『神々の山嶺』舞台挨拶付き公開前夜祭この度、第47回セザール賞アニメーション映画賞を受賞し、フランスで大ヒットを記録した、日本原作アニメーション映画『神々の山嶺(いただき)』を、7/8(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて、全国公開いたとなります。 明日、7月8日(金)に公開を控え盛り上がりを見せる中、ゲストに原作者の夢枕獏さんと、日本での公開を熱望しフランスから緊急来日を果たした本作のプロデューサー、ジャン=シャルル・オストレロさんをお迎えし、舞台挨拶付きの公開前夜祭が行われました。 |
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夢枕獏、ジャン=シャルル・オストレロ登壇満席の会場で、盛大な拍手の中迎えられたお二人。まず初めに映画の大元の小説の原作者夢枕獏さんから「大変素晴らしい出来で、特に1980年代日本の風景がすごくよく出来ている。この依頼を受けた時は、日本の原作を海外で映画化する時は、主人公のひとりをその国の人間にしていいか?とよく言われるのですが、今回は一切そういうことがなくて、原作通り日本人が主人公で、日本の映画を フランスで作ったと感じるほどの作品です。今アニメーションというとファンタジーとかファイトなどが主流で、僕も好きでよく見るんですけれども、 この映画を見終わったときに、こういうものをアニメーションにしても充分面白いんだっていうことを、この映画で 教わりました。そして、本当に、 今ここに立っていてやっぱり思うのは、これを漫画化してくれた谷口ジローさんのことなんですよね。谷口さんが漫画化してくださらなければ、もう絶対にこの映画はフランスで作られなかったと思うんですね 。谷口さんの人気はフランスではすごくて。そういう流れがあって初めてこのアニメーションは完成したんだと思っています。 谷口さんにぜひこの場にいて欲しかったと、本当に思います。」と、本作の感想と谷口ジローさんへの想いを語った。 続けて本作のプロデューサー、オストレロさんは「本日は日本の公開前夜祭に参加でき、非常に光栄です。この作品は夢枕獏さんの原作として、まず日本で生まれ、谷口ジローさんによって漫画化され、そして、今回映画化されました。」フランスのスタジオや関係者、家族への感謝に続き「映画は、フランスにおいてカンヌ国際映画祭で出品され、セザール賞のアニメ部門の最優秀賞受賞しました。日本で生まれた作品でもあるので、今回の公開は映画にとってとても大切なひと時だと感じています。」さらに話は、監督のパトリック・インバーについて「監督のパトリックは、夢枕さんとジローさんの精神をそのままに、新しい視点を持ち込み、普遍的で素晴らしい作品を作ってくれたことにこの場を借りて心から感謝いたします。」と、本作の日本での公開までの道のりと、その道のりをともに歩んだ多くの仲間への感謝を語った。 さらに話は、製作の裏話に。フランスでのアニメーション化を初めて聞いた時、原作者の夢枕獏さんは、「一瞬信じられませんでした。しかもフランスからそういうお話があって驚きました。」とコメント。まさにフランスでのアニメーション化を強く希望したオストレロさんは、「元々私は山が好きで、登山もするのですが、山に関する本もたくさん読んでいました。谷口ジローさんの原作に出会い、すぐにファンになりました。なんとかしてこの作品を映画化する方法がないかと思い谷口ジローさんへ手紙を送りました。私にとって必ずこの作品は、冒険大作になるだろうと確信を持っていたのですが、長年の夢を、夢枕さん、谷口さん、多くのスタッフの方々のおかげもあり、実現できたことも嬉しく思っています。」と製作の秘話と熱い想いを明かしてくれた。それを受け夢枕さんは、「原作を書いていた何十年も前は、こんなこと想像もしてなかったですね。笑」と、改めて心境を感慨深く語った。 イベントの締めくくりにまず、オストレロさんから「フランスでは、この映画は上映されてからすでに40週目に入っておりますが、まだ映画館で上映されロングヒットを続けています。日本でも是非とも多くの方にご覧いただき、映画が成功することを心から祈っています。是非楽しんでいってください。ありがとうございます。」 |
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『神々の山嶺(いただき)』7月8日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開 公式サイト: ストーリー |
監督: パトリック・インバート
原作:「神々の山嶺」作・夢枕獏 画・谷口ジロー(集英社刊)
日本語吹き替えキャスト:堀内賢雄 大塚明夫 逢坂良太 今井麻美
2021年/94分/フランス、ルクセンブルク/仏語/1.85ビスタ/5.1ch/原題:LE SOMMET DES DIEUX /吹替翻訳:光瀬憲子
配給:ロングライド、東京テアトル
© Le Sommet des Dieux – 2021 / Julianne Films / Folivari / Mélusine Productions / France 3 Cinéma / Aura Cinéma