宮沢りえ、石井裕也監督が釜山へ辺見庸の小説「月」を原作に、脚本・監督に石井裕也、主演に宮沢りえ、共演にはオダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみといった布陣で製作した映画『月』。 この度、10月4日〜13日で開催される第28回釜山国際映画祭、ジソク部門(Jiseok部門)にて出品が決定し、10月4日に実施されたオープニングレッドカーペットイベントに、宮沢りえ、石井裕也監督が参加しました。 10月4日、釜山国際映画祭のオープニングイベントが行われた。会場は5,000人のアジア最大規模の会場のキャパシティを埋め尽くす人々で埋まり、大盛況のオープニングとなった。 コロナ明けからは2回目の開催となる今年は、日本からのゲストも多く来韓しており、宮沢りえ、杉咲花、田中麗奈ほか華やかな女優陣たちが参加。 映画祭のナビゲーターとして韓国のスター、『パラサイト半地下の家族』『ベイビー・ブローカー』のソン・ガンホが登壇し、レッドカーペット上では石井裕也監督、宮沢りえらとも握手を交わし、観客に大きくアピールをした。他、中国の至宝ファン・ビンビン、そして中国のスター俳優、チョウ・ユンファらも参加し、華やかな映画祭のスタートとなった。
また、主人公を演じる上で宮沢は、「洋子(宮沢が演じた役)が持っている様々な葛藤から逃げ出さずに、向き合い続けるということにとてもエネルギーが必要でしたし、時々逃げ出したくなることもありましたが、精神力を保つことが一番大変でした。でも監督のエネルギー、スタッフの誠実さ、そして頼もしいキャストの皆さんに支えられて逃げ出さずに来れたと思います。」と作品に対する道のりを語った。 さらに、石井監督はこの題材を映画化することについて「チャレンジングな題材だということはわかっていたので、怖いという思いが先行しましたが、同時にこれはどうしても自分がやらなければならない映画だということは確信しました」と覚悟を持って作品に挑んだことを明かした。 |
|
<ジソク部門とは>本作がノミネートされたジソク部門(Jiseok部門)は、2017年から設定されていたキム・ジソク賞を独立させ昨年新設された部門で、新人をのぞけば唯一のコンペティション部門となる。本年は10本の作品の中から最大2作品にキム・ジソク賞が送られる。『羊の木』(吉田大八監督)『義足のボクサー』(ブリランテ・メンドーサ監督)がキム・ジソク賞を受賞している。授賞式は10月13日を予定している。 |
|
映画『月』10/13(金)新宿バルト9、ユーロスペース他全国公開 作品について そして宮沢りえ、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみといった第一級の俳優陣たちもまた、ただならぬ覚悟で参加した。本作は日本を代表する精鋭映画人たちによる、最も尖鋭的な総力をあげた戦いだといっても過言ではない。この作品が描いている本質は、社会が、そして個人が問題に対して“見て見ぬふり”をしてきた現実をつまびらかにしているからだ。本作が世に放たれるーそれはすなわち、「映画」という刃が自分たちに向くということだ。覚悟しなければならない。そう、もう逃げられないことはわかっているからー。 物語・・・ |
宮沢りえ
磯村勇斗
長井恵里 大塚ヒロタ 笠原秀幸
板谷由夏 モロ師岡 鶴見辰吾 原日出子 / 高畑淳子
二階堂ふみ / オダギリジョー
監督・脚本:石井裕也
原作:辺見庸『月』(角川文庫刊) 音楽:岩代太郎
企画・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
製作:伊達百合 竹内力 プロデューサー:長井龍 永井拓郎
アソシエイトプロデューサー:堀慎太郎 行実良
撮影:鎌苅洋一 照明:長田達也 録音:高須賀健吾 美術:原田満生 美術プロデューサー:堀明元紀 装飾:石上淳一 衣装:宮本まさ江 ヘアメイク:豊川京子 千葉友子(宮沢りえ) 特殊メイク・スーパーバイザー:江川悦子 編集:早野亮 VFXプロデューサー:赤羽智史 音響効果:柴崎憲治 特機:石塚新 助監督:成瀬朋一 制作担当:高明 キャスティング:田端利江
制作プロダクション:スターサンズ 制作協力:RIKIプロジェクト
配給:スターサンズ
(2023年/日本/144分/カラー/シネスコ/5.1ch)
(C)2023『月』製作委員会