一般試写会&トークイベントこの度、ハリウッドの新星マーガレット・クアリー(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)と名優シガニー・ウィーバー(『アバター』『エイリアン』)がタッグを組んだ『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』が5月6日(金)より、新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開となります。 公開に先立ち、4月19日(火)都内にて、一般試写会が行われました。 |
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栂井理恵×東紗友美トーク夢を叶えるため、常に前向きな主人公に共感の嵐!
栂井:先ほどお話しした際、東さんは自分に重なる部分があると仰っていましたよね。 東:そうなんです!私は元々広告代理店で働きながらずっと映画のお仕事をしたいと思っていて、まずは実績や人脈を築いてから独立しようと考えていたので、ジョアンナには本当に共感しました。また、彼女は意見を言う時にはっきりと自分の意思を示し、常に一歩前のめりなんですよね。サリンジャーとブラッドベリの会合に「我が社の代表として自分が行きたい!」とちっちゃく挙手しながら上司にアプローチしたり、思い立ったら吉日的な思考に元気をもらいました。 出版エージェンシーという仕事はこれから日本でも浸透する!?東:栂井さんは実際に出版エージェンシーで働かれていますが、本作はいかがでしたか? 栂井:本を作る現場のリアリティと夢が沢山詰まった映画だなと思いました。原作の『サリンジャーと過ごした日々』も発売当初に読んでいたのですが、原作で描かれていたエージェントの苦労や成長は映画でもかなり正確に再現されていましたね。児童文学作家のジュディ・ブルームがオフィスに来た時、彼女の著作が棚の下の方に置いてあってあたふたするというようなシーンがありましたが、私たちも契約している作家さんが来社された時に慌てて著作を目立つところに並べるということがあり(笑) 日常的に共感するシーンの連続でした。 東:出版エージェンシーという職業はこれまで映画の中で描かれることが少なかったと思うのですが、どういったお仕事なんでしょうか? 栂井:芸能事務所の作家版というイメージが分かりやすいと思うのですが、契約している作家の企画・原稿を、エージェントたちが出版社や他のメディアに売り込んでいくというお仕事です。文芸に関していうと日本では5~6社しか存在しないと思います。作家はまずエージェンシーと契約し、エージェントを経由して出版が決まるというのが、欧米では当たり前のシステムなんです。 東:欧米では当たり前なんですね!日本ではなぜそのシステムが浸透していないとお考えですか? 栂井:日本は創作や人間関係の機微を大事にする文化がありますので、契約や売り込みをビジネスライクに進めるのがあまり定着していない気がします。アップルシードエージェンシーは創業約20年になるのですが、文芸の分野ではここ10年くらいでやっと定着してきたのかなという印象です。今は作品の発表の仕方、読者が繋がる方法というのが非常に多様化しているので、編集者に限らずこれから色んな方がエージェントをやっていくのではと予想しています。 東:本作が日本ではこれからどんどん浸透していくお仕事の映画だと思うとわくわくしますね! あなたのファンレターが作家の運命を変える!?
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『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』5月6日(金)新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー |
監督・脚本:フィリップ・ファラルドー(『グッド・ライ いちばん優しい嘘』)
原作:「サリンジャーと過ごした⽇々」(ジョアンナ・ラコフ 著/井上里 訳/柏書房)
出演:マーガレット・クアリー、シガニー・ウィーバー、ダグラス・ブース、サーナ・カーズレイク、ブライアン・F・オバーン、コルム・フィオールほか
提供:カルチュア・パブリッシャーズ、ビターズ・エンド
配給:ビターズ・エンド
2020年/アイルランド・カナダ合作/101分/ビスタ/原題: My Salinger Year
9232-2437 Québec Inc – Parallel Films (Salinger) Dac © 2020 All rights reserved.