﨑憲治 編集:加藤ひとみ
美術:沖原正純 装飾:郷原慶太
小道具:松永一太 衣裳:大塚満 メイク床山:山下みどり 特殊メイク:中田彰輝
アクションコーディネーター:吉田浩之 操演:宇田川幸夫 ガンエフェクト:早川光
シニアVFXスーパーバイザー:尾上克郎 特撮/VFXスーパーバイザー:神谷誠
監督補:松尾浩道 助監督:藤江儀全 制作担当:松村隆司
制作プロダクション:ドラゴンフライエンタテインメント
配給:東映
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