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宮沢氷魚 凱旋!!

様々なテーマを、愛と毒のある切り口で数々のコラムを世に送り出してきた高山真の自伝的小説「エゴイスト」の映画化。

3月12日に香港で行われたアジア全域版アカデミー賞である「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)の授賞式が行われ、アジア各国からそうそうたる顔ぶれが参加。
『エゴイスト』は主演男優賞・助演男優賞・衣裳デザイン賞部門にノミネートされ、鈴木亮平、宮沢氷魚、篠塚奈美(衣装)が松永大司監督とともに授賞式に参加。

見事宮沢氷魚が助演男優賞を受賞しました!

その受賞を記念して、最優秀助演男優賞を受賞した宮沢氷魚が登壇する「凱旋舞台挨拶」が3月27日にTOHOシネマズ日本橋で行われました。舞台あいさつには宮沢と松永大司監督、そしてサプライズの花束ゲストとして、本作で共演したドリアン・ロロブリジーダが出席。名誉ある賞を受賞した想いや共演者への想い、本作が海外へ広がっていくことについて語りました!
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『エゴイスト』凱旋舞台挨拶

日付:3月27日(月)
場所:TOHO シネマズ日本橋
登壇:宮沢氷魚、ドリアン・ロロブリジーダ、松永大司監督
MC:笠井信輔

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キャスト&監督登壇

アジア・フィルム・アワードを受賞した宮沢を直接、祝福できる機会とあって、この日のチケットは完売。ステージに宮沢たちが登壇すると、満席の会場内からは「おめでとう!」の大合唱。その様子に「すごい!」と驚いた様子の宮沢は、「当初は受賞できることは決まっていなかったですし、急きょではありましたが来てくださってうれしいです。映画公開から時間がたっていますが、またこういう形でこの映画にスポットライトが当たってくれることが嬉しくてしょうがありません」と感激の表情。

 実際のトロフィーを手にした宮沢は「見かけによらずこのトロフィーは重いんですよ。受賞した時のスピーチでも後半は手がプルプル震えちゃっていたくらいなんで」と笑顔。受賞の報があった際には祝福のメッセージが数多く届いたとのことで、「この賞は僕ひとりでとれたものではなく、この『エゴイスト』に関わってくれたすべての方と、今日みたいに『エゴイスト』を応援してくれた方のおかげでとれた賞だと思っています」と呼びかけた。

 「僕らは自信をもってあそこにノミネートされたんで光栄だったんですけど、(宮沢の)名前を呼ばれた時は亮平と『本当にとった! 本当にとった!』とずっと言い合っていて。夢見心地でした」と振り返った松永監督は、そのスピーチの最中、涙ぐんでいたという鈴木について、「今日は上映前なので詳しくは言えないですが、氷魚演じる龍太がキーになるシーンがあって。そこのシーンで何テイクも重ねたんですが、あのシーンが撮れたことでこの映画がものすごく良くなった。だから(鈴木は)あの時の氷魚の努力を思い出して、涙したと言ってました」と振り返った。

 また家族の反応について質問された宮沢は「僕の両親と妹が家でYouTubeの配信を観ていたらしくて。受賞した最中に連絡をくれたんです。僕がそのメールをチェックできたのは次の日の朝だったんですけど、その文字からもとても伝わるものがあって。熱いものがありました」と述懐。さらに「父からもメールでひと言、おめでとうと言ってくれました。多くを語らない人なのですが、これからも頑張ってねと言ってくれました」そうで、「やはり親に感謝というか、こんなに喜んでくれる人がいるのはしあわせだなと思います」としみじみ語った。

 一方の松永監督のもとにも多くの反響があったという。「もちろん日本のお客さんにも届いてほしいなという思いはあったんですが、僕らはみんな外国のお客さまにも届いてほしいなという思いがあった」と語る松永監督は、「僕が今までの映画人生で出会った海外の監督からも連絡があって。氷魚が英語でスピーチしてたのを見て、彼はなんであんなに英語が話せるんだというところから、すごいね、おめでとうと言ってくれた。逆に言えば、それほど海外の映画人の知り合いたちも注目してくれていたということ。ノミネートされただけでもすごいけど、受賞したのはすごいことだなと思って。それはうれしいし、ありがたいことだなと思いました」としみじみ。

