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『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K完全無修正版』公開決定!

ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ
作曲家・作詞家・歌手・俳優・映画監督・小説家として、後世に多大な影響を及ぼしたセルジュ・ゲンズブール没後30年を記念し、ゲンズブール初の映画監督作である『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K完全無修正版』が、5月より新宿K’s cinemaほか全国順次公開となりました。

1969年にリリースされたセルジュ・ゲンズブールの代表曲で、ジェーン・バーキンとのデュエットソング「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」。性行為を思わせる歌詞で、歌中には喘ぎ声が収録された。そのあまりにも官能的な内容は物議を醸し、当時のローマ法王が激怒。そしてヨーロッパのほとんどで放送が禁止。それにも関わらず、イギリスでは外国語楽曲として初のシングル・チャート1位を記録。本国フランス、日本を含め、世界的に大ヒット。ラブソングの名曲として、今なお世界で愛され続けている。本作は同楽曲をモチーフに、ゲンズブール本人が初めてメガホンを取り、映画化した作品。

アメリカの田舎を彷彿とさせながらも、どことはわからない文明社会のゴミ捨て場が舞台。マイノリティが虐げられ、暴力が蔓延する世の中。そこに生きる、愛なしには生きることができない哀しい人々。随所に「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」のインストゥルメンタル版を使用し、愛の素晴らしさを美しく描き出した。

ジョニーを演じるのはジェーン・バーキン。高級メゾン・エルメスのバック<バーキン>が生まれるきっかけとなった存在で、今なお歌手、女優、そしてファッションアイコンとして、カリスマ的人気を誇る。寡黙ながら知的なクラスキーを演じるのは、ポップ・アートの旗手アンディ・ウォーホルに見出だされた美男スター、ジョー・ダレッサンドロ。
ジュ・ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ (3)テーム・モワ・ノン・プリュジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ
1975年の公開時、ヌーベル・ヴァーグを代表する映画監督フランソワ・トリュフォーからは絶賛されるも、当時ロングヘアのイメージだったジェーン・バーキンが本作では短髪となったことはあまりに衝撃が大きく「ゲンズブールはバーキンをゴミ箱へ入れた」と酷評。また赤裸々な同性愛の描写も理解されなかった。イギリスなどでは、性表現のきわどさから上映禁止。日本でもすぐには公開されず、1983年に性的なシーンは修正の上、英語版でようやく公開された。一方で1995年のリバイバル上映時にはやはり修正が加えられたものの、大ヒットを記録。
上映されるたびに多くのファンに賞賛されてきた伝説の傑作が、約46年を経て、ゲンズブール没後30年となる2021年、待望の4K完全無修正版となり、鮮やかに美しくよみがえる。なお95年のリバイバル上映時と同様、寺尾次郎氏による日本語字幕での上映となる。

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『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K完全無修正版』

原題:Je t’aime moi non plus

<STORY>
殺伐とした、暴力が満ち溢れた世界。運命の愛は、性別も国籍もすべてを超える。

トラックでゴミ回収を生業とするクラスキーとパドヴァン。2人は、仕事仲間以上の強い絆で結ばれていた。ある日ガソリンスタンドに寄った2人は、併設されたカフェバーで、男の子かと見間違うほどのショートカットでボーイッシュな女の子、ジョニーと出会う。彼女は、パワハラ気質で乱暴な主人に反発しながらも、ほかに行き場もなく働いていた。その夜、クラスキーとジョニーはダンスパーティで意気投合。しかし、クラスキーは実はゲイだった。それでも二人は求めあい、体を重ねるが…。

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監督・音楽:セルジュ・ゲンズブール『アンナ』(出演/音楽)『シャルロット・フォー・エヴァ―』(監督/出演)
出演:ジェーン・バーキン『スローガン』『美しき諍い女』、ジョー・ダレッサンドロ『フレッシュ』『コットンクラブ』、ユーグ・ケステル『春のソナタ』、ジェラール・ドパルデュ―『終列車』『しあわせの雨傘』、ミシェル・ブラン『仕立て屋の恋』ほか
フランス/1975→2019/90分/カラー/フランス語/R18+
日本語字幕:寺尾次郎
配給・宣伝:セテラ・インターナショナル
© 1976 STUDIOCANAL – HERMES SYNCHRON
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