劇場オリジナルアニメーション『サイダーのように言葉が湧き上がる』が 2021年7月22日(祝・木) にいよいよ公開いたします。 7月3日(土)、未来のクリエイターである東放学園映画専門学校のアニメーション・CG 科の1、2 年生ら85名が公開に先駆けて映画を鑑賞、イシグロキョウヘイ監督と尾留川宏之プロデューサーが登壇し、ティーチインを行いました。 『サイダーのように言葉が湧き上がる』 東放学園映画専門学校トーク&ティーチイン イベント 日付:7月3日(土) 場所:東放学園映画専門学校のアニメーション・CG 科 登壇:イシグロキョウヘイ監督、尾留川宏之プロデューサー |
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本作は、フライングドッグの 10 周年記念作品として企画されたオリジナルアニメーション映画。登壇したイシグロ監督と尾留川プロデューサーは、当初企画されていたものとは全く違う映画となったと語りつつも、「原作のある作品は迷ったときに原作に立ち戻ることはできるけれど、オリジナル作品で大変なのはよりどころは自分自身だということ。自分自身のイマジネーションに答えがあるし、それを期待されているとも感じていました」(イシグロ)「プロデューサーは自分が信じた人と心中する覚悟が必要。自分自身が作業をするわけではないので、信じた才能を信じ続けることです」(尾留川)と語った。 ときにアニメファンから聞かれる意見の一つ、「キャストが発表されたときに声優じゃないとがっかりする?」とイシグロ監督が会場で問うと、40%ほどの学生が“がっかりする” と答えた。それについて、制作の最前線にいるイシグロ監督は「でもさ、本当は声優かどうかは関係なくて、その声が“キャラクターにあっているかどうか”なんだよね。宣伝的要素を考えれば、声優よりも顔出ししている俳優の方がいいということもあるかもしれない。アニメファンから上がるそういう声もわかるけれど、キャラクターではなく、その声優さんが好きなだけではないか?ということもある。これから監督や演出を目指す人は、『声優でないと』という固定観念は捨てて、フラットな気持ちをもった方がいいと思います。演じる人の声がキャラクターに合っているかということが一番大切で、貫き通すことの難しさをこれから仕事をし始めて実感するんじゃないかなと思う」と語った。 また、アニメーション業界では賃金や労働時間など“働き方”も昨今話題になるが、イシグロ監督は「特に絵描き(アニメーター)を目指している子は生活不安じゃない?僕は制作進行という制作側からこの業界に入っているのですが、大手の正社員も多いし、生活するお金はあまり心配しなくていい。けれどアニメーターはフリーランス・個人事業主になることが多いので、お金面・・・貯金や実家・友人など“避難場所”があったほうがいいと思います。アニメーターになった年に貯金が 100 万円なくなった、という人もいます。僕もフリーランスになった最初の年の2ヶ月目で生活費がなくなりました。そういう意味でアニメーターはハンデがある。でもその中で飛び込んで結果を出したら、自分の年齢の平均年収なんてもんじゃないくらい稼げる!だから夢があるよ。作画関係で僕がいいなと思っているところは、男女の差・キャリア、関係ない。絵での勝負なんです。だからねじ伏せる才能があったらなんのストレスもなく仕事ができます。すごくいいことだと思う。夢を持って飛び込んでほしいと思います」と今の現場のリアルを明かした。 |
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映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』7/22(木・祝日)全国ロードショー 公式サイト: |
原作:フライングドッグ
監督・脚本・演出:イシグロキョウヘイ
脚本:佐藤大
キャラクターデザイン、総作画監督:愛敬由紀子
音楽:牛尾憲輔
出演:八代目市川染五郎、杉咲花ほか
制作:『サイダーのように言葉が湧き上がる』製作委員会
配給:松竹
©2020フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会