 そしてAFAのアフターパーティーの場では、AFAの主演男優賞を獲得した名優トニー・レオンとの対面も実現したという。「一生忘れられない機会になりましたね」と振り返った宮沢は、「会った瞬間におめでとうと言ってくれた。まだ『エゴイスト』を観ることができていないんだけど、どうしたら観られるかなと言われて。監督と一緒に観られるような環境を整えようという話をしたんですが」とコメント。さらに「トニー・レオンさんが観てくださるんだという喜びもあったし、まず目の前にいらっしゃるということが夢のようで。なんとも言えないオーラと、お話をするとものすごく物腰の柔らかい方で。僕たちの作品に興味を持ってくださることがうれしかったですね」と感激の表情を見せた。

 そしてこの日は共演者のドリアン・ロロブリジーダが花束ゲストとしてサプライズで登場し、宮沢も思わずビックリ。そんな宮沢に花束を渡したドリアンは「氷魚さんがいなければ、日本だけでなく、世界で愛される作品にはならなかったと思っております」と切り出すと、「自分が少しでも関わらせていただいた作品の方がこうやって受賞するというのはこんなにもうれしいものなんだというのを初めて体感しました」と我が事のように感激した様子で、「宮沢さんは天使です!」と興奮が隠せない様子だった。

 そしてあらためて「AFAの時も話しましたが、『エゴイスト』の旅は始まったばかりで。まだまだいろんなところに羽ばたいていくと思っていましたが、日本でもまだまだこんなにたくさんの方に観ていただけるというのがうれしかった」と語った宮沢は、「Twitterを見ていると、今日も龍太と浩輔に会いに行くというコメントが多くて。そういう作品に僕が出られているということがうれしかったし、僕たちが演じたその作品世界の中にいる人物たちに会いに行ってくれるなんて、これ以上のしあわせはないなと思いました」としみじみ。その流れで、会場の観客に、これまで何回鑑賞したか?という質問を投げると、複数回という人がほとんどで、中には43回鑑賞したという人も。それには宮沢も「43回はビックリですけどうれしいです」と笑顔を見せた。

なおこの日の司会は元フジテレビの笠井信輔アナウンサー。
実は笠井アナウンサーとの共演には特別な思いがあったそうで、松永監督は「僕は笠井さんとの約束がずっとあったんです」と明かす。「僕がアメリカに留学している時に、笠井さんは仕事でロスにいらっしゃったことがあって。それからずっと僕の作品を観てくださっていて。笠井さんに僕の夢を語ったこともありましたし、笠井さんから今度フリーになるんだよという話もしたんです」とその思いをせつせつと語ると、さらに「そして笠井さんが病気になられた間、笠井さんからは『俺、頑張るよ』と闘病中の写真を送ってくださったこともあった。だから僕も頑張って映画を作るんで、いつか舞台あいさつの司会をやってください、だから元気になってくださいと返したんです。だから今日、それが実現できたんです」と明かすと会場からは万雷の拍手が。
0327エゴイスト_凱旋舞台挨拶
そこで松永監督に促され、最後は笠井アナウンサーも登壇者たちと一緒に記念撮影を行いました。

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『エゴイスト』

大ヒット公開中

公式ウェブサイト:
egoist-movie.com 

公式Twitter:
@egoist_movie

公式Instagram:
@egoist_movie

物語・・・
14歳で母を失い、田舎町でゲイである自分の姿を押し殺しながら思春期を過ごした浩輔(鈴木亮平)。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)。惹かれ合った2人は、時に龍太の母も交えながら満ち足りた時間を重ねていく。亡き母への想いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかし2人でドライブに出かける約束をしていたある日、何故か龍太は姿を現さなかった。

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出演:鈴木亮平 宮沢氷魚 
中村優子 和田庵 ドリアン・ロロブリジーダ/柄本明
阿川佐和子

原作:高山真「エゴイスト」(小学館刊)
監督・脚本:松永大司
脚本:狗飼恭子 音楽:世武裕子
企画・プロデューサー:明石直弓 プロデューサー:横山蘭平 紀嘉久
ラインプロデューサー:和氣俊之 撮影:池田直矢 照明:舘野秀樹
サウンドデザイン:石坂紘行 録音:弥栄裕樹 小牧将人 美術・装飾:佐藤希 編集:早野亮 LGBTQ+inclusive director:ミヤタ廉
スタイリスト:篠塚奈美 ヘアメイクデザイン:宮田靖士 ヘアメイク:山田みずき 久慈拓路 助監督:松下洋平 制作担当:阿部史嗣
制作プロダクション:ROBOT 製作幹事・配給:東京テアトル 製作:「エゴイスト」製作委員会(東京テアトル/日活/ライツキューブ/ROBOT)

< R15+> © 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会

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