『前科者』公開御礼舞台挨拶「ビッグコミックオリジナル」(小学館)にて2018年1月から連載が始まった原作・香川まさひと、作画・月島冬二による漫画「前科者」が、岸善幸監督により実写映像化され、WOWOWにて連続ドラマが放送・配信、日活・WOWOWの共同配給で、映画版『前科者』が絶賛公開中です。 その公開御礼舞台あいさつが2月11日(金・祝)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、保護司の阿川佳代を演じた主演の有村架純に加え、佳代の中学時代の同級生で刑事の滝本真司を演じる磯村勇斗、滝本の上司で相棒刑事・鈴木充を演じるマキタスポーツ、岸善幸監督が登壇。共演者たちの印象や撮影の裏側などについて語った。 映画『前科者』 公開記念舞台挨拶日時:2月11日(金・祝) |
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有村架純、磯村勇斗、マキタスポーツ登壇映画上映後、大勢の観客で埋まった劇場にやってきた有村は、「公開から少ししかたっていないですけど、これまでこの映画に出会ってくださった方の声を聞くと、いろいろと考えさせられる話だったのか、いろんな感想を聞くことができました。この作品に参加することができてよかったなと思います」とあいさつ。磯村も「本当にたくさんの方に見ていただき、とても嬉しく思うのと、こうやって舞台挨拶ができるということで、感謝をしています」と続ける。 周囲からの評判も良いとのことで、有村は「すごく良かったよというのは、自分の知り合いや友達から連絡が来ましたし、素晴らしい演者の皆さんの熱量がすごく心に届いたと言ってくださるファンの方もいらっしゃいました。やはり心に刺さるような作品が皆さんに届いたら嬉しいなと思っていたので、もう大満足ですね」と笑顔を見せる。 有村演じる阿川と、磯村演じる滝本。中学時代の同級生である二人は互いに好意を抱きながらも、とある事件がきっかけで疎遠になってしまう。今回の劇場版では、そんな二人が、意図せずに再会することになる。岸監督も「これは演出的に意識したことなんですけど、2人は本当は離れたくないのに、どうしてもその2人の間にできてしまった大きな出来事が2人を引き離してしまう。そういう感情を引きずりながら、有村さん演じる佳代が保護司の道を選ぶ。一方で磯村さん演じる刑事が、犯人を追う側を選択する。その再会というのが肝になるなと思ってまして。あの2人の出会いの、最初からおしまいまで、傷を抱えた者同士の表情が、僕はすごく好きで。そこはまた劇場で改めて見ていただけたら」と呼びかけた。 一方の有村も「とても悲しい出会いだなと思いました。決して交わることが許されないような関係性だったので。せつないなと思いましたね」としみじみ。磯村も「コンビニから出てきて、(阿川の保護観察対象者となる森田剛演じる)工藤について話した時に、阿川が泣き崩れる姿が、すごいもう迫力で。現場で過呼吸になっちゃって、崩れ落ちるんですが、そこで阿川と真司との心の距離感が見えたので。びっくりしちゃったんですけど、そこからこの世界に一気に入ることができました」と有村との共演を振り返った。 「ひよっこ」で共演、有村架純、磯村勇斗「ひよっこ」、そして本作と共演してきた二人は今後、どんな作品で共演したいのか。そんな質問に有村が「バディものとか。磯村くんとふたりで戦っていくような物語がいいですね。弁護士とか」と返答すると、磯村は「喜劇をやりたいね」と返答。そんな二人の会話を聞いた会場からは期待を込めて、大きな拍手が鳴り響いた。 そしてその後、鈴木刑事を演じるマキタスポーツが会場に駆けつけた。マキタのキャスティングについて「あまり、刑事っぽくない二人にしたいなと思って」と語る岸監督に、マキタも「わたしは前科者顔ですからね。それがキャスティング的に裏切りだったということですね」としみじみ。現場でもマキタはムードメーカーだったようで、有村も「現場での雰囲気は楽しいおじさんでした」とクスクス笑い。番組の企画で、マキタがNiziUのダンスを練習していた様子をこっそりと撮影していたとのことで、「マキタさんは初日、踊りの練習をされていたので、わたしの(スマホの)データフォルダに入っています」と笑顔を見せた。だが、相棒を演じた磯村が「普段はこういうファンキーな感じなんですけど、芝居で事情聴取をしている感じは緊迫感があって。カツを入れるスイッチがある。その時はこの人、本物なんじゃないかと思うほどで。僕もピリッとするんです」と役者としてのマキタスポーツを絶賛するひと幕もあった。 有村架純誕生日祝福
そして最後のメッセージを求められた有村は「まだ公開が続くので。これから新しく出会う方が増えればなと思います。この作品を観ることで、人に寄り添うこと、優しくしたいという気持ちが、少しでも皆さんの中で芽生えてくださったら。まずは身近な人を守れるように。世界が広がるように、皆さんの思いが大きくなってくださったらうれしいです」と呼びかけた。 |
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映画『前科者』全国の劇場で絶賛公開中! 映画の3年前を描いたWOWOWオリジナルドラマ「前科者 -新米保護司・阿川佳代-」はWOWOWオンデマンド、Amazon Prime Videoで見逃し配信中。 映画版公式サイト: 公式Twitter: |
原作:「前科者」(原作/香川まさひと・月島冬二「前科者」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載))
監督・脚本・編集:岸善幸
出演:有村架純 磯村勇斗 若葉竜也 マキタスポーツ 石橋静河 北村有起哉 宇野祥平
リリー・フランキー 木村多江 /森田剛
制作プロダクション:日活・テレビマンユニオン
配給:日活・WOWOW
© 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会