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完成披露試写会舞台挨拶

 
中山晋平が作曲した数々のヒット曲の誕生を描く、感動の音楽映画『シンペイ〜歌こそすべて』が完成し、11月22日からの長野県先行ロードショー、2025年1月10日からの全国公開を前に、中山晋平の出身地・長野県中野市で完成披露試写会が行われ、主演の中村橋之助、土屋貴子、神山征二郎監督らによる舞台挨拶が行われました。
『シンペイ〜歌こそすべて』完成披露
 
完成披露試写会舞台挨拶
日時:9月15日(日)
場所:長野県 中野市市民会館 ソソラホール 大ホール
登壇:
中村橋之助(晋平役)
土屋貴子(晋平の母・ぞう役)
神山征二郎(監督)
新田博邦(プロデューサー)
中山治(中山晋平氏の孫)
湯本隆英(長野県中野市市長)
武田徹(ラジオパーソナリティ)

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キャスト&監督ら舞台挨拶

 

上映前

完成披露試写会の主催者を代表して、長野県中野市の湯本隆英市長が挨拶し、700席満席の会場を見て、「晋平先生のこの映画に対する皆さんの関心の高さが伺える」と話した。
『シンペイ〜歌こそすべて』完成披露
「この映画は、本市が誇る偉大な作曲家・中山晋平先生の、少年期から晩年期までを描いた作品」と紹介して、上映がスタート。
 
 

上映後

MCの新田博邦プロデューサーが登場し、「いかがでしたか?」と聞くと、会場は割れんばかりの拍手で包まれた。
 
観客を代表して、客席で見ていたというラジオパーソナリティの武田徹氏が登壇。「よくできていて、素直に面白かったと思います」と話し、「みなさんが知っている曲がどのようにして生まれたのかというところが興味深かった。特に『ゴンドラの歌』」と具体例を挙げた。
『シンペイ〜歌こそすべて』完成披露
 
神山征二郎監督は、「25年前位から、もしできるなら、私が元気なうちに中山晋平さんの生涯を映画にしたいと思っていたので、みなさんに見てもらえてホッとしました」と挨拶。
『シンペイ〜歌こそすべて』完成披露
 
晋平の母・ぞう役の土屋貴子は、「監督には、『ぞうさんは細くて小さい方だったようですよ』と優しく言われ、5kg減量しました」と裏話を披露した。
『シンペイ〜歌こそすべて』完成披露
 
中山晋平を演じた中村橋之助は、「偉大な中山晋平さんに恥じない作品を作らなくてはいけない、恥じない中山晋平として存在しなくてはならないということを大切に務めさせていただきました」と撮影時の意気込みを話した。
『シンペイ〜歌こそすべて』完成披露
橋之助は、「普段、歌舞伎、舞台、ミュージカルだとかに出させていただいているんですけれど、映像のお芝居は、2〜3度ドラマに出させていただいた位でほぼほぼ初めてでした。」と話し、一緒に登壇した土屋演じる母・ぞうについて、「ぞうさんが亡くなったところは、撮影初日の1シーン目だったんです!」と激白。「舞台だったら、生まれてから死ぬまでを順番にやっていくんですけれど、映画やドラマは時系列がバラバラの状態で撮影していくので、すごいなと思いました。」と映画やドラマの役者に敬意を払った。
 
監督が観客に、「このポスターでもわかりますけれど、橋之助さんは中山晋平にしか見えないでしょ?」と話しかけると、観客は大拍手で応え、監督は「何をやっても本人にしか見えない俳優さんもたまにいますけれど、役者というのは『役になる人』という意味なんです。」と橋之助の演技を絶賛した。
 
『シンペイ〜歌こそすべて』完成披露
新田プロデューサーは、「伝記ものをやるときは、遺族の方や親族の方とトラブることもあるけれど、今回は最初から理解をいただいていた」と中山晋平氏のお孫さん・中山治氏を紹介。中山氏は、「いい映画を見させてもらった」と感謝の言葉を述べた。
『シンペイ〜歌こそすべて』完成披露
 
土屋は「みなさんと一緒にこの映画を見させていただいて、みなさんがクスッと笑ったり、のめり込む空気を感じ、私たち製作陣・役者陣が頑張って作って、それを見ていただけたと感無量です。11月22日から県内先行上映されます。今日が飛び立った最初の日です。ここから高く高く届けていただけたらと思います。」と締めの挨拶をし、最後に観客全員とキャスト・監督が中山晋平が作曲した「シャボン玉」を合唱で終えました。
『シンペイ〜歌こそすべて』完成披露

