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スタッフ3人制作裏話ぶっちゃけトーク

いしづかあつことMADHOUSE、さらにキャラクターデザイン・吉松孝博によるオリジナル劇場アニメーション『グッバイ、ドン・グリーズ!』が2月18日に公開となります!

この度2月10日(木)にスタッフトーク付き上映会「TOHOシネマズ ピックアップ・シネマ」が開催され、『グッバイ、ドン・グリーズ!』と、大人気テレビアニメの劇場作品『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』が上映された。更に上映終了後には本作を手掛けたいしづかあつこ監督、音楽制作を担当した藤澤慶昌、KADOKAWAプロデューサーの田中翔が登壇、ここでしか聞けない裏話を繰り広げました。
 映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』
映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』TOHOシネマズ ピックアップ・シネマ スタッフトークショー
日時:2月10日(木)
会場:TOHOシネマズ 日比谷
登壇:いしづかあつこ(監督)、藤澤慶昌(音楽制作) 、田中 翔(KADOKAWAプロデューサー)

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いしづかあつこ監督、藤澤慶昌、田中翔登壇

あいにくの雪模様にも関わらず、劇場に足を運んでくれた観客に対して監督は、「この天気だったのでひょっとしたら皆さんとお会いできないかもしれないと思い、もしそうなったら私たちだけでオールナイト上映をやろうと話していました(笑)今日皆さん帰れなくなってしまったらオールナイト上映して生オーディオコメンタリーをやって朝を迎えるというのもいいかなと思っています(笑)」と呼びかけた。司会から今回登壇したメンバーで初めて手掛けた劇場作品『ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ』の制作、公開時の想いを聞かれると、「ものすごく忙しかったことだけは覚えていて、色んな作品がクロスフェードで制作が続いている中、“映画をやるよ!”って決まった時は若干ランナーズハイみたいな状態で動いていた気がします。テレビシリーズが大好きな作品だったので、それをまた違った形でできるのが楽しみではありました。その感覚は覚えてます」と回答。 映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』

田中プロデューサーが『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』の裏でTVアニメ「宇宙よりも遠い場所」も動いていたことを明かすと、「そうなんですよ!神々の大戦で星を破壊しておきながら、一方でコンビニでバイトしてる話を書いてる訳ですよ。訳分かんないですよね(笑)夢でうなされましたもん。コンビニのバックヤードに自分がいて、店長たちが神々なんですよ。その神々が世界大戦の話をし始めるという夢をよく見てました(笑)」と笑いながら当時を振り返った。 映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』TVアニメ『ノーゲーム・ノーライフ』から続けて作品を作り出しているいしづか監督と田中プロデューサーだが、『グッバイ、ドン・グリーズ!』を作るにあたってどのような話し合いがあったのかという質問には、監督が「よりもい(宇宙よりも遠い場所)をやっている頃から雑談レベルで“次も何かやるよね~”という話は出ていて。せっかく(「よりもい」で)女の子の友情を突き詰めて描いたから、今度は男の子でもうちょっと広いものを・・・位でしたかね」とコメント。

藤澤は「実は男性が出てくるストーリーってあまりやったことが無くて。男っぽさというのを意識したことが無かったので改めて考えたときに雲をつかむような難しさがあったんですよ。“どうやって掴みにいったらいいんだろう?”というところがあったので、その難しさはよく覚えています」と、この“男の子”というキーワードに苦労したと明かした。監督も「藤澤さんの楽曲ってキャラクターへの共感度が非常に高くて、音色も綺麗なんです。なので女性や女の子の物語に乗せると非常にマッチする。今回最初に頂いた楽曲の共感度が高すぎたので、男の子だしもうちょっと突き放して、弦を重ねないで、弦でもギターにするとか。ヴァイオリン、チェロよりもピアノを転がすような、とか。そういったやり取りをした記憶がありますね」と、音楽制作の裏話を明かした。 映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』

制作で最も苦労したところを聞かれた田中プロデューサーは「最初に生み出すまでがやっぱり大変でしたね。オリジナルの劇場アニメーションを作るという一番ハードルの高いところに着手したので、最初は風呂敷を広げるやり取りが行われるんです。でも畳めないものを広げてもしょうがないの(笑)そんな中で監督から“人生を変える瞬間があるといいんじゃないか”という言葉が出てから徐々に走り始めていくことになったので、そこにたどり着くまでが一番大変でしたね」と、作品のとっかかりが一番の難所だと話し、いしづか監督も「オリジナルってなると何処を踏んでいいか分からない状態で。「よりもい」でとても良い作品が出来たから、あれを見て喜んでくれた人にも伝わるものにしたいよねっていうものしかない状態なんです。じゃあ世界線超えてタイムリープしてみる?とか一度はやりますよね(笑)でもこれはギミックだけ聞くと面白そうだけどキャラクターが全く生きてこない。だから地味かもしれないけどキャラクターそのものを描く話に振り切ってみてようやく地に足が着いて、時空を超えなくなりました(笑)」とオリジナル作品ならではの苦労ポイントを語った・

