フィリップ・シーモア・ホフマンが遺した最後の主演作 が10月17日(金)よりTOHOシネマズシャンテ他にて全国公開する運びとなりました。 『誰よりも狙われた男』 公式HP:www.nerawareta-otoko.jp この度、『誰よりも狙われた男』の文庫版が発売されることが決定です!! 発売は9月19日ということで、映画の公開より約1ヶ月先取りして『誰よりも狙われた男』を堪能できます。 |
|
原作者のジョン・ル・カレ自身、本作の撮影時は何度もセットを訪れ、バックアップし激励。
小説からスクリーンへの旅路を見守る経験豊かなオブザーバーとして、ル・カレは自分の小説がその旅をうまく終えるには、純粋に映画として進化する必要があると信じていた。 ル・カレの息子でもあり制作を務めるスティーヴン・コーンウェルは「小説は彼のものだが、映画はアントンのものになるべきだ。その移行を彼は本当に支援し、楽しんでいた。小説とはかなり違うところが、この映画の面白さだ。 小説の特徴全てが映画に向いているとは限らない。映画自身の言葉と物語を語る方法を見つけるべきだ。でも、同時に物語の意図は忠実に描いている。優れた脚色台本がどうあるべきかというお手本のような作品だ。小説を取り上げ、その意図を尊重しているが、独自の特徴をもつ映画になっている」。 と、話しています。 |
|
コービン監督とフィリップ・シーモア・ホフマンを含めたキャストとスタッフの多くにとって、この作品はル・カレの小説の入門書となった。
「これは、政府とスパイ組織における人間と人道主義を描いた物語だが、通常ならもっと格好いいロマンチックなスタイルで語られてもおかしくない」 と、ホフマンは語る。 「でも、どこにもロマンチックなところがない。だからこそこの小説は素晴らしいんだ」 と、小説を絶賛しています。 |
ジョン・ル・カレ/原作
JOHN LE CARRÉ (Author/novel)
偉大な小説家で、これまでに23作品を執筆。過去60年にわたり世界中のベストセラーリストに登場している。初めてハンブルグを訪れたのは1960年代初期の冷戦時代だった。イギリス政府に勤務中、政治担当領事として赴いており、最近になり本作の調査のために再び訪れた。著作のうち『寒い国から帰ったスパイ』(65)『ロシア・ハウス』(90)、『ナイロビの蜂』(05)、『裏切りのサーカス』(11)など8つの小説が映画化されている。
映画のストーリー
ドイツの港湾都市ハンブルク。諜報機関でテロ対策チームを率いる練達のスパイ、ギュンター・バッハマンは、密入国したひとりの若者に目をつける。彼の名前はイッサ。体中に拷問を受けた無数の傷跡があり、イスラム過激派の容疑をかけられ国際指名手配されていた。
イッサは人権団体の若手弁護士の女性、アナベル・リヒターを介して、銀行家のトミー・ブルーと接触。
彼の経営する銀行に、イッサの目的とする秘密口座が存在しているらしい。
一方、CIAの介入も得たドイツの諜報界はイッサを逮捕しようと迫っていた。
しかしバッハマンはイッサをあえて泳がせ、彼を利用することでテロリストへの資金支援に関わる“ある大物”を狙おうとしていた。
そしてアナベルは、自分の呪われた過去と決別しようとしているイッサを命がけで救おうとする。
また彼女に惹かれるブルーも、バッハマンのチームと共に闇の中に巻き込まれていくのだった……。
監督:アントン・コービン 『コントロール』『ラスト・ターゲット』
原作:ジョン・ルカレ 『誰よりも狙われた男』(早川書房)
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、レイチェル・マクアダムス、ウィレム・デフォー、ロビン・ライト、ニーナ・ホス、ダニエル・ブリュール
2014年/アメリカ・イギリス・ドイツ/英語/カラー/DCP/シネスコ/122分
原題:A MOST WANTED MAN
配給:プレシディオ 協力:TCエンタテインメント
© A Most Wanted Man Limited / Amusement Park Film GmbH
© Kerry Brown