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『シンペイ〜歌こそすべて』

 
公式サイト:
http://shinpei-movie.com/
 
X:
@shinpei_film
 
Instagram:
@shinpei.film
 
Tiktok:
@shinpei.film
 
『シンペイ〜歌こそすべて』中村橋之助
 
母との約束を胸に日本人の心を音符にした男がいた
 音楽を愛する全ての世代に贈る、新たな音楽映画が誕生した!映画史に残る黒澤明監督の傑作『生きる』(1952年)で主演・志村喬が歌った『ゴンドラの唄』、「カチューシャかわいや わかれのつらさ」という歌詞が爆発的な流行語となった『カチューシャの唄』、日本映画初のタイアップ主題歌『東京行進曲』、盆踊りの定番曲で、東京ヤクルトスワローズやJ1・FC東京の応援ソングとしても知られる『東京音頭』、子どもからシニアまで口ずさみ、フランスの幼稚園でも歌われる『シャボン玉』や『てるてる坊主』……。明治に生まれ、大正・昭和を生き、今も歌い継がれ、童謡、歌謡曲、音頭、民謡まで幅広いジャンルの約2000曲を残した作曲家・中山晋平(1887~1952)。その生涯を、彼の音楽ととともに綴っていく。
 
 晋平役は映画初出演にして初主演となる歌舞伎俳優・中村橋之助。28歳の橋之助が、新たなジャンルに挑戦し、18歳から亡くなる65歳までを見事に演じきった。
 子供は産めないが、晋平が自分の音楽の理解者と知り結婚を決める敏子役で志田未来、『東京行進曲』や『東京音頭』の作詞家・西條八十役で渡辺大、劇団芸術座の俳優・沢田正二郎役で染谷俊之、『シャボン玉』などの作詞者で童謡界の三大詩人と言われた野口雨情役で三浦貴大が出演。
 鹿児島随一の売れっ子芸者歌手でありながら、晋平との結婚を機に芸の世界から足を洗い、晋平に尽くす喜代治役で中越典子、西洋の役と聞き美容整形までする、島村抱月の愛人でもある“情熱の歌う女優”松井須磨子役で吉本実憂、夫の抱月と須磨子の関係を疑う抱月の妻・島村市子役で高橋由美子、ピアノの習得が卒業レベルではない晋平の才能を見出す幸田先生役で酒井美紀、『東京行進曲』の歌い手で、晋平、雨情と“全国 歌の旅”に出る歌手の佐藤千代子役で歌手としても活躍する真由子、夫が亡くなり、4人の子を手放すよう言われるも、身を粉にして女で一つで育て上げた晋平の母・ぞう役で土屋貴子が出演し、多様な女性の生き様を体現する。
 ほかにも、晋平に音楽の基礎を教える音楽の権威・東儀鉄笛役で辰巳琢郎、晋平と八十に日本の映画主題歌第1号となる『東京行進曲』を発注するビクター宣伝部長・岡庄五役で尾美としのり、早稲田大学に辞表を提出する抱月を引き止めようとする坪内逍遥役で川﨑麻世、晋平の母・ぞうに中山から出戻るよう言う山田本家当主役で林与一、そして青年期の晋平の芸術の師である劇作家・島村抱月役でベテラン、緒形直人が脇を固めた。
ナレーションは、岸本加世子が担当する。
   
 音楽を担当したのは、北野武監督の『その男、凶暴につき』(1989年)などの映像作品を始め、幅広いジャンルで活躍する久米大作。晋平の気持ちに寄り添い、ドラマチックに盛り上げる。心躍るオープニング『東京音頭』、『ゴンドラの唄』誕生の瞬間を表現したピアノと笛による楽曲は聴きどころの一つだ。中山の全12曲はすべて新録音。真由子、吉本が自ら歌っていることも注目だ。エンディング・テーマ『ゴンドラの唄』は、NHK紅白歌合戦の出場経験のある歌手で82歳の俳優の上條恒彦が11年ぶりにレコーディングを行った。
 