注目して見てほしいシーンについては、田中プロデューサーが「自分はトトにシンパシーを感じるので、彼が秀才キャラで強がっている時に急に弱みを吐露するシーンが個人的には刺さるシーンです。ちっぽけな自分に気づきながらも、一歩踏み出すきっかけが彼の中で出来た瞬間だと思うと、名シーンだと思います」とトトのシーンをチョイス。藤澤は「あるシーンで屈託のない淀みのない笑顔を見せるドロップがすごく印象的で。音楽もコマ単位で入るようにしているので、意識して観て頂ければと思います」ドロップの表情を挙げ、いしづか監督は「言語化できない複雑な感情だったり、観て感じるものはすごくあるのに言葉で表現できない!という感覚を映画に詰め込んでおきたいなと思ったんです。なので2回目を観に行って1回観たときよりももう一段複雑な感情を掘り下げて頂けたら!」と語った。

最後に田中プロデューサーは「1回見た後にもう1回見たくなるお話が展開されています。もう1回見たら3回目を観ると答えが分かるかもしれない。皆さまに愛される作品になればと思っております」、藤澤は「観た人がそれぞれの宝物を手に入れる、若しくは思い出したり、目指そうと思えるきっかけになると思います。ふと挫けそうになった時に、自分の糧にしていけるような作品になっていると思いますので、是非劇場でご鑑賞ください」と挨拶。いしづか監督は「本日お越し頂いた皆さまには是非ノベライズ版もご覧頂きたいと思っています。先ほど言語化出来ない感覚を~とお話させて頂いたんですが、ノベライズはそれを言語化している訳じゃないですか。神業です(笑)一度映画に身を委ねて、その後に実際に言語化されたものを読んで一度整理する。それを踏まえて、2回目を観た時に見え方が変わるんじゃないかなと思っていますので、そういった楽しみ方をして頂けたら嬉しいです」と、一度では受け止めきれない様々な要素を含んだ本作を何度も楽しんで欲しいと話し、イベントは終了した。 映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』

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映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』

2022年2月18日全国ロードショー

主人公【ロウマ】を、興行収入を塗り替える快挙となった『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役を務め、日本声優界には欠かせない存在となった花江夏樹が。病院の息子で秀才、小学校のときにロウマと出会い「ドン・グリーズ」を結成した【トト】に、「進撃の巨人」(エレン・イェーガー役)、「僕のヒーローアカデミア」(轟焦凍役)など、数々の人気作に出演する梶裕貴。ある事情から【ロウマ】の住む田舎町にやって来て、「ドン・グリーズ」の輪に加わる少年【ドロップ】を、「ハイキュー!!」(日向翔陽役)や『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』(豆沢サスガ役)など、幅広い作品に出演、話題沸騰中の村瀬歩。そして、【ロウマ】の憧れの同級生【チボリ】を、「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの常守朱役や「鬼滅の刃」の甘露寺蜜璃役など、確かな実力で引っ張りだこの花澤香菜が演じる。また、【ロウマ】の父親役をロンドンブーツ1号2号の田村淳が、母親役を指原莉乃が務めるなど、豪華なラインナップとなっている。さらに本作は、ロックバンド[Alexandros]の新曲「Rock The World」が主題歌として作品を彩る!              

あらすじ
東京から少し離れた田舎町に暮らす少年・ロウマ。周囲と上手く馴染むことができないロウマは、同じように浮いた存在であったトトと二人だけのチーム“ドン・グリーズ”を結成する。
その関係はトトが東京の高校に進学して、離れ離れになっても変わらないはずだった。
「ねえ、世界を見下ろしてみたいと思わない?」高校1年生の夏休み。それは新たに“ドン・グリーズ”に加わったドロップの何気ない一言から始まった。
ドロップの言葉にのせられた結果、山火事の犯人に仕立て上げられてしまったロウマたちは、無実の証拠を求めて、空の彼方へと消えていったドローンを探しに行く羽目に。
ひと夏の小さな冒険は、やがて少年たちの“LIFE”(生き方)を一変させる大冒険へと発展していく。
映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』本ポスター

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花江夏樹 梶裕貴 村瀬歩
花澤香菜
田村淳(ロンドンブーツ1号2号)、指原莉乃
監督・脚本:いしづかあつこ
キャラクターデザイン:吉松孝博
美術監督:岡本綾乃 美術ボード制作協力:山根左帆 美術設定:綱頭瑛子、平澤晃弘
色彩設計:大野春恵 撮影監督:川下裕樹 3D 監督:廣住茂徳、今垣佳奈 編集:木村佳史子
音楽:藤澤慶昌 音響監督:明田川 仁 音響効果:上野 励
アニメーション制作:MADHOUSE
主題歌:[Alexandros]
配給:KADOKAWA 製作:グッバイ、ドン・グリーズ!製作委員会
©Goodbye,DonGlees Partners
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