さよなら、初恋の成れの果て あの日以来、絶頂感を得られない風子は、8年ぶりに荒野君を探し出し… ルネシネマ第2弾として企画・製作された本作『あらののはて』は、門真国際映画祭2020で最優秀作品賞、優秀助演男優賞(髙橋雄祐)、優秀助演女優賞(眞嶋優)の三冠を達成し、うえだ城下町映画祭 第18回自主映画コンテストでは、審査員特別賞(古廐智之賞)を受賞。満を持しての公開となった。 初日上映前にキャストと監督が登壇し、「(デッサンモデルをしただけで)絶頂を感じた」シーンなどの貴重な裏話をお聞きしました |
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冒頭、藤田が、ルネシネマ結成のいきさつについて、「長谷川さんが元々舞台演出家で、20年前から僕とかはるみちゃんとかが作品に出させていただいました。それから随分時間が経って、長谷川さんは舞台から離れてしまっていたんですけれど、2017年の暮れ、『カメ止め』が大爆発する前に、僕らは次の作品が決まっていないから、『長谷川さんやろうよ』と言って飲み屋で決まりました。」と説明。
主演の舞木は演じた風子について、「絵画モデルとして荒野君に絵を描かれている時に絶頂感を感じて、感じたことをずっと忘れられずに8年間過ごすんですけれど、『絶頂感を感じるってなんだろう』というのを今まで考えたことがなかったので、体の状態とか、感覚とか、気持ちとか、絶頂感というものを役作りとして毎日考えていました。」と裏話を披露した。 本作は、この映画を『女の子が出した食べかけのガムを食べる映画』と説明する人がいる位、高橋演じる荒野の冒頭のシーンのインパクトが強い。役作りについて聞かれた高橋は、「監督から『風子と荒野は”不思議ちゃん”という設定の映画』と言われたので、まず街中でひたすら高校生を観察しまくりました。でも、不思議な人はいなかったです。だから逆の発想で、”いなそうな人”を作っていきました」とアプローチ方法を語った。 しゅはまは、風子に8年振りに荒野に会いに行くようけしかける絵画教室の先生役。「私は小劇場出身なんです。結構長いこと売れない小劇場俳優をやってきたんですけれど、その頃から小劇場界隈では話題をかっさらっていた大先輩たちが、私が演じる珠美の絵画教室の生徒として出演して下さっています。めったにそういう風には出演されない方々なので、めちゃくちゃ緊張しました。」と撮影エピソードを披露。 長谷川監督が、「あの3人が並んでいるというだけで、小劇場界隈で話題になりました。」と付け加えると、しゅはまも、「”あの3人が舞台上にあがったら、何か大事件が起こる”というようなお三方なので、普通のことをやったら舌打ちされるんじゃないかと私はめっちゃ緊張していました。」と撮影を振り返った。 しゅはまは、「『あらののはて』もどんどんこれから日本中に、もしかしたら世界とかにも広がっていて、ルネシネマが世界に轟くといいなと期待しております。」とメッセージを送った。 |
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『あらののはて』池袋シネマ・ロサで9/10(金)まで連日20:10〜レイトショー公開される 公式サイト: Twitter: SKIPシティ国際Dシネマ映画祭に「高校時代の自由奔放でキュートな姿と、8年前の感情をこじらせてしまった現在のイタイ姿の風子の対比がなんとも切ない」と評された主人公・風子役には、女優・ダンサー・振付家とマルチに活躍する舞木ひと美。風子が出した食べかけのガムを食べるクラスメート・荒野役には『無頼』(監督:井筒和幸)や主演作『僕たちは変わらない朝を迎える』(監督:戸田彬弘)で注目を集める髙橋雄祐。一途さと冷めた距離感が同居しているそのかわいさを古廐智之監督に評価された、8年後、荒野と同棲しているマリア役に眞嶋優。荒野が食べかけのガムを食べたのを見て嫉妬に狂う同級生・前田役に成瀬美希。 荒野に会うよう風子の背中を押す絵画教室の先生役でしゅはまはるみ、風子たちの担任の先生役で藤田健彦が、絵画教室の印象的な役所で、小劇場界のレジェンドである、劇団「動物電気」の政岡泰志や小林けんいちが脇を固めている。
あらすじ |
出演 舞木ひと美 髙橋雄祐
眞嶋優 成瀬美希
藤田健彦 しゅはまはるみ
監督・脚本:長谷川朋史
配給:Cinemago
配給協力:Giggly Box/Cinemaangel
2020年/日本/カラー/16:9/DCP/69分
©ルネシネマ