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完成披露舞台挨拶

「相続」と「家族」

少子高齢化社会と言われる今だからこそ、向き合うべき制度である「成年後見制度」(2000年に発足)の問題を描きつつ、《時価6億円》の値打ちがある伝説の真珠を巡る、ある家族の大騒動を軸に進むのだが、、、予想外の連続に思わず「学び」、「笑い」、「涙する」真珠を巡るある家族の大騒動を描く『親のお金は誰のもの 法定相続人』が2023年10月6日(金)に全国劇場公開となります。

このたび、9月7日(木)にシネマート新宿にて完成披露舞台あいさつを実施。W主演となる比嘉愛未と三浦翔平、主題歌「Bitter」を担当したビッケブランカ、そして田中光敏監督が登壇しました。
「親のお金は誰のもの 法定相続人」
完成披露舞台あいさつ
日時:9月7日(木)
場所:シネマート新宿
登壇:比嘉愛未、三浦翔平、ビッケブランカ、田中光敏監督
MC:八雲ふみね

映画情報どっとこむ ralph 比嘉愛未、三浦翔平

映画上映前、大勢の観客で埋まった会場内にやってきた比嘉が「やっぱり映画ってすごいなと思うのが、去年の4月に伊勢志摩で、1カ月かけて撮影したんですけど、それを1年後に皆さまにお届けできることができたということ。感無量ですね」としみじみ。「親のお金は誰のもの 法定相続人」

三浦も「本日、皆さまにお届けできるということで。10月6日公開なので、まだ気は抜けないですけど、今日観た感想をぜひまわりの方に伝えていただければ」と呼びかけた。「親のお金は誰のもの 法定相続人」

伊勢志摩を舞台に、伝説の真珠をめぐる家族の大騒動と、成年後見制度の問題をハートフルに描きだした田中監督は、「本当に美しい風景と、美しい心を持った三重県の英虞湾を舞台にして。愛と赦(ゆる)し、家族の物語を描こうと思いました。ただこういう世の中なので、楽しく描きたい。楽しく笑いながらも、ちょっと優しい気持ちになれるような、温かい映画をつくれたらなと思いました」とその思いを語ると、「親のお金は誰のもの 法定相続人」W主演を務める二人について「コロナ禍での撮影ではあったんですけど、この主演のお二人の現場での集中力はすごくて。しっかりと役を演じきってくださった。そしてこのお二人だけでなく、出てくださっている役者の皆さんが実力派ばかりで。そういう意味で本当にお仕事を一緒にしたかった方たちと現場をご一緒できたことは本当にうれしかったですね」としみじみ語った。

 そしてそんな本作をハートフルに包み込むような主題歌「Bitter」を担当したビッケブランカも、「ひとあし先に映画を見させていただいてから、曲をつくったんですけど、今、監督がおっしゃったとおり、ロケーションがすごく良くて。(主演の)お二人を始めとした皆さんのお芝居も面白く、伝えたいメッセージもドンと伝わってきた。そうやって、いち観客として素直に映画を観た時に、そこで流れてほしいと思うような音楽をリアルタイムで想像しながら。そこからはわりとすぐに、素直に曲を書くことができました」と振り返った。「親のお金は誰のもの 法定相続人」

 本作で比嘉が演じた遥海は、とあることをきっかけに父親と疎遠になり、東京で暮らしていたが、母の死をきっかけに生まれ故郷の伊勢志摩に戻ることで、もう一度自分の人生が動き出すことになる。「心の中に葛藤を抱えた役どころだったので、わたし自身も演じていて苦しかったですね」と切り出した比嘉は、「実は自分と似ている部分もあって。わたし自身も、親子の確執とまではいかないですが、親子関係っていろいろとぶつかったり、誤解をしてしまったりということがあるじゃないですか。そういった自分の中にも記憶にある感情を掘り返しながら、役に向き合いました。そこは確かにうそがなかったので。それが少しでも作品に現れていたらいいなと思っていましたね」と正直な思いを吐露。

 そして自分が演じた役柄にしんどさを感じていた、というのは三浦も同じだったようだ。「人それぞれ、いろんな葛藤や過去、トラウマなどを抱えて生きていると思うんですけど、(三浦演じる)龍之介という人物は、その中のひとつを抱えて生きている人間なので、自分自身でも気付いていないこと、または気付いてるんだけど、気付きたくないという葛藤の中で龍之介を演じていたので。けっこう演じていてしんどかったんです。龍之介という役を楽しめたかというと、そうではなく。苦しかったんですよね」という三浦に、比嘉も「一緒ですよね。分かる!」と共感の嵐。さらに三浦が「みんな問題を抱えていて。そこから一歩を踏み出していくので。みんなけっこう苦しみながらでしたね。もちろん撮影自体はめちゃくちゃ楽しかったんですけど。カメラの前に立ってお芝居をすると、ここ(心)にあるものを押し殺しながら演じているということがけっこうあったので。苦しかったですね」とその撮影を振り返った。

