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『あちらにいる鬼』新場面写真解禁

直木賞作家・井上荒野による、父である作家・井上光晴と母、そして瀬戸内寂聴をモデルに男女3人の<特別な関係>を描いた傑作小説「あちらにいる鬼」が、この度主演・寺島しのぶ、豊川悦司、共演に広末涼子を迎え、廣木隆一監督・荒井晴彦脚本にて映画化、2022年11月11日に全国公開となります。

「衝動的に広末さんの手を握った」
寺島しのぶの演技に広末涼子が思わず涙
脚本には存在しなかった、女優2人の名シーンに注目

『あちらにいる鬼』
今回解禁されたのは、出家をして寂光になったみはるが、妻子ある恋人・篤郎の妻、笙子と向き合うシーン。彼女たちが初めて出会った頃、みはるは美しい黒髪を結い、篤郎に褒められた着物姿で煌めいていた。時が経ち、髪を剃り落とし袈裟に身を包んだみはるは、寂光として再び笙子の前に現れる。道ならぬ恋を断つために出家という手段を取ったみはると、何があっても篤郎と添い遂げると心に決めた笙子。1人の男を介し、浮き彫りになっていくそれぞれの存在は、妬み嫉みを超越し、ある種の絆へと形を変えていた。この写真でも見て分かるように、寂光は笙子の目をまっすぐに見つめ左手を両手で握り、まるで篤郎という男を妻に託しますと言っているようだ。それには彼女たちにしか分かりえない・なしえない唯一無二の関係性を感じられる。

その撮影を回想した寺島しのぶは、「どうしても触りたくなってしまって、広末さんの手を衝動的に握ったんです。テストの時に思い付きでやってみたら、いきなり広末さんが泣き出してしまって、本番でやればよかったな、しまった!と思いました」と語る。現場で涙したという広末だが、自身の演じた笙子については「妻としての立場よりも、女性として相手の痛みに共感する人だと思います」と考察。一方で、「自分で演じながら感じとったのは、笙子という女性はただ者では無いということ。監督の演出で笙子という人物像が見えていく中で、徐々にそう感じていきました」と明かしている。初めて本作の脚本を読んだ時、広末は泣いたと語るが、その脚本に無かった寺島の些細な演技で心を揺さぶられたという名シーン、是非期待して欲しい。

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『あちらにいる鬼』

2022年11月11日(金) 全国ロードショー

物語
「髪を洗ってやるよ」。
それは、男と女でいられる最後の夜のことだった。
1966年、講演旅行をきっかけに出会った長内みはると白木篤郎は、それぞれに妻子やパートナーがありながら男女の仲となる。もうすぐ第二子が誕生するという時にもみはるの元へ通う篤郎だが、自宅では幼い娘を可愛がり、妻・笙子の手料理を絶賛する。奔放で嘘つきな篤郎にのめり込むみはる、全てを承知しながらも心乱すことのない笙子。緊張をはらむ共犯とも連帯ともいうべき3人の関係性が生まれる中、みはるが突然、篤郎に告げた。
「わたし、出家しようと思うの」。
あちらにいる鬼

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出演:寺島しのぶ 豊川悦司/広末涼子
監督:廣木隆一
脚本:荒井晴彦
原作:井上荒野「あちらにいる鬼」(朝日文庫)
製作:「あちらにいる鬼」製作委員会 
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
企画・制作:ホリプロ
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
©2022「あちらにいる鬼」製作委員会 R15+ 

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