TAMA映画フォーラム特別上映会『のさりの島』山本起也監督ゲスト回もあり

TAMA映画フォーラム特別上映会

TAMA映画フォーラム実行委員会は毎年11月に開催する映画祭TAMA CINEMA FORUMとともに年数回の特別上映会をベルブホール（多摩市立永山公民館）で実施しております。本年度は、第32回 映画祭TAMA CINEMA FORUM」の開催を控えており、その振り返りを兼ね、昨年の第31回映画祭の中で実施された第13回TAMA映画賞で最優秀新進男優賞（藤原季節）を受賞した『のさりの島』（山本起也監督）を上映します。

なお、昨年の映画祭TAMA CINEMA FORUM開催時のコロナウィルス感染防止策を生かし、今回も消毒・検温など感染防止対策をしたうえで開催するそうです。ご協力をお願いします。

『のさりの島』

公式サイト　

群れから離れるように一人「オレオレ詐欺」の旅を続ける若い男。
都会から遠く離れた熊本の天草で、彼の電話に出る一人の老女。オレオレ詐欺の若者と老女の奇妙な生活を描いたドラマです。第13回TAMA映画賞受賞を記念して各地で上映が続々と決定する等、注目を集めている作品です。

「のさり※」のやさしさ、天草の持つ人間性が心に染み渡る本作。2回目・3回目の上映後には山本起也監督によるゲストトークを行ないます！

(※“のさり”とは、いいこともそうでないことも、自分の今ある全ての境遇は、天からの授かりものとして否定せずに受け入れるという、天草の優しさの原点ともいえることば)
https://www.nosarinoshima.com

物語
「もしもしばあちゃん、俺だけど…」オレオレ詐欺の旅を続ける若い男が、熊本・天草の寂れた商店街に流れ着いた。老女の艶子は、若い男を孫の将太として招きいれる。あたたかいお風呂、孫が好きな美味しい料理、そしてやさしいばあちゃん。若い男はいつの間にか、将太として艶子と奇妙な共同生活を送るようになり、やさしい嘘の時間に居場所を見つけていく。
地元ＦＭ局のパーソナリティを務める清ら(きよら)は、昔の天草の8ミリ映像や写真を集め、商店街の映画館で上映会を企画する。ひょんなことから将太も、上映会の企画チームに連れ込まれてしまう。賑わいのあった頃の天草・銀天街の記憶を取り戻そうと夢中になる清ら。かつての銀天街の痕跡を探す中で、艶子の持っていた古い家族アルバムに、将太は一枚の写真を見つける。
本渡の大火、焼け跡を片付ける町の人々、復興後の祭りの様子……。街に流れるブルースハープの音色と共に、スクリーンに映し出された天草のかつての記憶。「将太さん、本当はどこのひとなの…」