 企画・プロデュースの新田博邦は音楽、映画作品を数多く手掛け、近年では鈴木紗理奈主演の『キセキの葉書』(2017年)、ベストセラー絵本を映画化した『ばあばは、だいじょうぶ』(2019年)、高橋長英、柳澤愼一主演の『兄消える』(2018年)を送り出している。「『ボヘミアン・ラプソディ』『グリーンブック』など音楽伝記映画は世界的なブームになっているが、独自の音楽を残した中山晋平の人生を世界に通じる音楽映画にしたかった」と語る。
 
 メガホンを取ったのは、年間邦画配給収入1位を記録した『ハチ公物語』(1987年)、『遠き落日』(1992年)、『ひめゆりの塔』(1995年)などで知られる巨匠・神山征二郎。監督人生50年を超える名匠は晋平の出身地、長野で暮らしており、晋平の楽曲と人生に魅せられ、「この映画を集大成にしたい」との覚悟で臨んだ。脚本は『クライマーズ・ハイ』『孤高のメス』『凪待ち』『碁盤斬り』の加藤正人が手掛けた。
 
 2023年9月から2024年4月まで、中山晋平ゆかりの長野県内(上田市、長野市、須坂市、松本市、中野市、佐久市など)を中心に、岐阜、静岡、東京でロケをし、明治、大正、昭和の東京、長野を再現。四季折々の自然、雄大な山々も切り取っている。
 
あらすじ
信州から上京した中山晋平(中村橋之助)は、無事、東京音楽学校(現:東京藝術大学音楽学部)に入学するが、ピアノの習得が卒業レベルではないため、落第・留年の危機に陥る。しかし、幸田先生(酒井美紀)に演奏以外の才能を見出され、1912年(明治45年)、どうにか卒業する。演出家・島村抱月(緒形直人)の「芸術は大衆の支持を離れてはならない」という教えの元、1914年(大正3年)、抱月の「日本の新しい歌を」、そして西洋の役と聞き美容整形までした歌う女優・松井須磨子(吉本実憂)からの「難しい歌はダメ」というリクエストに応え、『カチューシャの歌』を作曲。西洋の音律「ララ」を足すことを提案し、大ヒットする。その後も、「母ちゃんが歌える歌をいっぱい作って」という母・ぞう(土屋貴子)との約束を守り、母の死の直後にも悲しみの中、『ゴンドラの唄』を作曲。1921年(大正10年)には、作詞家・野口雨情(三浦貴大)の『枯れ芒』を改題して世に出した『船頭小唄』が大流行。翌1922年(大正11年)、児童文芸雑誌「赤い鳥」の童謡運動に賛同した雨情が『シャボン玉』を作詞。雨情の最初の子供は7日で亡くなったという裏話を知った晋平は、雨情の想いを汲んで作曲する。子供たちが歌うのを聴き、涙する雨情。晋平自身は、子供は産めないが、自分の音楽の理解者である敏子(志田未来)と結婚し、二人の養子を迎え、幸せに暮らしていた。1929年(昭和4年)、作詞家・西條八十(渡辺大)と組み、映画の主題歌『東京行進曲』を制作。大ヒットしたが、新聞に「日本の新民謡はイタリアのそれと比べてあまりに下劣」と評が載り、また、長年組んできた歌手・佐藤千夜子(真由子)は、「本場のオペラを学びたい」と晋平の元を去る。新進気鋭の作曲家・古賀政男が新しい風を吹かし、自信を失くした晋平だったが、そんな折、信州出張時に16歳の時に代用教員をした小学校に寄ると、子供たちが自分の作曲した「てるてる坊主」を歌ってくれる。また、鹿児島出張では、鹿児島随一の売れっ子芸者歌手の喜代治(中越典子)と出会い…

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中村橋之助
志田未来/渡辺大 染谷俊之 三浦貴大
中越典子 吉本実憂 高橋由美子/酒井美紀 真由子 土屋貴子
辰巳琢郎 尾美としのり 川﨑麻世/林与一/緒形直人
ナレーション:岸本加世子
監督:神山征二郎
企画・プロデュース:新田博邦
脚本:加藤正人、神山征二郎  音楽:久米大作  撮影・編集:小美野昌史
照明:淡路俊之  録音:治田敏秀  美術監督:新田隆之  助監督:菱沼康介 装飾:工藤秀昭
エンディングテーマ:『ゴンドラの唄』上條恒彦
後援:長野県 特別後援:公益社団法人 日本作曲家協会
協力:中野市、上田市、須坂市、松本市、長野市
製作:「シンペイ」製作委員会
配給:シネメディア
2024年/日本/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/127分
©「シンペイ」製作委員会2024
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