そんな二人の告白に対して、田中監督も感謝の思いがあふれてきたようで、「そういう意味で、本当に二人が現場を引っ張ってくれた。比嘉さんからは、けっこう夜中までどう役づくりをしたらいいのかと(悩みながら)鏡に向かってやっていたという話を聞いて。いろいろと苦しめていたんだなという感じがしていました。でもそういう中で演じてくれた二人の姿は、カメラを通して見もすごくいい形でカメラに入ってくれていたので。僕としては二人に主演をやっていただいて良かったなと思いますし、そしてまわりの人たちがうまく支えてくれた。そういう物語だったんで、僕も撮っていて楽しかったです」と振り返った。

そして劇中では、《時価6億円》の値打ちがある伝説の真珠をめぐる騒動が描かれる本作にちなみ、「もし6億円があったら何に使うか」という質問が。それにはまずビッケブランカが「1カ月くらい何もせず待ちますね。そうするとあくせく働かなくていいや、という感覚が出てくると思うので。本当に退屈なままで生きていけるのか。自分の性格上、何かやってないと落ち着かないということになると思うんで、そしたら6億円全部つかって、すごくいい音楽スタジオをつくりたいと思います」と口火を切ると、比嘉は「わたしはいりません!」とキッパリ言いつつも、「そんな大金を手にしたら、自分の人生が壊れてしまいそうで。でももしそんな大金を手に入れるとしたら、環境保護に使いたい。あとは今回、伊勢志摩の方にたくさんご協力をいただいたので、その恩返しとして、地産地消などを応援できるようなことにまわせたらなと思います」とコメント。

そして三浦は「今、日本の海で6億円の真珠というのはほとんどつくることができなくなっているんです。これはなぜかというと、海が枯れてきていることなんです。人間が排出するものによって、どんどん海が死んでいっているからなんですよね。これが本作の裏テーマとしてあるんですけど、やはり今回、三重県にお世話になったので。三重県の真珠づくりに全部」と語ると、会場からは「おお!」と称賛の声が。だが、ふと何かの考えが頭をよぎったのか、「ごめんなさい、(三重県には)3億円で」と語った三浦。「残りの3億円は、監督の新しい作品に!」と言い直すと、会場からは大きな拍手が鳴り響いた。

そんな大きな夢を語り合い、温かな雰囲気に包まれた会場内。そして最後に「皆さまのお力をお借りして。10月6日の公開をさらに盛り上げていきたいと思います!」と語る三浦。続く比嘉も「冒頭で監督がおっしゃった通り、愛と赦(ゆる)しがテーマだと思っております。赦(ゆる)せることって、自分もそうですし、相手のことも赦(ゆる)すことができたのなら、いろんな人間関係の悩みも解消されるんじゃないかなと思っております。この作品は観てくださる方の背中を優しくポンと押してくれるような、優しいメッセージ性が込められていると思いますので、皆さんに届いてほしいと願うばかりです。これからも応援をよろしくお願いします!」と会場に呼びかけた。

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『親のお金は誰のもの 法定相続人』

2023年10月6日(金) シネマート新宿、イオンシネマほか全国公開 

公式HP:
https://oyanookane-movie.com/

X(Twitter):
@oyakane_movie
 
Instagram:
@oyakane
親のお金は誰のもの

親のお金は誰のもの

親のお金は誰のもの
ダブル主演を務めるのは、テレビドラマ・映画・舞台と幅広く活躍する比嘉愛未と三浦翔平。比嘉は三重県伊勢志摩で真珠の養殖業を営む両親をもつ三人姉妹の三女・大亀遥海を、三浦翔平は認知症の疑いがある遥海の父親の成年後見人として大亀家に関わる弁護士・城島龍之介を演じている。他キャストには三人姉妹の父親・大亀仙太郎を三浦友和、母親の満代を石野真子、大亀家の長女・珠子を松岡依都美、次女・浜子を山﨑静代、弁護士の井坂を小手伸也、遥海の幼なじみ・雄太を浅利陽介、ブローカーの金増を田中要次といった個性豊かな俳優陣が脇を固め、物語に深みを与えている。メガホンを取るのは『利休にたずねよ』(13)、『海難1890』(15)、『天外者』(20)などで知られる田中光敏監督。『利休にたずねよ』『海難1890』『天外者』でタッグを組んだ脚本家の小松江里子と共に、“学びあり”“笑いあり”“涙あり”のハートフル・エンターテインメント映画を完成させた。
「親のお金は誰のもの」

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出演:比嘉愛未 三浦翔平
浅利陽介 小手伸也 山﨑静代(南海キャンディーズ) 松岡依都美
田中要次 デヴィ夫人 内海崇(ミルクボーイ)  DRAGONGATE
石野真子 三浦友和 
 
監督:田中光敏  
脚本:小松江里子
配給:イオンエンターテイメント、ギグリーボックス
2022「法定相続人」製作委員会

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