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一味違う活弁シネマ倶楽部は「キネマ旬報」編集長と過去・現在・未来”を語った

キネマ旬報x活弁シネマ倶楽部
“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」の最新回は、映画雑誌「キネマ旬報」の編集長である三浦理高氏をゲストに招いた特集企画だ。MCは当番組でお馴染みの映画評論家・森直人が担当し、番組プロデューサーであり映画ジャーナリストでもある徐昊辰も参加。“「キネマ旬報」の過去・現在・未来”と題して、老舗映画雑誌「キネマ旬報」について大いに語り合っている。
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まず番組の冒頭、今回の企画を立てた徐はその理由について「私が中国から日本にやってくる前からキネマ旬報は憧れの雑誌で、日本映画について知ろうとするならば、やはりキネマ旬報でした。中国国内でも映画ファンの中では権威的な存在として認識されています。私は中国にいたときからライター業に取り組んでいましたが、この“ライター業”や“映画評論”というものが、この10年ほどで大きく変わったように思います。この中で“いかにしてキネマ旬報は情報発信をしてこれたのか”についてお話をお聞きしたいと思いました」と述べている。

また森は、キネマ旬報の「読者の映画評」のコーナー出身者なのだという。「1996年まで投稿していまして、1997年から正式にキネマ旬報でのライター業をスタートさせました」と語っている。徐、森の両者にとって本企画は、特別な特集企画のようだ。

映画情報どっとこむ ralph その後は、三浦氏のプロフィールを紹介している。さまざまな経緯を経て、2018年の7月に同誌の編集長に就任。「キネマ旬報は1919年の創刊なので、2019年に100周年を迎えました。その直前に編集長に就任と、大役を任されたわけですね」と語る森。映画界において三浦氏がどのような道を歩んできたのかが、森との対話からよく分かるものとなっている。
キネマ旬報x活弁シネマ倶楽部
キネマ旬報は、世界最古の映画専門誌であり、“映画賞”としての権威もあり、またその一方で産業でもある。そのうえ、「“映画検定”や“映画感想文コンクール”など、総合的な事業も展開していますよね」と森が口にすると、「ビジネスとしては成立していないものの、ああいったことは非常に大切だと思っています。それに柏では、“キネマ旬報シアター”という映画館も運営しています。これら映画にまつわるものは、横軸で繋げていく必要性を感じています」と三浦氏。
映画情報どっとこむ ralph そしてトークは、多くの映画ファンにとっての毎年の楽しみである“キネマ旬報ベスト・テン”についての歴史や現状にも深く言及。“娯楽映画とアート映画の棲み分け”、“俳優で映画を観る”、“海外映画と日本映画に対する反応の差”といった興味深いトピックがいくつも立ち上がっている。さらに、“コロナ禍において映画雑誌を出版すること”についても話題は及ぶ。森が「いままでの慣習通りに原稿を書いても、当の映画が公開延期ということがある。1、2週間先の世界状況が想定していたものとまったく違っていたりして、これに対して雑誌というものの持つ“速度”というものがすごく問われたのではないかと思います」と述べると、「紙の雑誌として残していくということは大切な軸としつつ、デジタルで何をしていくのか。それに加え、感想文や映画館などがすべて結びつくようなサイクルを考えていかないといけないと思っています」と三浦氏は答えている。
キネマ旬報x活弁シネマ倶楽部
今後の“キネ旬”の動向にも注目の集まる収録回となっている。
https://www.kinejun.com/

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■活弁シネマ倶楽部■

出演者:三浦理高「キネマ旬報」編集長、森直人、徐昊辰

活弁シネマ倶楽部 公式HP:
https://katsuben-cinema.com/
活弁シネマ倶楽部 公式ツイッター:
@katsuben_cinema

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